Sacred Trickster

寝違えると普通に生きていること、首で頭を支えることも辛くなってきて目眩っぽくなったりして、ブログなぞ更新する気力もなくなるから皆気をつけた方が良いぜ!

しかし、寝違える、という何やら瞬間的な言葉のイメージとは異なり、実はそれは疲労の蓄積らしい、ということをどこかで聞いたことがある。ヤな話である。自分では意識してないのに、勝手に色々身体は反応(エロ劇画的意味ではない)するものなのだなあ、と痛む肩〜首を労わりながら思った次第である。

Sonic Youthの「The Eternal」がドえらい作品なので衝撃冷めやらぬ昨今である。いや、Sonic Youthが悪いアルバムを出すわけがないのは当然かも知れないのだけれども、そんなことはさておいても大変に凄いアルバムなので興奮しているのだ。20年近く(!)在籍していたメジャーを離れ(まあ、SYRはあるが)Matadorからのリリースとなった今作は、何だかまるでベスト盤のような勢いの印象があるにも関わらず全部新曲なのである、端的に言えば。兎に角1曲1曲のクオリティが高く、ダレることなくずあーと12曲聴き通せてしまうのであった。Sonic Youthのアルバムは(ここで告白するならば)トータルで見ると意外に淡々とした作品が多いように思うのだけれども、今作は結構各曲粒揃いなので曲が始まったたびに「おおっ」と息を飲む瞬間が次々に訪れてしまうのである。キャリア30年くらいでこの初々しさは何だ、と前作の時も思ったけど今作におけるしゃっきりした感じはより一層強烈である。と同時に何だか全体的に漂う曖昧さ、そして艶かしさが今回は更に強烈なものとなっていて、ラストの10分近い曲に於けるKimのかすれた囁きのようなヴォーカルと不穏なバッキングとか、間違いなく今年一番音楽聴いてて鳥肌が立った瞬間である。本当に今更だけど、そしてアルバムは全作品聴いてきたけど、やっぱりこの連中って凄いんだなあ、と頭を下げざるを得ないのであった。えっと、一言で言えば最高、である。参りました。ちなみに今回アー写見て、何か見たことある奴が1人増えてるなー、と思ったらPavementの元ベースが加入していたのですね。ついでにジャケ画はJohn Faheyの絵、とか相変わらず外堀も完璧なのであった。