Me And Now

今日は祝日なのでさすがに在宅なのだが、うちのバカ職場は口だけ在宅奨励で全くもって在宅なぞできないような感じに色々しやがるから、毎日職場に行って、毎日激昂してiPhoneぶん投げて、なんなら「なめんなよ」とか言い放つ日々、である。もうね、職場の上の人間は、まあ洋の東西問わず政治家も、だけれど「ちょっと良いこと思いついてさー」程度の思いつき発信はお控えくださいな、という気持ちで一杯である。

 

ということで非常にささくれだった日々であるが、それは誰もが同じことだろうと思うのだ。だから耐えるしかないのだ。しかし正気を保つためには何かが必要だ。このパンデミック下で、要で急なのだ。

 

ということで頭痛がするほど激昂して、そのままのテンションのままの帰路、リサイクルショップに寄ったら、全然内容は95%以上が微妙だけれどもレコードが増えていて、そのレコードを無心に見ていたら頭痛が引いた。

 

っつーことで何が言いたいかと言うと、『孤独のグルメ

孤独のグルメ  コミック 1-2巻セット
 

が私は大好きなのだけれども(テレビ編も勿論、である)、もしかしたら毎回「何を食べているか」というところではなく「無心に食べ物に没頭している様(さま)」が好きなのかもな、と最近思ったわけで、そういうものがまあ人によると思うのだけれども必要ですよね、ということなのである。要は「自由になる=最高の癒し」という、『孤独のグルメ』テレビ編冒頭のナレーションはかいつまんで言うとそういうことで、それが食べることなのか、レコードを掘ることなのか、という違いなだけである・・・ってまあ強引だが。

 

まあ、井之頭五郎さんは美味しいものと出会えて解放されるわけだが、私の場合毎回いかしたものに出会えるか、と言うとそうでもない。でもまあ、無心になれる時間は尊いわけである、たとえ収穫がS'express

Theme from S'express 1996 [12 inch Analog]

Theme from S'express 1996 [12 inch Analog]

  • アーティスト:S Express
  • 発売日: 1995/01/01
  • メディア: LP Record
 

とかであっても・・・いや、誤解なきように言うと別にS'expressが良くないというわけでは決してない。だいたい私のDJでヘヴィ・ローテーションの(ウケるウケないは別として)一番よく流しているレコードだし、今回はUS盤だ、とか言って110円で買ってきたのだし・・・。まあ昨今の世の趨勢で考えるとめっちゃクールで和モノがごっそりとかじゃなくても、ということを言いたいのである・・・。嗚呼、なんかまとまらなくてS'expressを貶してしまっているようになってしまって、S'expressに謝りたい・・・。Primal Screamもカヴァー

Mantra for a State of Mind [12 inch Analog]

Mantra for a State of Mind [12 inch Analog]

  • アーティスト:Primal Scream
  • 発売日: 2016/04/16
  • メディア: LP Record
 
Mantra For A State Of Mind

Mantra For A State Of Mind

  • アーティスト:S'Express
  • メディア: LP Record
 

してる、素晴らしいユニットなのに・・・。

 

まあ、私は独自の時間軸で蠢いているので、いまだにS'expressの「Theme From S'express」で鼻血出すほど興奮できる人間なわけだが、今そういう人が多いわけでもない、というのは重々承知している。しかしSarah Siskindの「Modern Appalachia」

Modern Appalachia [Analog]

Modern Appalachia [Analog]

  • アーティスト:Sarah Siskind
  • 発売日: 2020/06/05
  • メディア: LP Record
 

が素晴らしいアルバムである、ということは承知している。何でこの人のこと知ったんだっけな・・・、誰が言及してたんだっけかな・・・、というくらいの出会いでたまたま買って聴いているのだが、その言及してくれた人(Pearl Charlesのインスタ、

Sleepless Dreamer

Sleepless Dreamer

  • 発売日: 2018/02/02
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

だったかな・・・)には大いに感謝しなければならない。9年ぶり、9枚目のアルバムらしいのだが、寡聞にして全然知らなかった・・・。カントリー界では結構曲が他の人に取り上げられたりして評価が高いようだが、カントリー色はそんなに、という感じでまさにアルバムタイトル通り、現代風アパラチアンフォークはこんな感じですよ、みたいな勢いでバンドサウンドで爽快に、というノリが一貫していて凄くスカッとする。加えてBill FrisellにBon Iverという客演もあるし、アメリカンシンガーソングライターものが好きならば聴いておいて損はない、と思う1作である。Lucinda Williamsの初期とEmmylou HarrisのDaniel Lanois絡みの時期、そしてJoni Mitchellの初期を一気にステレオで聴いているような、そういう音楽的快感が得られて、この時期に聴けて良かった・・・。