Terrible Love

AOBA NU NOISE〜BAND、ROCK、HOUSE、TECHNO、MINIMAL〜 5/30(SUN)OPEN 20:00~ @ CLUB SHAFT ADV \1500(1D) DOOR \2000(1D)

Live Act/ -W-(Waikiki Champions), runny stools×雨先案内人, M-KODA

DJs/ BOW, SISINOBU, EVOL(Love records), RAMBO, ☆, Miya

今回EVOLは何と、8時から40分、11時20分から40分、という計80分やります!これはドーピング(=酒)を減らしてでも頑張らなきゃいけないところですが、増えるんだろうなあ、時間に比例して酒量が・・・。まあ何はともあれ、お楽しみに&こんなに長い時間やるのも凄く珍しいので是非とも皆さまいらしてくださいませ。

さて、日頃、神様とか、運命とか、奇跡とかこれっぽっちも信じてはいない私なのであるが、日程の都合で諦めかけていた、否、完全に諦めていたThe Raincoatsの来日公演でまさかの東京追加公演発表があったのだった。

ということで即効チケットを抑えたのだが、興奮のあまり涙が出た。あうう。もしかしたら神様っているのか、奇跡って起こるのか、運命ってあるのか、と一気にめんどくさい人になり下がった私であったが、とりあえずその日までは何が何でも生き延びなければならない、と心に誓うのだった。

というかこれまでは殺伐と、何もかも偶然偶然、で済ませていた私なのであるが、こればっかりはさすがにそうも済ませられない、というか済ませたくないものである。ということはそうなると、今まで偶然で済ませていた出来事、出会い、全て実は思し召しだったり何だりするのだろうか。うわあああああああ、と頭を抱えたくなるようなことばかりが思い出されて何だか辛い気持ちになったりするから、対外的にではなく、自分にとって自分、めんどくさい奴である。

実は人はいつ何時でもめんどくさい人になり下がる可能性があるのかも知れない。それを対外的にめんどくささ全開にならないようにしないとのう、と何故かThe Raincoatsのライヴの話からここまで持ってくるのだから自分も大したもんである。と同時に、たとえばそれと比するに、一日中めんどくさいメール送ってきていたような奴は実はめんどくさい人間なんかではなく、まだ何かそういう(The Raincoats追加みたいな)どかーんという出来事と出会って本当にめんどくさい奴になっていないだけで、本当は俺の方が性質の悪いめんどくささを身につけてしまっているのではないか、とか思えてきて何故か凹んできたりするから、自分、相当めんどくさいのう・・・。

まあ、対外的にはめんどくさい奴にならないように気を引き締めていかなければならない。The Nationalとか聴いて頑張ろう。「High Violet」は名作だ。というか今世界的に結構盛り上がっているのではないか、彼ら。なんせレーベルは4ADだし(←これは間違った、性質の悪い盛り上がり方)、全米3位とかだし。昨年出た名エイズチャリティコンピ「Dark Was The Night」Dark Was the Night: Red Hot Compilation(本当に最高なんだなこれ)の仕掛け人だったり、オバマ氏がキャンペーンに使ったり、と盛り上がりを見せる中出た本作は、その盛り上がりに水を差すどころか火をつけるような作品だと思う。もともとはカントリー風味も漂う、アーシーな方向性も持ったバンドだったようだが、同時にゴスっぽい、とかそういう形容もされてきたようで、それなら私が嫌いになるわけないだろう、というものである。で、今作であるが前作でのどでかいドラムサウンドが暗示していたように、物凄くスケールアップしているのであった。もちろんアーシーな空気はあるのだが、それ以上にリヴァーブかかりまくったギターサウンドとか、全体的になんか隠してるんじゃないか、というような音づくりの方が印象的である。当然ながらメロディは勿論巧みな感じでドラマティックに盛り上げてくれる。非常に素朴な話であるが、このダイナミックさ+泣きメロ+この声質、ということで思い出すのはJamesの「Whiplash」WhiplashとTindersticksFalling Down a Mountain
(←思えば連中もこの大傑作な新作から4ADなんだな)、ということであまりアメリアメリカしていない感じがまた新鮮である。というか打ちこみ(控え目だけど)も辞さないし、色々やってみよう的チャレンジ精神もビンビンに感じられるこういうバンドが盛り上がっている、というのはまだまだ、こんな腐ったような話題が跋扈する世の中でも希望が持てる要素の一つなのかも知れない。