Digging For Something

またしてもご無沙汰しておりました。シケた毎日でしてのう。

こういう風に更新の間隔が開いてしまうと、なんかツイッターとかそういうもんでもやった方が良いのかな、とか思ったりした。少なくとも140字にまとまる程度のことを呟いていればなんか間は持つわけであるし。

しかしふと考えてみると、一体誰が己の戯言をというか、リアルタイムで私の動静を読んだりして喜ぶのか、という話である。ほぼ「仕事なう」「みんな死ねなう」「酒なう」「レコ屋なう」「寝るなう」「車なう」で終わりである、そんなもん。また、それ以外の側面もあるのは重々承知だが、だったら別にこちらから無益な情報を垂れ流さなくても、とか思うのでやっぱりやらないと思う。

まあ他の人のツイッター読もうとしたら間違えていつの間にかアカウント取ってしまっていた、というわけでアカウントはあったりするのだが、多分強制でもされない限りそちらを生かすことはないであろう。そもそも戯言だったらこちらで嫌と言うくらい十分なわけだし、これ以上無駄なことやってる場合ではないと思うのだった。

そもそも気がつくと日記を書く羽目になっていた、ということがこちらのそもそものスタートだったわけであり(挙句の果てに下らねえ奴に実生活で絡まれたが故に憤怒の念と共にいったん終了)、何ら有益な情報とかももたらさずに無駄の拡大再生産をこうやって気がつくと8年近くやっているわけである。これだけでも何だか常に申し訳ない、という思いと共にいるのに、さすがに市井の小市民の呟きまでやってしまってはな、という風になっても不思議ではない。

と、意外に何だか謙虚なんですよ自分、ということを傲慢にアピールしてみたところでこの「日々散歩」を続けていること自体傲慢の極みなのだな、という非常にアンビヴァレントな思いに囚われ、まあこの件に関しては傲慢に知らんぷりして続けて行こう、とこれまた傲慢な決意をしたところで、Superchunkの「Majesty Shredding」は下らねえことだらけの毎日を乗り切るための最高の相棒だぜ、とか思う。9年ぶりかー、としみじみしたくなるのだが内容はそんなデータ的な問題を遥かに超える瑞々しい傑作なのだからブランクなんてあってなかったようなもんだぜ、と思う(今日は傲慢なので「だぜ」多めで)。いや、事あるごとに旧譜をとっかえひっかえ聴いたりしてたものだから存在は決して忘れたことはなかった9年間だった。で、この新作、相変わらずと言えば相変わらずの甘いヴォーカルに甘いメロディ、意外に細かく展開していく曲調、そしてこれは結構意外だったのだが今までになくスピーディにすっ飛ばしていくナンバーの応酬、ということで即ノックアウトな傑作である。彼らの音楽はどんなに速くてしゃきしゃきしていても必ずどこか丸っこい。キワキワ、という感じよりは子供がわいわい全力で走りまわっているのを見るような、そういう何とも言えない多幸感をこちらに抱かせてくれるものなのである。その側面はJim O'Rourkeプロデュースの99年「Come Pick Me Up」Come Pick Me Up
で最大限に増幅されたのだが、今作ではその増幅された感じをキュッとまとめて、且つベテランならではのたくましさでもって、疾走感あふれるパワーポップパンクナンバー群の中でさりげなく聴かせているからまたたまらない。うーん、こういうバンドはどんな世の中になっても側にいてほしいなあ、とウザい感じの良くある感想を思わずこちらに言わせるくらいのアルバム。車で聴いてたら思わず興奮してコンビニ駐車場で停車、という初体験をさせられたくらいなんだなあ、ウザいついでに言うと。