Coda

告知です!

AOBA NU NOISE @Club SHAFT 2011年1月23日(日)  20:00〜 DOOR/2500yen(1D) ADV/2000yen(1D)

GUEST LIVE/ BO NINGEN(from UK)
GUEST DJ/ TOMO(STYLE BAND TOKYO), Sumire(TWEE GRRRLS CLUB), kaaanji(AFTER DARK)
Live Act/ -W-(Waikiki Champions), runny stools meets雨先案内人, M-KODA
DJs/ EVOL(from LoveRecords), RAMBO SISINOBU, ☆, miya

ちなみに今月は最終日曜日ではなく、その前の週の日曜日になりますのでよろしくお願いいたします!

私のワードローブの中には「呪われたシャツ」というものがある。

と名付けてみたものの、その名前からだと人に不幸が及ぶシャツ、つまりそれ着ておみくじ引いたら何回も凶しか出ない、とか何回もコケた、とか何回も刺し殺された、とかそういう印象を与えてしまうな、と今ふと気付いた。違うのである。そうではなく、そのシャツ自体に不幸が及んでしまうのである。要は、そのシャツは何故か必ず汚れてしまうのである。

思えばそのシャツは結構素敵なものなので7年前に入手して以来ずっと着ているのだけれども、それを着てアイスクリームを食べれば、他のシャツ着てる時には全然ないのにコーティングのチョコがそのシャツに落ちる。パスタを食べれば、他のシャツ着てる時には全然ないのにトマトソースがはねる。焼き鳥屋に行けば、他のシャツ着てる時には全然ないのに何故かネギマのネギがぼとりとそのシャツに落ちる。そういうことがずっと起こるのだ。

この2ヵ月の間もその状態は変わらず、ヘヴィメタルがかかってる超濃厚スープのラーメン屋に行けば、麺を手繰り寄せた瞬間に濃厚スープがシャツに飛び散る。頂きもののチョコレートを食べれば、あり得ないことに袖口にボトリと落ちる。こないだなど、絶対にあり得ないことに缶コーヒーを飲もうとしたら何故か飲み口とずれたところから飲もうとしていたらしく、ダラダラとコーヒーがシャツにこぼれる、などなど、不思議とそのシャツは汚れてしまう。

もうそのシャツ自体が食いしん坊なのだ、とか解釈しないとやってられない事態なのである。まあ多分に私の食べ方飲み方がなんだかしまらない、というのが大前提としてあるのかも知れないのだけれども、他の服着てる時にはそういうことがそれほどない、ということから考えるとこれはもう、そのシャツ自体に何かあるんじゃないか、と考える方が自然なのではないだろうか。いや、そうでもないのか・・・。

ちょっとお祓いか何かしないとな、と思ったり。しかも不思議なことに、これ落ちないんじゃねえか、というような汚れが付いたりするにも関わらず洗濯すればちゃんとその汚れは落ちているのである。不死鳥の如く汚れた状態から蘇るシャツ、呪われたシャツ・・・。

石橋英子の「Carapace」を聴く。彼女の音楽を聴くのは初めてなのであった。名前はずっと知っていたのだけれども。今作はJim O'Rourkeがプロデュースや夥しい数の楽器を担当している。曲によっては山本達久や波多野敦子などが参加しているが、基本的には石橋とJimの2人だけの演奏のようである。で、これがまた一気に引き込まれるような感じのアルバムなのである。経歴からするとちょっと難しい感じの音なのかな、とか思っていたのであるけれども、そんなこともなくすっとこちら側に入りこんでくる曲だらけのアルバムである。そりゃあ曲の構成は複雑だったりするわけで一筋縄ではいかないのだが、それも踏まえて凄くすっきりと聴こえるのだから凄い。Joni Mitchellだってなんだかとても複雑な感じだけれどもすっきり聴こえるわけでそれが彼女の音楽の凄さだったりするのだが、それと全く同じ印象である。彼女のヴォーカルもクセがなく綺麗でソフトなヴォーカルで、時にジャケットのような感じでバックに溶け込んで行ってしまうような印象であるが、それも決して悪い意味ではなく全体の空気を構成する一部として機能しているのであった。ピアノが引っ張る曲が全体的に多いのだが、なんだかJudee Sillを一番最初に思い出した。そう、あの感じなのであるこのアルバムは。別にJim O'Rourke絡みだから、ということでは断じてないのだけれども。