La Coda Della Tigre

白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!2022年はAOBAできると良いなあー。その際には是非皆様このTシャツ着用の上でご参集いただきたい!
 
つい先日まで、うう年度末・・・、と呻きながら忙しくしていたらあっという間に、うう新年度・・・、と呻きながら忙しくする羽目になってしまっているから大変だ。
 
さてそういえば最近煙草を吸っていない。禁煙したる!というほどの気合いでもないのだけれど2月の末くらいから吸っていない。
 
とはいえそれからもお相伴にあずかって煙草もらって吸ったり、ということはあったけれども、その度に頭がグワングワンなって立っていられないほどにくらくらしてしまうので、これはやはり吸わない方が良いな、とその度に思うのでなんとなく、吸いたくない、という感じの気持ちに近い状態である。
 
という感じで頭の方はグワングワンなったりくらくらしたりするから吸いたくないのだけれども、たまに肺の方が煙草を欲する時があってそういう時には

こういうのを吸ってみたりするのだけれども、これがまた大変に何と言うか、煙草とは別物でなんだか疑似だよなあ、という思いが募るばかりのもので、吸う度に空しくなってくるのでこちらもほとんど吸っていない。

 

何となく大々的に煙草やめた、というのもちょっと気恥ずかしいので、なんとなく煙草から引退した、という感じである。だから別に良いとか悪いとか、皆も止めようよ、という感じではなく、単に私はちょっともう良いのかもな、という感じなのである。でももらったら吸いますよ、程度のユルさで当分行きたいものである。

 

まあ、煙草買わなくなったからその分こちらに回せますわな、という気持ちでレコード買ったりとかもできるのだろうが、そもそもそんなにどかどか吸っていたわけでもないので浮いた金額を近年高騰するレコードの価格の埋め合わせにできるか、というとそうでもないような気がしている。でも、まあ煙草買ってないからっつってPrima Materiaの「La Coda Della Tigre」の再発を買ったりしている。

La Coda Della Tigre [Analog]

La Coda Della Tigre [Analog]

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まあちょっと前に未発ライヴ付きの箱仕様で再発になった

Prima Materia [Analog]

Prima Materia [Analog]

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のを愛聴していたのであるが、今回はジャケもオリジナル通りで、1枚ものだし・・・、と言い訳しなから聴いている。ところで先日も同じような言い訳をしながらThe New Blockadersのファーストも箱持っているのに再発買ってしまったり、とかしてしまうのだがこれは何らかの機関に相談した方が良いのだろうか・・・。さてこちらのPrima Materiaは先日素晴らしいソロアルバム

South Of No Border [Analog]

South Of No Border [Analog]

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をリリースしていたRoberto Laneriを中心にしたガチで「声」のみのグループである。1977年にAlvin Curranのプロデュースでリリースされた唯一作である今作でも、楽器類は一切使わず4人の声のみで作り上げた作品で、倍音やら何やらでまるで何かの楽器が鳴っているかのようなヴォーカルドローン(!)は、La Monte YoungとかPandit Pran Nathを想起させられるような、まあなかなか凄いことになっているアルバムである。もしあなたが誰かと暮らしていて、その誰かがこれを爆音で聴いていたらちょっと一瞬、えっ、と心配するレヴェルのハードコアな声アルバム。まあ、端的に言って最高なわけである。

 

Are We Not Men Who Live And Die

白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!2022年はAOBAできると良いなあー。その際には是非皆様このTシャツ着用の上でご参集いただきたい!
 
何はともあれ、セロトニンである。セロトニンが重要である。
 
というのも年度末ということも相俟って毎日毎日イライラしまくっていて、昨日なぞは職場でここ最近一番の大激怒をぶちかましたりしてて、非常に疲れるのである。このままでは、「注文したものが来るのが遅い」とか「何故電車が止まっているのか」というどうしようもないようなことでキレる老人になってしまうのではないか、ということでネットで調べてみたら、どうやら幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンが増えれば、まあ何だか結構良い感じになりそうである。
 
セロトニン、と言われてもMystery Jetsの名盤しか思い出せないような体たらくの人間ではあるが
Serotonin

Serotonin

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これからはセロトニンを増やす食事、セロトニンを増やす運動、とにかくセロトニンを増やしてイライラしないで穏やかに暮らすのだ。

