Trilhos Urbanos

AOBA NU NOISEのTシャツです!

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昨夜はヤマジカズヒデ+細海魚のライヴに行った。

 

先日原マスミのライヴも観て、そういやライヴ久々だな、とか思っていたがライヴハウスで観るライヴ、ってものは本当にかなりご無沙汰な気がする。FIXED以来かもなあ。

 

もちろんライヴ自体はトータルとしてとても素晴らしく、嗚呼Spacemen 3末期とかSpiritualized初期とかのある部分、ってこんな感じだったのかなあ、とか思いながらこのまま全部インストのままでも良いぜよ、とか思っていたところにカヴァー曲、とか震えるポイントもあって実に堪能した。

 

ライヴは丸椅子が用意されていて座って観ることができたのだが、これは楽であった。楽だったし、音楽的にも座っての方が凄く没入できてとても良かった。良かったのだが、2時間くらい動かずに丸椅子に座っている、というのもなかなかのもので身体中が痛くなってきて、お尻とか腰とかなんなら肩とか首の方まで痛くなってきて、楽だったけど身体中痛い、という終演時の状況は意外過ぎて驚いた。

 

しかし、だ。そんな風に疲労困憊してほうほうの体で帰宅して、風呂入って寝たらこれがここ最近なかったくらいの深い眠りで、朝までめちゃくちゃぐっすりと寝てしまった。そして今日も調子が良い。これは不思議だ、ヤマジマジック、だったのだろうか。Love To Sleep、って言うくらいだからなんかあったのかも知れない。

 

とまあしょうもないことは置いておいて、しかししょうもないついでに言うと最近原マスミヤマジカズヒデ、と名前が片仮名の方のライヴを観ている。次は誰だろう、カジヒデキ、ヤガミトール、浅川マキ・・・。

 

みんな最近Caetano Velosoを聴いているみたい(みんな、と言ってもとても狭い範囲での友人たちの話である)だが、実は私もめちゃくちゃ偶然だが今週は彼のアルバムをよく聴いていたので、大変びっくりしたのであった。ということでCatano Velosoの「Caetano Veloso」を聴いていた。

Caetano Veloso

Caetano Veloso

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1986年にNonesuchからは1発目としてリリースされたセルフカヴァーとカヴァー曲によるアルバム、である。もちろん初期とかのサイケとも評される世界も、近年のソリッドなバンドサウンドや電子音やオーケストラや、のハイブリッドな世界も大好きなのだが、ここでのほぼギターとちょっとしたパーカッション、そして彼の声のみ、というシンプル極まりない音世界が異様に今週は染みる。彼の伸びやかな、そして変幻自在な(今も衰えぬ)歌声が大変に堪能できるものである。もちろん彼の過去曲からの名曲の再アレンジも実にシンプル、で洗練されたもので車で爆音で聴く、というのも変だが実際爆音でCaetanoの声を響かせながら私の車は最近走っていた。よくMichael Jacksonの「Billy Jean」を含むメドレーが話題になるが(もちろん大変衝撃的に素晴らしい、というか彼は普通にMJ好きだったんだろうな、という)Cole Porterの「Get Out Of The Town」のカヴァーの素晴らしさにやられた。私世代だとだいたいelレーベルのThe Florentines(あのSunset Gunの後のワンオフユニット)がカヴァーしていたから知っている曲、というような感じだけれどもこの暗いんだか明るいんだかわからないような、でもとても心に残る名曲がここではCaetanoの美声で訥々と歌われ、得も言われぬ幸福な気持ちになったりしたのであった。今日は暑いのでこれくらいのアルバムの空気感がちょうど良いかも、と思ったのだけれども表面的なクールさの陰の熱量にめちゃくちゃやられる、そんな1枚。