Here To Fall

stereo♪ vol.2 @ pangea  日時:9月26日(土) 20時〜29時  
料金:ADV.1500円(1DRINK),DOOR.1500円(1DRINK) おつまみ持ち込み可!!自由に持ち込んでください!

Genre:Post Rock,Electronica,Indie Rock,Indie Pop,Rock.Pop,J-Pop and more......

仙台の音楽好きの人が集まって DJが流す音楽を聴きながらお酒飲んではしゃごうというイベント。 踊るようなイベントではないし,DJもテクニックも何もなし,選曲するだけの形です。 お酒を飲んで新しいつながりを作ったり,話したりできたらいいなというイベントです。

DJ:MaHiRO、tdsgk、めぐる、ベックジラ、ツカサ、よらよら、わたる、石油王

この日も、次の日のAOBA NU NOISEもよろしくです!9月を締めくくる、ことができるのか!?

ところで昨日突如、モンブランが食べたい、と叫ぶ人が我が家にいた。私もケーキはイケるクチなので、ほほうそれは良いな、秋っぽくキメてみるか、と同意したものである。

たまたま老舗の百貨店に行く用事があったのでそこの地下に入っている、「アンジェ○ーナ」なる店のモンブランが有名である、という話を聞いたのでこれ幸い、とばかりにそこで購入してみた。余談であるが、私は難しい名前の店とかは最近覚えられないのであるが、このお店の名前はまあ、覚えられますね簡単に。君はバレリーナ、ということで。今夜も愛を探して、ということで。

で季節限定のエスプレッソモンブラン、というものとスタンダードのモンブランを買ってみたのだがまず店頭で驚いたのがデカイモンブランの存在である。普通サイズのは「デミ」とか明記して売っているのであった。なんでも話によると、フランスサイズはこのデカイ方らしい。いったい何がどうなっているのか・・・。

とか軽く衝撃を受けながらも帰宅して食べてみた。私はエスプレッソの方を食べてみたのだが、モンブランの上の部分(私は通常、そば、と呼んでいるのだが)、その部分にエスプレッソの味がしみ込んでおり、ここがまず鼻血出るんじゃないか、というくらいに濃厚なねっとりとした甘味とエスプレッソの苦味が混ざりあう、濃い一品であった。底辺部分も、中のクリーム(結構がっつり入っている)もかなり味がしっかりと甘く、逃げ場のない感じのものであった。同居人が食べていたスタンダードのモンブランも、エスプレッソ抜きの分味はシンプルになっているが、濃厚な甘さには何ら変わりはなかった。食べながら考えてみると、モンブランの上の部分(私的に通称「そば」)の厚みが半端なく、そこだけで結構ケーキ半分くらい食べたくらいの達成感が得られるくらいであった。

いやー美味しかった。美味しかったのだが完璧すぎて、ちょっと息苦しくなるくらいの美味しさであった。甘さは濃厚だったけれども、嫌な感じではなく実に上品な甘さなので辛いことはない。でもちょっと完璧すぎるかもなあ、とか思ったのだ。何事にも若干の遊びは必要なものだけれども、ケーキの世界もなのだなあ、と何だか考えさせられた次第である。まあ、また食べたいと言えば食べたいのだけれども。

とたまには美味しかったものの話でもして世知辛い世の中に対処していこうではないか。しかしケーキって一度食べると、何だか(もちろんその日のうちにじゃなくて良いのだけれども)体内ケーキスウィッチみたいなものがパチンとオンの方向に入って、ケーキを研究したい、っていうかもっと食べたい!という気分になるから危険だ。麻薬もこういう感じなのだろうか・・・。ケーキでも禁断症状って出るのだろうか・・・。

しかし世の中麻薬的なものはたくさんあるものである。Yo La Tengoの「Popular Songs」もそんなものの1つである。この間のCondo Fucks名義でのがしゃがしゃなガレージ風味カヴァーアルバムFuckbookも最高だったが、こちらはやはりYo La Tengo名義なだけあって、大分しっかり作りこまれた作品に仕上がっている。実はYo La Tengoのアルバムってどの作品もシンプルな印象が強いけれどもすごく丁寧に作られている作品だなあ、と今更思う。振り返ってみて思う。私が彼らのことを大好きになった「Painful」Painful以降、どれも凄くしっかりとした、結構作りこまれたアルバムばかりではないか。でも、そういった印象を第一に与えないのが彼らの凄く良いところだと思う。で、今作であるが、結構今までとはちょっと趣が違うように感じられる。タイトル通り、空間を生かしたコンパクトでメロディアスな曲が立て続けに並び、ギター中心、というよりもストリングスとか鍵盤とかの音色の方が印象に残るナンバーばかりである。60年代モータウン風なポップスから非常に抑制されたファンクナンバー、おお来た来た、と思わずにはいられないギターロックナンバーとか。どれも適度なゆるさと緊張感のバランスが取れていて、そして今作ではちょっと引いてみた感じの佇まいも感じられ、さすがベテランだなあ、と感じると同時に、ベテランなのにどこかユーモラスな遊びがあって、聴いていて心地よいのだ・・・、と書いているが、最後3曲はこれでもか、という長尺ナンバーになっていて3曲で35分強、という展開になっている。でも、なげーなー、とか言って飽きさせるようなことはやはり決してなく、やはり上記ゆるさと緊張感のバランスを保ったまま進行していくのでとくに違和感も感じないのであった。これはやはり「ならでは」の展開であり、その「ならでは」をきちんとしっかりやってくれるからYo La Tengoはいつまでも信頼の於けるグループなんだよなあ、と心から思った。10年以上前に見たライヴも素晴らしかったのだけれども、その時のアイディアと暖かさに満ちたステージのことをまた思い出したりして。