Beethoven ( I Love To Listen To )

何となくここ数日気ぜわしく過ごしていたのですっかり忘れていたりしたのだが、今日は節分であった。

別に恵方巻とか、そんな全国的に食べたりするのってなんとなくハイプっぽい気がするので、生粋のオールドスクーラーたる私は豆まきである、節分と言えば。しかし冒頭に述べたとおりすっかり忘れていたので、慌てて今日仕事帰りに生協で豆を買おうと思い立ち寄った。

しかし。

豆がない。

というか落花生がない。

(最近色々ブログ見て思ったのですが、改行多すぎたり、字を大きくしたりするのが多すぎたり、色がつきまくっていたりするのってウザいですよね)

当日にはやはり売り切れになってしまうものなのだろうか、クリスマスケーキなんて当日になってもがっつり買えるのに、と見当違いな文句を言いながらしょうがないから柿ピーの、小さなパックに小分けになったものを買ってきた。

で、それをしょうがないから福はうちー、とか言いながらぽよんと(小分けの柿ピーパックを)投げてピーナツを歳の数だけ、つまり34個取り出し、柿の種と共に食した。34個のピーナツとそれの倍くらいの柿の種を食べた。何だか、柿ピー大好きな私としてはそれはそれでよかったものであるが、何となくどことなく味気ない気がしたのも否めないのであった。

そもそもいきなり節分の今日なんか、ゾクゾクと寒気を感じたりしていたから(しかもその寒気というのが例えば食事などして身体の内部が暖かくなり、且つ暖房などで身体の表面が暖かくなったりしているのに、その身体の中心と表面の間の層辺りから止め処もなく襲ってくるような寒気だったりしたから実に性質が悪いものだった)無病息災は結構リアルな問題として感じられる1日だったりしたわけである。だから節分の豆まきも、とりあえず病魔を追い出す、という意味で結構シリアスな色彩を帯びているはずだったのだが、こんな柿ピー小分けパックをぽよん、で良かったのだろうか果たして、と大きな疑問が残ったりする。

まあとりあえず投げて豆食べたから良いとするか。とか言いつつ何かいきなり明日寝込んだりして。と禍々しい予感に囚われながらもEurythmicsの「Savage」を唐突に聴く。87年リリースのアルバムである。これの前作に当たる86年の「Revenge」リヴェンジ~スペシャル・エディションでは生楽器路線、ロックンロール路線が極まったわけでそのまま突っ走るのかと思ったらバキバキにプログラミングされまくったビートにほぼ2人だけで作ったような密室的な音楽ばっかの作品である今作が出てきたわけであるからびびった。リアルタイムでびびった。で、何だか今突如聴きたくなったわけで聴いているのだが、今聴くと敢えて過剰にライヴっぽさ、生っぽさを再現しようとしているような音作りが随所に感じられ、またプログラミングなのにバンドサウンドを模倣したような音とかもあって、だったらバンドで生でやりゃ良かったんじゃないか、とか思われるフシもあったりする。でも敢えてストレートにやらなかったりするところがEurythmicsの面白さの1つでもあったと思うので、そういう意味で実に彼等らしい作品だったりするのかも知れない。なんか初期のエレポップに重厚さを加えたような曲(この重厚さ、そしてAnnie Lennoxのよりソウルフルになったヴォーカルが初期との決定的な違いだったりするのだが)とギターが本当にギャンギャン鳴っているロックンロールナンバー(なのに全部打ち込み)、アクースティックギター主体のライヴ(に聴こえる)ナンバー、と色々密室の中で2人して大暴れしているような、ムチャクチャな傑作である。それでいてメロディがポップで凄く聴きやすかったりするんだから、本当に謎だったりする。ちなみに生々しい歌詞が随所に見られて、そういう意味でへヴィな作品でもあったりする。この後89年にバンド路線の作品ウィ・トゥー・アー・ワン~スペシャル・エディション作って一旦解散、という流れを考えると何となくこの時期に作っておくべき必要な作品だったのかもなあ、と思わざるを得ない。