Egg Cream

今月は24日にAOBA NU NOISEあるみたいですよ。どれ、またいっちょかましますか!告知は詳細分かり次第ここでお伝えいたします。

さて、4月である。何はともあれ時間は過ぎる。仙台でも時間は過ぎる。どんな場所でも時間は平等に過ぎる。

ということで今日は我が職場で健康診断があったのだが、体重が5キロ減り、腹回りが5センチ減り、血圧が5(単位なんだっけ?)減り、身長が0.5センチ減り(誤差だろ)、そしてコンタクトした状態での視力が0.5減っていた。まあそんな4月だ。

そして物流が再開し、AmazonやらBig LoveやらArt Into Lifeやらから我が家に物資が届いたり、我が街のタワーレコードが営業再開したのでここ数日は何だかやたらめったら経済を動かしている(←言い訳)。まあそんな4月だ。

そしてお陰で(?)Francois DufreneのボックスやらGhedalia Tazartesのボックスやらが我が家では鳴り響いており、こういう声プラス(いわゆる)ノイズの、最早何がなんだかわからない「音」の塊は最高に、いろいろ負けずにやったろか、という気持ちを奮い立たせてくれるものだなあ、としみじみ感動している。だんだん私も復活している、という証なのだな。

もしかしたら一般的にはそっちの方がまずい、という感じなのかも知れないけれども。ガソリンを入れたので車ではLou Reedの「Set The Twilight Reeling」を聴いている。96年のアルバムである。何故かガツンとLou Reedブームである。それは千葉県在住の高校の同級生である我が友人、あるいは「歩くブリンギングイットオールバックホームUKモノラル針飛び」が盛り上がっているのが飛び火しただけなのかも知れないけれども、なんか背筋伸ばしていかないとな、という心境にマッチしたが故なのかも知れない。まあ、それはそれとしてこのアルバムは、ほぼ基本トリオ編成による実にシンプルなロックンロール、そして彼流のソウルアルバムである。良い感じに殺気だった鋼鉄のギターリフと、ゆるいアクースティックギターが印象的なナンバーが織り交ぜられていて、意外にヴァラエティ豊かだったりする。歌詞の面でも言葉遊びで押し切る、ユーモアさえ感じられるものから、なんだか激烈なドラマを語る硬いものまで、これまた硬軟取り揃えていて、その面でも1曲1曲違った表情が楽しめるアルバムである。彼の場合、The Velvet Undergroundでもソロでも、めんどくさい路線と人懐っこい路線を両方とも取り揃えていて、それが1枚でギュッと凝縮されたアルバムなのではないか、と思ったりするのだがあんまり彼のソロアルバムをあっつく聴きまくってきた人間ではないのでそこまで断言するのは控えておこう。でも、こういうなんら衒いもない、シンプルなロックンロールアルバムだからこそ時代の流れによってもそのエッジや魅力が削がれることはない、ということはリリースから15年経っても全くその瑞々しさが失われていないことからも明らかなのだ。これ以降純然たる歌ものロックンロールアルバムは「Ecstasy」Ecstasy1枚くらいしかないので、この路線が恋しかったりもする。勿論、Metal Machine Trioはそれはそれで最高なのだけれども。