Magpie

よろしくです!

パンゲアナイトVol.38 ALTZ @pangaea 2012年10月19日(金)22:00〜 2000円(1D)
GuestDJ/ ALTZ(F.O.L / ALTZMUSICA)
Live/ waikiki champions (AOBA NU NOISE)
DJ/ tdsgk(AOBA NU NOISE), MOCCA(水沢BUGPIPE), 福福ボーイズ

さあ、今週金曜日です!うおーレコード選ばないと!頑張りますのでよろしくお願いいたします。多分スーツでやります。

随分とご無沙汰しておりました。連日寝落ちに次ぐ寝落ち、そして謎の目まいにやられておりまして誕生日をまたいでの更新になってしまいました。あ、先週土曜日に38歳になりました。38 Special、っていましたなあ、という程度のアメリカン・ロックネタしかないのですが今後ともよろしくお願いいたします。

そう、謎の目まい、である。毎年誕生日近辺は季節の変わり目ど真ん中、ということで恒例行事のような勢いで体調が優れないものであるが、今年は目まい、であった。寝っ転がってみるとグラリ、と来る。寝た状態から起き上がるとグラリと来る、という感じの症状で、立ちくらみ、ともまた違う謎の目まいでいやいや、これはどうなんだ、と。俺死ぬんか、となっていたのだった。しかも結構めちゃ酔っぱらった時みたいに目をつぶって横になっていてもぐるんぐるんという感じだったもので。

生命保険会社から(勝手に)送られてくるメルマガでも日頃の何気ないことが大病の兆候、とか書いてあるし、本当は怖い家庭の医学的観点から言ってもアウトだろう、とかそういう感じでもうビビりまくらざるを得ないのだけれども、ネットで調べてみたら耳の不調が原因らしく、何もしなくても2週間程度で収まる、と書いてあった(軽い奴は)のでホッと一安心、である。

しかし大病もせずに生きてきたので、ちょっとした不具合があるとビビるこの肝っ玉の小ささはどうにかならないものか、と思うのだがこればかりはどうしようもない。考えてみれば食事以外身体に良いであろうと思われること1つもしてないどころか、煙草吸うわ酒飲むわ甘いものも好きだわストレス溜めまくりだわ睡眠は不足しまくりだわ、なのでいつ何があってもおかしくないんだろう、とは思ってはいるのである。いるのだが、いざ何かあるとうわわわわ、となってしまうのだからしょうがない。まあ、人間なんてそんなもんだろうとは思うのだが。

でも、倒れてるわけにはいかないのだ。まだまだ聴かなければならない音楽はあるわけだし。Beth Ortonの「Sugaring Season」を聴くのだ。久々のアルバムはANTIからのリリースとなっている。ANTI、外さねえなあ。Calexicoもだったし。前作はJim O'Rourkeプロデュースで凄く良いアルバムだったが、今作はBill FrisellのFloratone絡みでもあるTucker Matineのプロデュースになっている。しかし彼女は結構不思議な立ち位置の人である。The Chemical Brothersに参加、とかいう触れ込みで(再)デビューし、そもそもWilliam Orbitとの密な関係があったり、かと思えば音楽的には打ち込みよりもアクースティックギターメインのバンドサウンドが主だったり、Terry Callierとデュエットしてたり・・・。初期には打ち込みもあったりちょっと凝った音処理があったりもしたけれども結局のところは実にオーセンティックなシンガーソングライター、という感じになってきていて、今作もそういう感じである。で、地味ではある。ビートも決してアガるようなことはないし、曲調も「紡ぐ」という言葉がしっくり来るような丁寧な曲ばかりである。ワルツっぽい小品もあるが、基本は彼女のちょっとハスキーな声を生々しく生かしたシンプルなアレンジばかりで、凄く落ち着く。もともと音域が広いほうではない彼女のヴォーカルがちょっと大変なことになっている曲があったりもするのだが、それとてこのアルバムの凄く親密な感じの仕上がりの中では功を奏している。そう、地味ではあるが、こういう音楽が常に存在してないとダメなんじゃないのかな、とか生意気言いながら聴いてるともうこれはじわじわ来る大名盤じゃん、という風に乗っ取られていってしまう、じっくり味わえる作品である。Marc Ribotがまた良い感じでギターで参加。あと、多分今作がこんなにどっしりとした落ち着いた作品になっているのはDaniel Lanois絡みでお馴染みBrian Bladeのドラムスによるところも大きい、と思う。