5 O'clock World

stereo♪ vol.2 @ pangea  日時:9月26日(土) 20時〜29時  
料金:ADV.1500円(1DRINK),DOOR.1500円(1DRINK) おつまみ持ち込み可!!自由に持ち込んでください!

Genre:Post Rock,Electronica,Indie Rock,Indie Pop,Rock.Pop,J-Pop and more......

仙台の音楽好きの人が集まって DJが流す音楽を聴きながらお酒飲んではしゃごうというイベント。 踊るようなイベントではないし,DJもテクニックも何もなし,選曲するだけの形です。 お酒を飲んで新しいつながりを作ったり,話したりできたらいいなというイベントです。

DJ:MaHiRO、tdsgk、めぐる、ベックジラ、ツカサ、よらよら、わたる、石油王

9月はなぜか働いている人々は皆忙しいようなのですが、最後の土曜日、そして次の日曜日と続けてイヴェントです。皆さんいらしてください、そして自爆しよう(Buck-Tick「スピード」参照)!

ところで最近色々めんどくさいのである。具体的にこれ、っていうめんどくさいことはないのだが、それは裏返せばなんでもめんどくさいのである。

ふと世を見渡してみればめんどくさい男や女でうじゃうじゃだし。そういう意味でのめんどくさいもあるのだけれども、なんかこう、これやったろうじゃないか、的意気込みが足りない。例えばPCが新しくなったのでiTunesを新たに構築しないとiPodライフに支障を来たすというのに、まだ全然手をつけていない。イヴェントとかそういうのはめんどくさくないのだけれども、日常的なあれやこれやが何だかめんどくさくて、危険である。そのうち生きるのもめんどくさくなってしまうのだろうか、いやそれは別に今に始まったことではないではないか、とか。

多分それは仕事であれやってこれやって、というのをばたばた最近こなしているからだと思う。日頃めんどくさいと思っていることをばたばたと片付けているから、日頃めんどくさくなかったことが今頃になってめんどくさくなっているのだと思われる。やっぱり仕事はぐうたらやらないと駄目だ、と何だか変に思いを新たにしたのだった。日常をめんどくさくなくするためには仕事をめんどくさがらないといけないのだ。それがバランスというものだ。

とか何とか言ってちゃんとこうやって更新しているところとか見ると、めんどくさムーヴメントの終焉も近いと思う。ということはそれはつまり仕事めんどくさがりムーヴメントの復活、ということでもあるのだけれども。まあ、バランスって奴だ。そんな何だかバランスが崩れ、そしてまた元の均衡を取り戻しつつあるようにも感じられる今日この頃だからこそJulian Copeの「My Nation Underground」を聴く。多分ソロでのポップ路線頂点を極めた1988年の作品である。今では何だか長尺宇宙サイケナンバーだらけのアルバム出したり、ジャップロック、クラウトロックの本を書いたり、考古学研究をしていたり、と何だか突き抜けてしまった彼がまだ現世との接点を持っていた頃である。いや、これ以降の作品も良いのだが、このアルバムはこんなに重苦しいテーマの曲が連発されるのに(勿論それだけはないのだけれども)とても軽やかな奇跡的なアルバムなのである。何よりもきりっとしまったビート感が心地よいサイケがかったナンバーに(「Easter Everywhere」なんていうボケようのないタイトルの曲があったり。しかも名曲)不思議な手触りのファンク風ナンバー、泣けるほど美しいメロディのバラード、とヴァラエティ豊かなのにそのヴァラエティをギター中心に変に小さくまとめることなく(いや勿論ギターがリードする展開は結構あるのだけれども)、更にはストリングスにホーンに鍵盤に、と様々な音が乱れ飛ぶカラフルなアルバムにしてしまった、しかも全体的に物凄く聴きやすいポップなアルバムにしてしまった、この時期のJulian Copeのノリノリ具合に大いに感動させられる。まとめる、という作業を放棄した末に生まれたこのエネルギーの塊(しかも押し付けがましくない)はなかなか他では聴けないようなものだと思うのだが。多分今の時代Julian Copeがどうこう言っても通じないか笑い話に終わってしまうのだろうけれど、そんなことには関係なく20年以上聴いているのにいまだに深い感動と新たな発見を与えてくれる傑作。本人気に入ってないっぽいけれどもそんなの関係ない!しかしこの後のツアーでは元The SmithsのMike Joyceがドラムス叩いていたり、この時期のJulian Copeの何だか不思議なくらいにパワフルな活動、というのはいったいなんだったのだろうか。まあいまだにフィールドは違えどパワフルなことはパワフルなのだけれども。