Dances VI

年内最後

多分12月30日(金)にbar famでちょっとやると思います。

日本人縛り

年明け一発目最終回

Radical3000 LAST DANCE with Tetsuya Kikuchi@Bar fam 2017年1月8日(日)20:00〜 \1500(1D)
Guest DJ: 菊池達也(80's Romance, ex-P-Model)
DJ: tdsgk, B.Toriyama, YAMADA, merznyaw

今回は元P-Modelのベーシストの菊池さんをお招きしてのスペシャル版。是非遊びに。

2017年第一弾

AOBA NU NOISE @Club SHAFT 2017年2月3日(金)20:00〜 ADV.\2500(no drink) DOOR.\3000 (no drink)
Guest Live: Group A, Selofan(Greece)
Live: Waikiki Champions, Yolz In The Sky, Masaki Saito
DJ: EVOL, Rambo, Ryota, SIF, Eito, Seikatsu, Tsurutechre
Shop: 神

ゲストGroup A、Selofan。レギュラーYolz In The Sky。復活DJEITO。是非遊びに。

さて、日ごろ通勤には車を利用している私だけれども、夜飲酒の機会があったりする場合は電車を乗り継いでみたり、ということも心の余裕があればしている。まあ、そうなるとざっくり言って99.9%くらいは車通勤、ということになるのは自明なのだが。

しかしこの間はたまたま飲酒の機会と心の余裕が奇跡的なマッチングを果たしたので朝電車から地下鉄へと乗り継いで通勤してみた。ただでさえ気が進まない道すがらなので、これは己を鼓舞するためには、ということで2年以上全く使っていなかったiPodnanoに電源を入れ中身を一掃し、新たにiTunesで通勤用にプレイリストを作成してみた。これまで思えば私は賢いiPodユーザーとは決して言えず、世の人々が何をどう聴いているのか全く疑問にも思わずアルバムを何枚もぶっこんでそれを聴く、ということをしていた。

しかし今回は「己を鼓舞」とかそういうことがテーマなので色々馴染みのある、もうわかりやすい名曲だけを入れて且つ曲順も適当にして次何が来るか楽しみ、みたいなものを作ってみようと、奇跡的に閃いた(その後iPod自体にもシャッフル機能ってあるじゃん、とあなったりしたのだが・・・)。

なので7月にシャムキャッツの「Easy」仙台編用に選曲したプレイリストがあったので(これは本当に私の考える名曲のオンパレード)、それを基にiTunesライブラリから名曲をどんどん追加してランダムなものを作り通勤してみた。

我が家から最寄り駅までの15分間のうちにMel TormeもThe House Of Loveも流れ、こんなにケイオティックながらも名曲しか聴かないなんて贅沢よのう、と感動しながら在来線に乗り、もちろんずっと立ち通しだったけれどもThe CureもTony Kosinecも流れていたし苦にならなかった。

そして在来線から地下鉄に乗り換える際にも人の流れに沿って歩くだけなのでなんでもないのに、歯を食いしばって歩いている私を目にすることができたであろう。それは別に苦しいからではない、否、正確には胸が苦しかったことは苦しかったが物理的にではない。Bruce Springsteenの「I’m Goin’ Down」からSuperchunkの「Pink Clouds」へ、という大変な流れの中で泣きそうになるのを堪えながら歩いていたから歯を食いしばっていたのであった。

ということでダウナー極まりない通勤もiPodからの音楽のおかげで全く苦にならずにこなすことができたので、なかなか良かったし、これからこういう機会があっても入念な準備さえしておけば(注:iPodの、であるが)何とか乗り切れるのだ、ということ、そしてやはり音楽は良いなあ、ということ、の2つの学びがあったのでまあなかなかの成果(誰も求めてはいないが)であったと言えるだろう。ただ、むちゃくちゃ歩く距離は長かったので足の疲労は何とも言えずかなりのものだったので、次は脚力、という問題があるのだけれども、それはiPodでは何ともできないからな・・・。

しかし仙台、在来線から新しくできた地下鉄東西線までの高低差がえげつないので、そこだけでかなりの疲労、というのが今回の発見でもあった。まあ、東京の方々なぞもっともっとえげつない高低差、もっともっとえげつない混雑をものともせず毎日電車に乗っていらっしゃるのだろうから、まだまだ甘ちゃんなのだけれども・・・。

Rashad Beckerの「Traditional Music Of Notional Species Vol.II」を聴く。

Traditional Music of Notional Species Vol. II [Analog]
Rashad Becker
Pan (2017-01-13)
売り上げランキング: 156,956
敏腕マスタリングエンジニアにして、ナイスガイ、であるRashadさんのセカンドアルバムである。仙台にMika VainioとNHKと一緒に来た際のライヴもダブの極北のようなライヴでそれはそれは大変刺激的な音響体験だったのだけれども、この新作もまた前作と同じようなコンセプトの妄想伝統音楽、である。というか、どこかの国のどこかの時代の音楽なのかも知れないけれども、結局この世に存在していない音楽、という「ありそうでない」という形容がここまでずっぱまるアルバムも他にないであろう(あったところで彼のファーストか)。ひたすら蠢く音とその響き、そこにダブの魔法を振りかけたようなスピリチュアルな、そして悪い意味では全くなく不気味な音楽。電子音響的な音楽といえばそうなのだけれども、ここまで不思議と土俗的な荘厳さを感じさせるような謎の音楽は本当に比類なきものなので、なんて突き抜けたアルバムなのだろうか、と唖然としているとあっという間に終わってしまう。身体に確実にクるであろう1枚。今年最後の大名盤、かしら・・・。