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今日なんです。

【MINIMUM〜omotenashi special〜】@ Club SHAFT 2009.4.28( Tue ) 21:00〜 DOOR 2000(1D+手作りオヤツ付)
GUEST DJs/SEESAW(FUTUREDAYS), TDSGK(AOBA NU NOISE)
おもてなしDJ&LIVE/コケティッシュマーダーガールズ(くわまん&あらき)....and more !!(追加ゲスト有)

よろしくお願いいたします、フラッと遊びにいらしてくださいませ!

何かソリが合わない人のことは、英語の言い回しであるように「コイツは違う太鼓に合わせて歩いてるんだろうなあ」と思うものだが、しかしこの表現、実に言いえて妙である。

中には初心者の学祭バンドの2回目の練習のドラムスに合わせて歩いているような人もいるし、お前はYOSHIKIか、というドラムスに合わせて歩いている人間もいる。というように違うビートを感じ取る相手もいるのだけれども、幸いなことに同じドラムスに合わせて歩いているような人が周りに結構いるから、今んとこなんだかんだ言って結局私も平和に生きてきているのだろう。

しかし自分が合わせているドラムスは一体どんなドラムスなんだろうか。時には物凄いグラインドばりのブラストビートになってる時もある。時には(主に朝)にはSwans(初期)の重く、のったりのったりのドラムスの時もある。酒飲んでる時は、Andy Newmarkのスムーズなドラムスの時もあれば、突如吉田達也の鬼太鼓になっている時もある。そんなRuinsスタイルの時は大抵直後にノンビートになっている時が多いのだが・・・。あ、仕事の時は完全に打ち込みドラムスに合わせている、と思う。その打ち込みが目まぐるしくスピードを変えるから時折大変なのだが。

でも大体私が楽しく過ごせる相手は、何だかんだで良いドラムスに合わせているんだろうな、と自分中心に勝手に思う。しかも変に上手くて正確なだけで味も素っ気もないドラムスじゃなくて、結構不思議と微妙な揺れがあって、良い感じの押しと引きをやってるようなドラムスに合わせてるんだろうなあ、うん。今後もそんな良い感じのドラムスに合わせて一緒に歩いて行きたいものである。

Depeche Modeの「Sounds Of The Universe」を聴く。約4年ぶりの新作である。前作Playing the Angelは個人的には3人体制になって、色々立ち直った97年以降のDMの作品では最高傑作だろうと思ったものだが、同じプロデューサーを擁して制作されたこのアルバムは、はっきり言って前作を超える傑作である。全体的に若干ハードな感じは「Ultra」Ultraを想起させたりもするのだが、何よりも曲が粒揃いで実にキャッチーである。M.L.Goreというメインソングライターに加え、ソロアルバムを2枚も出したDave Gahanの曲作りへの参加が功を奏し、DMのメロディなのだがどこか新鮮という、活動が30年近いバンドにも関わらず実にフレッシュな輝きがある。また、アナログシンセを多用した音作りも結構強烈で、めちゃくちゃ押し出しの強いそれらの音が耳に飛び込んでくるたびに驚かされるものである。こう考えると80年代後期から90年代初頭のやりすぎじゃね?というくらいにダイナミックになりまくっていた時期というのは本当にあくまで過渡期だったのだなあ、と思わざるをえない。まあ、その時期に世界的に成功を収めているわけだからそれもまた凄い話であるが。でもその過渡期を下敷きにして、今の姿があるのだと考えると、物事には全て必然性があるのかもな、とか思ったりした。あと、ビートの組み方が結構凝っているので、そこら辺も新鮮な聴き心地の一因か。昨日のHeckerの作品とはまた違ったベクトルでアナログシンセの音色を楽しめる1枚。