お歳暮の時期は過ぎたので、お年始の手土産におひとついかがでしょうか?もしくはお年玉買い物候補に!
日頃は車で通勤なのだが、この間、何だか身体がなまってるなーっつって久々に最寄り駅まで歩いて(これが遠い)、電車を乗り継いで仕事に行ってみた。そういう際には音楽を聴きながらだとまあ楽に行ける、ということでイヤフォンで音楽を聴きながら電車に乗っていたわけだが、ふと周りの乗客を見渡すとイヤフォンをしている人が凄くたくさんいるのに、イヤフォンのコードがある人が、いない。皆耳にはめているものはあるのに、コードがない。どんな魔法だ・・・、というのは勿論嘘でそれくらい私でも知っている。ブルートゥースのイヤフォンなのだろう。ということでその車両、私の目に入る限りのイヤフォンユーザーでコードがべろべろ、となっているのはこの私1人だけであった。
何か凄いなあ、文明の進歩は・・・、と呆然としていたが、かく言う私だってその朝に突然Momus聴きたくなったから家のWi-Fiを利用して、iPod代わりにしている旧iPhoneにMomusのベスト盤
をApple Musicでダウンロードして、88年から93年辺りまでの楽曲を聴きながらめちゃくちゃ泣きそうになりながら出勤したわけで、こんな音楽の聴き方をするなんてちょっと前には思いもしなかった。少なくともこの時聴いていたMomusの楽曲群に震えていた中学生から大学生にかけての時期には、もう今の状態なんて冗談みたいなものに思えたであろう。レコード屋まで自転車で行って帰って来てカセットにダビングして実家の部屋で聴く、なんていう世界からは大分遠いところまで来てしまった。
昨日から今日にかけてもそうだ。昨日は午前中にJBLのブルートゥーススピーカーが届いたので
JBL GO2 Bluetoothスピーカー IPX7防水/ポータブル/パッシブラジエーター搭載 ブラック JBLGO2BLK 【国内正規品/メーカー1年保証付き】
- 発売日: 2018/05/25
- メディア: エレクトロニクス
yumboの配信ライヴをiPadで観ながら音はこのスピーカーから出して、その小さいのにパワフルな音に驚き、今日も今日とて朝からポッドキャストをiPhone内のSpotifyで、音はこのJBLのスピーカーから出して、流れる楽曲をiPadに入っているShazamで検索しながら、そしてiPhone上ではそのポッドキャストに出ている友人を交えてチャット的なことをしながら聴いて、その後昼飯を作って食べながら(調子に乗って残っているパスタ全部使おうと思ったら余裕で3人前くらいの量になってしまって愕然としたが)昨日はiPadで観たyumboの配信ライヴを今度は、めちゃくちゃ四苦八苦しながらもなんとか昨日無事にセットアップを終えたAmazonのFire TV Stick
を通してテレビでもう一度観ることに成功し、とかやっていたわけである。
ということで、何だか気がつくと自分ももうブルートゥースだサブスクだダウンロードだストリーミングだ、とかいう世の流れの真っただ中を泳いでいることに気づくわけである。まあとても便利だし、凄く楽しみも増えて良いのだけれども、なかなかこう、慣れるまでには時間がかかってしまうし、体力も使うものである(私の場合)。多分この流れは加速するだろうし、その速くなった流れの中を私も、知らず知らずのうちにでも泳いでいくのだろうけれども、なんかちょっと一息つきたいな、って思ったりもするのだな。
だから何だかさっきはコーヒーを淹れてラジオで70年代~80年代のロックポップスしかかからない最高の番組「洋楽グロリアスデイズ」の年末2時間スペシャルを聴いていた。ノスタルジーでもないのだが時にこういうのはほっとするものだなあ、と思ったりしていたのだが、なんだかそんな広い家でもないのにどこにいても聴けるように、ということでレコード置いている私の拠点の部屋のコンポと、お茶の間のBOSEのCDラジオ
の両方で流しながら聴いていたわけで、なんでそんな気合い入れているのか・・・。あれ、もしかしたら何か私、ちょっと何事も過剰なのかな、だから何だか新しいものを導入する際にも過剰に身構えてしまって疲れちゃうのかな・・・。
Saultの「Untitled ( Rise )」
が海を越えてやってきたので聴いている。今年は何だかSault、大きな話題になっていたのだけれどもご多分に漏れず私も大好きである。限定過ぎてもう入手できないのかしら、と思っていたここまでの3タイトルも、Rough Trade限定で再発されたものをガツンとまとめて購入してしまった。
こういう事態の時サブスクはありがたいのだが、やっぱりどうしても盤で欲しくなってしまうのだな。何ともミステリアスな存在だったがここに来てどうやら3人組らしい、とかLittle Simzの名盤
GREY Area [輸入アナログ盤 / ホワイト・ヴァイナル / 1LP] (AGE101001LP)_687 [Analog]
- アーティスト:LITTLE SIMZ,リトル・シムズ
- 発売日: 2019/03/01
- メディア: LP Record
も手掛けたメンバーもいる、とか色々情報は入ってくるようになってありがたい。で今回の4枚目はここまでで一番ポップ、というか人懐っこい感じがする。前作はBLMに触発された作品、と言う触れ込みだったとおり最も硬質でヒップホップよりの感じの手触りだったが、今作は何かブギーっぽかったりシンセポップっぽかったり、非常に軽やかで明るい、ダンサブル、と言えるような感じの曲が並ぶ。最初の2枚がどことなくESGとかThe Slitsとかを想起するような感じだったのに大分角が取れた印象だったけれども、どの作品にも、不思議なポップさ、耳への届きやすさは共通していて、今作はそこも含めて何だか突き抜けているな、というところである。意外なほど聴きやすいけどまだまだ何だか見えない部分がたくさんありそうでこれからも楽しみ。ちやほやされないJamiroquaiみたいな、と言う形容を思いついたりもしたけど、まあ言わなくても良いかな・・・。