 

その暁には職場に於ける様々な仕切りの悪さに由来するグダグダや理不尽に対してとか、世界中の戦争や差別に対してとか、色々あるけどさしあたりあんまり国民の生活をよくしてやろうなんていう気配も、まあ今更だけれどもここ最近は本当にとくに経済面で全く感じられない政治に対してとか、全く期待しないで行った今回のレコードフェアで唯一気骨のある品ぞろえだった店が追加補充、という情報を得てその店のところだけ見に再びレコードフェアに行ったら、運悪くその店のところで「このジャケ可愛い」とか「色がきれい」とかぐだぐだぐだぐだ1枚1枚、買うわけでもないのにジャケ見てごちゃごちゃやってる女子2人組のせいでレコードをなかなか見ることができず、やっと見れて凄いスピードで3枚抜いたけれども駐車料金無料になる3000円なんかに達するわけもなく、更には30分超えてしまったから1時間分駐車料金払う羽目になってしまった、という事態に対してとか、そういうものにも穏やかに対処できるようになる、のだろうか。

 

なれたら良いのだが。頼むぞセロトニン。しかし手っ取り早く「IDMEMO~A Future Of Nostalgia」とかを聴いてのんびりした方が穏やかになれるのではないだろうか。

IDMEMO - A FUTURE OF NOSTALGIA

IDMEMO - A FUTURE OF NOSTALGIA

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元Black Strobe(大好きだったな)としてもお馴染みDJのIvan Smaggheと同じくDJのVladimir Ivkovicの選曲によるインディ・ダンス以降、と言っても良いような90年代~2000年代のエレクトロニカ~テクノ(で合ってるかな)をコンパイルしたCD2枚組、である。Cylobとか7 Hurtz、The Black DogにBeaumont HannantとかあたりからChapterhouseやSlowdiveの93年頃、Spiritualizedのデビューシングルのリミックス、Seefeel、そしてSoft Ballet(!)のPolygon Windowリミックス、とかまで入っているので私のような人間にもとっつきやすく、且つ一貫して多幸感、浮遊感溢れるエレクトロニック音楽の洪水なので気持ちよく、ここ最近帰宅してからぼーっと流して聴いてはセロトニンの醸成に励んでいるのであった。その割には怒りまくりだったけれどもね・・・。

Midsummer New York

白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!2022年はAOBAできると良いなあー。その際には是非皆様このTシャツ着用の上でご参集いただきたい!
 
仙台の3月は(仙台に限った話でもないのであろうが)、寒さも緩んで春だねー、という日の直後に吹雪吹雪氷の世界がやってきたり、という落ち着かない日々であるが、着実に冬からの脱却が進んでいるように思われる。
 
そんな中、年度末というくだらないもののせいで職場で毎日朝からイライラして、最早誰も話しかけてくれるな、的な気持ちで過ごしていると、ふと嗚呼こんな3月じゃない3月が良いな、という気持ちになるわけである。そしていつも訪れるとなれば決まってこの季節、のカナダの町のことが思い出されるわけである。
 
よくご存じの通り、私は飛行機も好きではないし、旅も好きではない。なんなら海外も好きではない。それでもちょっとした懐かしさも込めてカナダでの日々が思い出されるのは、日本国内の年度末ではない3月を仕事での滞在と言えども、まあ結構のんびり気楽めで過ごせるから、なのであろう。そして滞在していた町の広大な風景と乾いた空気も同時に心地よく思い出され、生涯のうちもう1回くらいは行きたいものだのう、となるものである。
 
これがもし仕事で3月に結構決まって訪れるのが日本の町だったら、カナダの町ではなくてその日本の町のことが思い出されるのかも知れない。しかし地続き過ぎて、あまりこんな風に思いをはせることもないのかも知れない。海外であるカナダの町故の、現実の暮らしとの乖離、これがここまで私に今思いを馳せさせることの原因なのかも知れない。
 
まあいざ行くとなると仕事なので結構面倒だし、移動だなんだ、というのも大いに大変なものだが、いずれまた行けたら良いな、とぼんやりと思うのであった。と言うか何よりも、私が3年行っていない間にどうもそのカナダの町にはレコード屋さんがもう1軒、新たにできたようなので、これはちょっと確かめに行かないとダメなのではないか、ということがまず第一であって、穏やかな気持ちでいられないのである・・・。
 
