Structure 1

ということで燃え尽きたのかどうか知らないが風邪をひいた。

それはそれとして、最近ニュースで話題の入試問題ネット投稿、という事件に関しては関心を持って見ているのだが、背景とか動機とか原因とか影響とか道徳的にとか、そういうものには興味はあんまりない。

それよりも、翻訳ソフト使って訳してたり間違いだったりするのに、それを回答として投稿しちゃう投稿者とか、それを答案に書いちゃう受験生とか、実は世の中意外とテキトーで平和なんじゃないかということが浮き彫りになってるなあ、と思って関心を持って見ているのだった。

でもそんなことよりももっと関心があるのは、The Sisters Of Mercyが二度の来日中止を経た上で本当にフジロックに出るのか、ということだったりする。もーさー、フェスはフェスで良いんだが単独公演やってくれないもんかな。Primal ScreamのScreamadelica再現とか、The Avett BrothersとかBig Audio Dynamiteとか。色々大人の事情があってフェス大流行りなのは理解するとして、お陰で日本に来ているのに見れなかったライヴ沢山あるもんな・・・。

風邪ひいたからかどうなのか知らないが、色々グチグチと言いそうな感じになってきたからシャキッとMoritz Von Oswald Trioの「Horizontal Structures」を聴く。一昨年ファーストVertical Ascent、去年ライヴ盤Live in New York (W/CD) [Analog]、でもうセカンドだからどんだけ好調なペースなのだ、という話であるが、Thomas Fehlmannもかなりのペースでリリースを重ねているわけだから、元Palais Schaumburg組のガッツは凄い。基本はファーストと変わらない、非常にミニマルな、空間を生かしたトラックが続くわけだが今作ではギターとかダブルベースが入っていてそこら辺がアクセントになっている。しかし、それらはメロディを奏でる、というよりはアタック音が使われている、という感じなので最早結局全てリズム楽器的な・・・。曲も4曲だが、本当にぼーっと聴いているといつの間にかトラックが変わってた、というくらい淡々とした音世界である。それ故に時折メタルパーカッションの音がちらっと入ってきたりするだけで、物凄い事件が起きた、みたいな感じでハッとさせられる。聴いていたら物凄いヴィヴィッドな音でガインガイン、という音が入ってきたのでうわ、これは大変だ、と思ったら家の外の電線工事の音だった、とかいう事故もあったりするのだが・・・。まあ、この心地よい緊張感はやはり絶品、なのである。音の質感が物凄く気持ちよいので、その原因を探ろうと何度も聴いてしまってズブズブと深みにはまるので危険なアルバムである。