Hot Body Rub

告知です。

AOBA NU NOISE〜BAND、ROCK、HOUSE、TECHNO、MINIMAL〜 6/27(SUN)OPEN 20:00~ @ CLUB SHAFT ADV \1500(1D) DOOR \2000(1D)

Guest live Act/ Moja

Live Act/ -W-(Waikiki Champions), runny stools×雨先案内人, M-KODA

DJs/ BOW, SISINOBU, EVOL(Love records), RAMBO, ☆, Miya

ということで今回も準レギュラーのMojaをお招きしてのANNでございます。EVOL時間は未定ですが、僕らは何か可愛い感じでやりましょうか!

ご無沙汰しておりました。まあそもそも何故ご無沙汰だったかというと体調不良だったのと激務とThe Raincoatsのライヴのせいなのだが、これが不思議なことにThe Raincoatsのライヴ見たらリンパ腺の腫れも痛みが治ったのだった。これはThe Raincoatsに治癒能力があるのか、それとも私が仕事に対して遂に身体に異常を来すくらいの嫌悪感を抱いているのかどちらかなのだが、どちらもありうるのう、と考えさせられる週末であった。

The Raincoatsは演奏能力とかそういう問題ではなく、ユルいたたずまいながらも気概というものが演奏を通じて伝わってくるような、背筋伸ばさなきゃな、と思わせられるような凛としたライヴで甚く感動したのであった。途中涙腺崩壊の瞬間が3回くらいあったが、それは最前列で見ていたから、というのも関係していたかも知れない。久々に気合い入れて観たなあ・・・。いや、そういう思いこみとか抜きにしても、観た人誰もの生涯のベストライヴ上位に食い込むものであるのは間違いないはずだ(断言)。ちなみに私はベストライヴとか考えると何だろうか。The Carnival Of Dark-SplitとAntonyとMilemarkerと・・・、とか考えたがまあ、それくらいしなやかながらも強靭なライヴであったのだ。それにしても下北沢での追加公演があって、本当に良かった。今回の日本公演で初めて演奏する「Moving」ムーヴィング [歌詞/対訳付] [解説付]からの曲もあったし、多分今回観れなかったら一生悔んだに違いなかった。

ところでそんな下北沢でのライヴだったのだがDJが入っていて、それがまた渋い選曲で凄く良かったのだった。The Pop GroupとかOrange JuiceとかThe SlitsとかPigbagとかThe Honeymoon KillersとかBikini Killとか、まあこう書いてしまうとありがちな感じに思われるかも知れないが(勿論これら以外にも私が認識できないだけでたくさん素敵な曲をかけていたのだが)、実に新鮮であったのだ、フロアで聴くと。しかもそれをうら若き、可愛らしい女性たち6人くらいが楽しそうにかけているものだから、何か白日夢でも見ているのか俺は、とか思った次第であるが、彼女たちはTwee Grrrls Clubなるユニット、というかチームらしくジンを作ったり色々活動しているらしい。何かそれも凄く良いなあ、と思うのだ。この2010年に、そういう所謂インディスピリット、というかDIY的な熱さを感じさせてくれるのが、可愛らしい女性たちで、しかもああいう選曲で、というのはこのめんどくさくて抜けの良くない世の中に於いて、ちょっと希望をもたらしてくれる話ではないか!断固支持したいものである、というか我々EVOLも負けてられないのう、とか思うがもうアラフォーアラサーの男子2人組、という時点で負けている気がする・・・。まあ、そんなこんなも含めて今月のANNもよろしくお願いいたします!これからは一人称は「僕」で行くかのう・・・。

と言いながら下北沢でP16.D4だのMBだのHospital Recordingsのどぎついアートワークのコンピだの買ってしまったノイズまみれの私だったりする。道は遠い、というかもう道はないのか・・・。Ariel Pink's Haunted Graffitiの「Before Today」を聴く。確か私の記憶だとAnimal Collectiveとかの周辺の宅録ローファイ、だったのだが、いつの間にかしっかりとしたバンドとして4ADからアルバムをリリースしていたのだった。で、これがまたここ最近聴いたアルバムでは、感触的に不思議具合がぶっちぎりなのであった。Canみたいなミニマルな反復ロックがあれば、コーラスワークも鍵盤使いも麗しいAOR的滑らかナンバーから、うわインディギターポップな、とのけぞる爽快なナンバーがあって、更にはStereolabの「Mars Audiac Quintetマーズ・オーディアック・クインテット男性ヴォーカルだったならば、というようなシンセの音色もあの頃を思い出すナンバーまで意外に節操がない。で且つ、どの曲にも変な音は必ず入っているし、どうも腹に一物ありそうな、そういうちょっと危険な匂いを感じさせる素敵なアルバムである。でも本当にどの曲も練られたメロディ連発で、変にフリークアウトする感じもなくて、実に一級品のポップサイケAORアルバムに仕上がっているところが一番のポイントである。それでいてわざとらしくないし、決して大げさな感じになっていないのが信用できる、というか何というか。ちょっとこれは今後も重くなりすぎずさえいれば絶対に最高のバンドとしてすくすく成長していくんだろうなあ、という予感がひしひしとする。やはりいつの世もポップなメロディをイカした、スカした感じで届けてくれるバンドは好きにならずにいられないもんだなあ。