Murder City Nights

なんだか本調子ではないものの、そして正月太りの真逆の方向に突き進んだものの、何とか元気には生きているのである。

しかしいまいち食欲不振なのである。日頃食べることくらいしか楽しみがない、と断言して憚らない私から食欲を取ったら一体何が残る、と言うのだろうか。ということで実にNo Funな日々であったりする。まあ、でも逆に健康ということを考えたら逆説的にこの不健康な、食欲があんまりない、という状態が健康には良いのかも知れない、と思い至り、なんと人間存在というものはアンビヴァレントなものか、とまたしても嘆かざるを得ないのであった。

でももう1つの楽しみの方面に於いては、Radio Birdman「The Essential ( 1974 - 1978 )」を聴けるくらいまで健康になってきた。昨日辺りまではPJ HarveyとBridget St. Johnをとっかえひっかえだったのだが。ということでオーストラリアが生んだ偉大なるロックンロールバンドの、再結成以前の第一期のベスト盤フロムSub Popである。ガレージ、というかプロトパンク、というか、まあそういう呼称は置いておいてベスト盤ということもあって、実にスピーディーにひゅんひゅんぶっ飛ばしていく様が実に痛快なロックンロールがドカドカ出てくる。メンバーが6人もいて、ギターが2本に鍵盤、という構成だったりするのに全く軽快にガンガン行く。The DamnedとかThe StoogesとかRamonesとか色々音的に近いように思い出されるバンドはあるのだけれども、スローナンバーも含めてどこか切れが良い感じはThe Buzzcocksを思い出すのだが。まあ、そういう比較というかたとえというのはどうでも良いとして、やはりこういうストレートに飛ばすロックンロールには抗えない魅力があるわけで、そこら辺の魅力を手っ取り早く体験するには、という問いにはこのアルバム、と自信を持って答えられる、そういう気にさせられたりする1枚。このカッティングとひたひた迫ってくるようなメロディ展開のナンバーなんて、単に出会うきっかけがなかっただけで、出会ったら皆大好きになっちゃうでしょー、とか無責任に断言。