AOBA NU NOISEのTシャツです!
さて連休も明日で終わり、そろそろ世の中レクイエムが鳴り響き、追悼文が溢れる頃合いであろう。
かく言う私も今まさに爆音で葬送曲を奏で、涙ながらに弔辞を絶叫混じりで読んでいるところなのだが、私の場合連休が始まった頃からずっとそういう感じで、あと何日で休みが終わり、ということに脅え、ヴォリュームさえ控えめではあったがずっと葬送曲と弔辞の日々であって、ここに来てその音量が留まるところを知らぬほどに大きくなりつつあるだけ、なのであった。
とは言え、前エントリで宣言してしまった通り「~したくない属性」の人間なので、そんなに大したことはしていなかったのだが、「~しない」ということが大きいのでそれは良いのである。この連休中に成し遂げたことと言えば、約50cmの高さで部屋中にあったCDの積み重なったタワー(多分それが10棟くらい分譲されていたように思う)を一網打尽に片付け、箱から出ていた7インチ盤と10インチ盤80枚くらいを箱に戻したことと、ひたすら晩御飯を作りまくったことと、山形で蕎麦食べてVirgin PrunesとEighth Wonderのレコード買ったこと、くらいだろうか。あとは本当に何をしていたのか。
いや、「普段しなきゃいけないこと」を「しない」ということが「できた」ので実に充実していたのである。だからこそ、今、明後日から「しなきゃいけないこと」だらけの日々がまた戻ってくることに戦々恐々としているのであった。
Exloversの「Moth」がアナログになったので買った。そして聴いている。
もう10年以上前のアルバムだったのか、と驚くのだが、唯一のアルバムの初アナログ化、である。たまたまその前に出ていた日本編集盤CD
を中古で買って、それでCDでアルバムを出た時に買って、という感じで出会っていたのだが、そうだそういえばこれ以降リリースはなかったな、と今さらながら思ったりしたのであった。Some Girls~Cold CaveのWesley Eisoldに憧れた、タトゥーバリバリのPeter Scottを中心にした男女ヴォーカルのハーモニーも美しいギターバンドであるが、これがまた嫌味なく、キラキラ、という形容が似合うような疾走感溢れるメロディアスな楽曲ばかりの名作である。シューゲイザー、と言われることも多いけれどもそうかしら?と個人的には思うのであるが、まあそういう風に捉えることも可能であろう。しかしC86期あたりやシューゲイザー期よりもちょっと遅れて出てきた、例えばRocketshipのファースト
であったりThe Pains Of Being Pure At Heartのファースト
であったり、そういう作品には不意打ちのように熱く胸を焦がされてしまう人種がいて、そういう方々にとっては(私だ私)本当に宝物のようなデビュー作のアナログ化なので、実に嬉しいことである。音がまた良い意味でアナログならではの「塊感」があって、それでいて高音の処理も効いていて、凄く新鮮な聴こえ方をしているので、それもまた嬉しいのであった。本当、当時もう私はそんなに若くもなかったけれども、初めて聴いた瞬間に、その清冽さに物凄くびっくりしたのだが、その記憶もずばーっと蘇って泣きそうになった、なんてことは言わないでおきたい。