Fallen Down

一昨日の話になりますが、サロン・ド・マーダーにお越しの皆様ありがとうございました。主催のCMGのお二人もお疲れ様でした!いやー楽しかったなあー。スーツに着替えて行った甲斐ありました。「場末」と「爆音」と「スナック」という3つのキーワードから選曲していったんですが、Vivenzaに浅川マキ乗っけたりよくわからない展開でシゴキの時間多めになってしまい失礼いたしました。個人的には結構2枚がけ大成功の瞬間あって1人で上がってたんですが、まあその喜びはこっそりと心の中にしまっておきます。というかライヴが3組ともどれも素晴らしくて耳が死にそうになりながらも興奮しました。気づくと4時間立ちっぱなしでDJしてたんですが全然苦にならないくらい楽しかったです。またお声掛けください。

ところで我が家の近所に新しいラーメン屋ができていた。ラーメンには目のない私であるから、こんな近所に新しくて美味しいラーメン屋でもあればこれ以上の幸せはない、と思い行ってみた。

おそらく看板メニューであろう店名の入ったラーメンを食べてみた。うむ、スープは美味い、香りも良い。ただ麺との絡みがイマイチで麺+スープ、という感じになっていてどうして良いかわからなかった。何と言うか、バックの音が小さくてヴォーカルばかりやたら強調したミックスの日本のロックバンド、みたいな、と言えば伝わるかと。いや、伝わらないか・・・。

で、そのような「わからない感」を持ちつつ過ごしていたので次の日ももう一度行ってみた。何かを掴みたかったのだ。今度はみそラーメンを食べてみた。最近好きなラーメン屋4軒中3軒はみそラーメンが美味いではないか(まあ、残りの1件はみそラーメンとかそういう問題ではなく何だかオリジナルな感じの店だし)。

やはりスープはちょっとスパイシーで美味しいがなんかこうやっぱり麺がイマイチなんだな・・・。結論としてはあんまり美味しい店ではないんじゃないか、ってことになってしまうのだがまだわからない、1か月後にはまた化けて美味しくなってるんじゃないか、とかせっかく近所だし切り捨てたくない私なんで未練がましくまた通ってみようと思うのだった。なんかこう、ダメな男とわかっているのに、でも優しい時もある、ってことで別れられない心理ってこういうもんなんだろうか・・・。

というかまあ1発でバシッと美味い!ってラーメン屋が近所にあれば良いのになあ・・・。でも変にそれで大評判になって馬鹿みたいに行列できて気軽に食べられなくなたりするのも悲しいしなあ、となかなか微妙な心境でいる。本当に昔よく行っていた店とか今じゃあ物凄い行列過ぎて行く気しなくなってしまったし。

とぼやいたりしながら今日は家で生協で買ってきたざるラーメンを作って食べたりした。冷たい麺コーナーが激しく品薄になっていて消費者の夏に向けての期待感というものがひしひしと感じられる暑い連休最終日。そんな日にEpic Soundtracksの「Rise Above」を聴く。元Swell Maps、元Crime And The City Solutionのドラマーの彼の92年のファーストソロアルバムである。これ以前はRober Wyattヴォーカルでシングル出したり、Jowe Headとの連名シングルとかあったがそれらは80年代初頭の話だし、意外なタイミングでのアルバムであった。で、これがまたその元なんとかだ、とかNikki Suddenの弟だ、とかLee RanaldoにKim GordonにRowland S. HowardにJ Mascisとか参加、という情報から行くと物凄くびっくりさせられるアレンジもシンプルながら良く練られた歌心溢れる良い感じのシンガーソングライターアルバムなのである。彼のヴォーカルは決して上手ではないが丁寧に歌い上げているし、何よりもこの微妙なコードの積み重ねで出来上がった曲がどれも美しいメロディばかりで思わず聴き惚れてしまう。上記のような強力なバックもちゃんと分をわきまえて何よりも彼の歌と曲をニコニコしながら盛りたてているような、そういう幸福な世界がここにはある。Big Starのサードアルバムを彷彿させる瞬間もあり。というか彼の死後出た編集盤では実際カヴァーしてたりするし。そう、もう彼の音楽を聴くことはできないのである。そういうことの悲しさがまた一段と強まってしまうのはこのアルバムがまた凄く良いアルバムだからなんだなあ・・・。