Hymnal

3月23日はyumboが東京に行く、ので私も東京に行く、ということになります。

yumbo / Marker Starling & Dorothea Paas  
2024年3月23日(土)@7th Floor(渋谷)
OPEN 18:00 / START 18:30
ADV ¥4800 / DOOR ¥5300 (+¥600 ドリンク代)

私は演奏はいたしませんが、お知らせです!

 

そして多分3月末にはcsgbが久々にあって、DJする機会がある、と思います。

お楽しみに!

 

AOBA NU NOISEのTシャツです。

aobanun

 

我が職場の近くの、優秀な町中華屋さんが昨年閉店した。ある時車で夜、店の前を通りかかったら長蛇の列ができていて、そりゃあ昼には人気のあるお店だけどなんかおかしいぞ、と調べたらその日が最終営業日だった、というわけである。

 

閉店前にあの店のあの味をもう一度、ということは私も実際思うには思うのだけれども、なんか天邪鬼な性格が邪魔をして素直にそういう行動に出ることができない。さらに悪いことには性格も悪いので、急に並んでまでさあ、とか言い出したくなってしまうくらいになるので、なお一層そういうことができなくなってしまった。本当はその店、その味を命果てるまで味わいたい、とか心の中では思っているのだけれども、ってなんかThe Smithsの「The Boy With The Thorn In His Side」みたいな話になってきたな。

 

しかしそのお店が閉店してしまった、ということには、そのお店の味がなくなってしまう、ということに加えて私の場合、もう一つ重要な意味があって、それは13年前の3月11日に食べていたお店がなくなってしまった、ということである。毎年この時期にそこで食事をして生きている意味をかみしめる、なんて大っぴらに言うことでもないけれどもひっそりとそういうことをやっていたのだが、今年からそういうことができなくなってしまった。もっとも昨年の3月11日には渋谷の街を歩いていたりしたし、なんなら母の付き添いで病院にいた年もあったのでなにも3月11日ズバリその日、というわけではなかったけれども、まあこの日が近づくころにはその店でホイコーロー定食とか食べていた、ものである。

 

13年という時間の中では、その間に色々なものが生まれたり、消えたりした。それを見たり経験したりすることができた、ということはその日以降も生きることができていた、ということと同義なのだが、そのことを忘れずに生きることは私の場合、多分ここまでしてきたと思う。まー世の中めちゃくちゃなことだらけだけれども、それでも生きてきたからには、何とかしなくちゃね、色々。

 

というか仙台にずーっと住んでて、あの震災のこと忘れられたりするなんて、それってかなり奇特な人だと思うから、そんなに大きな声で言うものでもないのだけれども、ね。

 

Julian Lageの「Speak To Me」とか聴いていた。

Speak To Me [12 inch Analog]

Speak To Me [12 inch Analog]

Amazon

好調なペースでリリースを続ける、所謂ジャズギタリストの新作、である。そもそもジャズギターというものがイマイチ私はどんなものかわかっていないような気もするのだが、もしMarc RibotとかBill Frisellとか彼のギターのある側面がジャズギターならば、それはかなり私は大好き、ということになる。なんとプロデュースがJoe Henry、というなかなか憎い人選での新作は、ブルーズな感じや、カントリーな感じ、アップテンポでギラっとしたエレキの音が際立つ感じや、アクースティックギターでリリカルな感じ、と意外にヴァラエティ豊か、である。Joe Henryのせいもあってかどことなくアメリカーナ、という言葉も頭をよぎり。そしてゴスペルっぽいフィーリングが濃厚なのだが、いつものトリオのメンバーにゲストも入れて、全体として引き締まった演奏、そしていつも中心にはJulianのギターがある、という構成がビシっとしていて大変に、かっこいい。これまでのアルバムでは一番「Love Hurts

Love Hurts [Analog]

Love Hurts [Analog]

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が近いように思うが、今作では全曲彼のオリジナル、ということでちゃんとこの「Love Hurts」、そしてそれ以降のアルバムを自身のものとして取り込んで成長を遂げている様が見れて、実に頼もしい。今年のベストアルバムの1枚には確実になるであろう作品。