Thieves In The Night

昨夜のPop Tuneにお越しの皆様ありがとうございました。自分はまあ、DivineとかVegasとか。そういう感じでやりたい放題でした。

さてここ最近我が街も大変寒く、雪に困らせられたり、とかそういう日々だったわけである。暑いのよりは私としてはオッケーなのであるが、困ったこともあるわけである。

我が家は何故か湿気が多く、水とりぞうさんがすぐにたっぷんたっぷんになってしまうくらいなのである。当然この季節になれば尋常じゃないくらいに結露ができる。それはそれで冬の風物詩的に受け止めてやり過ごせるものであるが。あるが。しかし。だがしかし。

家のサッシが開かなくなったのである、凍り付いてしまって。まあ、それは寒い時期にはあることである。しかし室内の結露由来の水分が室内で凍ってサッシが開かなくなる、というのは一体どういうことなのだ、と。

室内がそれくらい寒い、というのはまあ普通ではないけれどもしょうがないと言えばしょうがない。しかし、それだけの水分がサッシの室内にある我が家って果たして・・・。

何かと色々考えさせられる冬のある日、Hot Chipの「One Life Stand」を聴いている。約2年ぶりの新作である。前作Made in the Darkは死ぬほど感動しつつ死ぬほど聴きまくったものであるが、新作もやはりその予感ばりばりの傑作である。リミックス仕事とかレーベル運営とか色々活発にやっているからそれほどのブランクを感じることはなかったものの、こうしてHot Chipとしての新作を聴くとその充実した具合がじわじわと伝わってくるものである。そもそもダンス系、と括ってしまうにはもったいないほどにソングライティングとかヴォーカルとかが素晴らしすぎて逆に一体どういう位置に落としこめるのだろうか、と不安になるくらいだったのだが今作はもう、これはUK最高峰の歌と曲とビートを兼ね添えたエレクトロポップ、というかポップスの名作、と断言できる1枚なのであった。どこか金属的な響きがありながら癖になる声質のヴォーカルを中心に据えて、優雅に哀愁を帯びて進行するメロディの曲が矢継ぎ早に出てくる様は圧巻である。そしてとくに際立った(というかトレンド的な)ビートは取り入れていないがどの曲もボトムをしっかりと支えるビートが効いており、安心して聴けるのであった。前作では若干浮き気味だったバラードナンバーも今作ではすんなりと溶け込んでいて、聴くたびになんだか満ち足りた気分になれるのであった。音楽聴いててこういう気分になれるのって、結構貴重な体験だと思うのだが。そして今作に於ける最大の話題はドラムスで数曲、This HeatCharles Haywardが参加していることであろう。これは本気で衝撃を受けたのだが、思えば以前のミックスCDにはThis Heatのナンバーも入っていたし、この間はRobert Wyattとの共演EPも出していたし(未聴!ううう・・・)この流れは納得が行くにしても、これはちょっとびっくりであった。