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よろしくお願いいたします!

パンゲアナイトVol.38 ALTZ @pangaea 2012年10月19日(金)22:00〜 2000円(1D)
GuestDJ/ ALTZ(F.O.L / ALTZMUSICA)
Live/ waikiki champions (AOBA NU NOISE)
DJ/ tdsgk(AOBA NU NOISE), MOCCA(水沢BUGPIPE), 福福ボーイズ

なんか私めがDJなんかしてしまって良いのかと思うのですが、全力で頑張りますのでよろしくお願いいたします!

さて、温泉旅行ということで那須に行って来た。実は密かに毎年何だかんだ言って一度は県内の温泉に一泊、ということをしていたのだが、今年は初動が遅くて毎年行っている温泉旅館の予約が取れなかったので、敢えて県外に行ってみたのであった。

那須は10年くらい前に2泊したことがあったり、その後も黒磯だったり那須だったり日帰りで何度も行ったことあったので結構お馴染みの場所なのだが、今回泊まった宿はめっちゃ山奥にあり、カーナビもついていない私の車では地図を頼りに行くしかないわけであるが、久々に道に迷う、という経験をしたのであった。何とかほうぼうのていで到着したのだが、夏季と冬季の通り道が異なってたりして、思わず「秘湯・・・」と呟いてしまいたくなるような感じだったが、宿自体はそんなことなくこじんまりとしていて小奇麗で、お料理も美味しくて、とくに何がある、というわけでもないが実に良いところだった。

世の中温泉マニアみたいな人はいると思うのだけれども、当然私はそんなこと全くなく、「いやー温泉って良いねー疲れ取れるねー」というそれだけの人なのだが、ここの温泉はこじんまりとした浴場ながら物凄く温泉っぷりが半端なくて、入ってから大分時間が経過したいまだに何だか身体中温泉くさい。でもこれくらいだと、いやー疲れ取れるんじゃね、という気持ちになれるから嬉しい(←って阿呆か)。

あとは美味しいカフェもあるし、那須とか黒磯とかに関しては私のような観光客の立場としては何も言うことはないのだけれども、なんで街道沿いのお店とかの名前がいちいち当て字嵌めたようなのとか、なんか80年代っぽい感じのばっかりなんだろうな、というのが(別にどうでも良いし良い悪いの問題じゃないんだけれども)ちょっと気になるところである。でも別に迷惑被ってるわけでもないから、単純に思っただけの話なのだけれども。美味しいコーヒーと温泉パワーのおかげで明日からのマザーファッカーな日々も乗り切れそうである・・・

とまとめれば良いのだけれども、昔黒磯には健レコードというレコード屋さんがあった。正確にはレコード屋さんとカフェ(中国茶メイン)が合体したお店があったのだった。最初は黒磯の大きな通り沿いにこじんまりとあったのだが、その後ちょっとわかりづらい場所ではあったけれども二階建ての民家を改装して営業を開始して、そこが最高に居心地良かったのだけれどもほどなくして閉店してしまったのだった。

正直言ってレコードの品ぞろえはそんなに私の好みにドンピシャ、という感じではなかったのだけれどもそれでもなんかあるかも、というのが楽しかったし、いつの間にか顔を覚えられていたりしたのでとても好きな空間であったし、那須、黒磯行くか、というモティヴェーションの1つでもあったのだったが。いまだにあの理想郷のような、というかうおおお俺もこういう道あるんじゃねえか、と昂らせてくれたあの民家を改装したお店が恋しくなり、また寂しくなるのだった。今はあのご夫妻はどこで何をしていらっしゃるのだろうか。

なんかこう、最近昔を振り返ってそういや・・・、っていうのが増えた気がするのだがそれは季節のせいなのか、それともなんかよくある歳食った人が昔はなあ・・・、というものなんだろうか。否、季節のせいだ、季節の(と全力で思いたい)。ということでMelody's Echo Chamberのアルバムを聴く。Tame Impalaのメンバーがバックアップしているフランス人女性シンガー、Melody嬢のアルバムである。これがなんか懐かしい。しかも最大公約数的「懐かしい」ではなく、90年代初頭〜中期の香りがぷんぷん漂う懐かしさである。なんかこう、LushGalaっぽいなあ・・・。しかし勿論単に焼き直しっぽいとかそういうことではなく、メロディはこちらのメロディ嬢(なんか紛らわしい)の方が実にポップスの定石を踏まえたようなどっしりとしたポップさがあり、演奏も基本Tame ImpalaのKevinとMelody嬢の2人で行っているようなのでバンドバンドした音ではない(まあ、Lushは個人的にはどうしても最初のミニアルバム「Scar」と次のシングル「Mad Love」辺りの印象がむちゃ強いので、ジャキジャキジャーン、というバンド、という刷り込みがあるかれらなのだけれども、人によってLushっぽい、というのは結構異なるのかも・・・)。なんかこう、重層的な音の重なり具合がキラキラとしたサイケデリックでモダンなドリームポップ(とか言ってみる)ではあるのだけれども、全体の荒っぽい音処理とかギターの暴れ具合いとかかなり振りきれていたりして、これは結構更にスケールの大きな展開になったりしたらもっと面白くなるかもなあ、という気がする。勿論今のままの、色々詰め込んだ箱庭を壊しかけているような感じの危うさも十分面白いので余計なお世話なのかも知れないのだけれども。まあ、メロディ嬢のウイスパー混じりのヴォーカルが何かそういう荒っぽいバックと好対照でこれが一番の聴きどころかも知れない。ちなみにドラムがどう聴いてもSilver Applesの「Lovefingers」遅回しにしか聞こえない曲とかあって、いまだにこういうのには興奮させられるのだなあ。