Yoko Onoの「Fly」を聴く。

1971年リリースのセカンドアルバム、である。最近彼女のトリビュートアルバムがリリースされて

 

これがまた大変素晴らしかったので彼女のレコードを引っ張り出してきている、というわけである。ちなみにこちらのトリビュート盤、彼女の名曲の数々、と断言できる優しいメロディの歌メインの選曲なので、とても聴きやすくて不思議なくらい癒されている。でこちらの「Fly」は彼女のもう一方の側面、すなわち「新しい楽器」と称された彼女の声を前面に打ち出した、そういや一柳慧の元奥さんでフルクサスの人だもんな、というそもそもの彼女の出どころに思いを馳せることのできる、ヴォイスパフォーマンス要素が強い曲も入っていてなかなかただごとではない。メランコリックな旋律の楽曲に、ロックンロールの伝統にのっとった(パロった)楽曲など、ポップサイドもあるがやはり圧巻なのはフルクサス仲間のJoe Jones制作自動楽器とのヴォイス共演とか、ファンキーなジャムに乗っかる彼女の自在声、という長尺の曲群なのであった。一方でトイレのフラッシュ音のみの曲、電話の音のみの曲、というのもあって、わかりやすく前衛の気合いを感じることもできるアルバム、である。でも、言うほどめんどくさくなくどちらかというとカタルシスを感じることのできる、年度末のサントラに相応しい作品。

Space 1

白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!2022年はAOBAできると良いなあー。その際には是非皆様このTシャツ着用の上でご参集いただきたい!
 
先日金曜日のcsgb、ありがとうございました!まだこれからも変化するであろうMonetプレ状態での初開催でしたが、まあいつも通りの感じだったかと思います。またよろしくお願いいたします!個人的には新旧織り交ぜてだったわけですが、意外にブックオフで調達してきたレコードが大活躍、というのは2021年から2022年にかけての大きな出来事かと。
 
しかしよくもまあこんなところに人間が住んで営みをしているよな、と地震が来るたびに思うわけで、本当にここ最近の地震のデカさ具合頻発具合にはほとほと嫌になるわけである。とくにデカい地震の後、なんとなくむむ、地鳴りの音?とかあれ、今揺れた?とか異常にキワキワに緊張した状態が続いてしまうので、どうも落ち着かない。これは病む。しかし生きていかなければいけないわけで、そのためには部屋も整理しないといかん、ということでこの連休は高さ2メートルの棚から飛んできたCDをもう一度整理し戻す、という作業を行ったりした。
 
意外に短時間で片付いたので良かったのだが(まあ震災の時と比べれば、だが)、そもそもまた余震とか言ってどデカいのに来られたらまた落っこちるのは必至。アナログ盤の収納は11年前の震災の後にカラーボックスを組みなおす際にボックスとボックスの間に滑り止めシートを敷いたおかげで今のところ問題がないので幸いであるが、またデカい地震が来たらまたCDが飛んで、とかなって空しいよな、と思ったので100円ショップで小さい突っ張り棒を買ってきて落っこちそうな棚のところ数か所に防御策をしてみた。
 
というか毎回一番上に置いているThe Theが落下するので、「お前そろそろ何とかしてくれや」とMatt Johnsonにこのジャケの顔で言われた

気がしたものでね。まあ突っ張り棒をすると取り出しにくくなるわけであるが、もともと取り出すためには気合が必要な場所であったので、手間的にはあまり変わらないのかな、というなんだかおかしな結論になっているのだが、まあ良いか。

 

と書いているけれども、マジ嫌なんだよねもう・・・。せめてNala Sinephroの「Space 1.8」を穏やかに聴こう。

Space 1.8 [Analog]

Space 1.8 [Analog]

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カリブ系ベルギー人ハープ奏者の女性によるWarpからのデビュー盤である。一応ジャズ、というくくりにはなっているのだけれども、まあジャズという言葉も大変にカヴァーする領域が広い、ということはよくよく知っているわけで、そのことを新たに上書きするような1枚、である。ハープもシンセも何層にもレイヤー状に重ねた音が印象的で、フィールドレコーディングや、サックスやドラムスとのセッションの音源などもあるのだが最終的に全てもややややややという持続音に集約されていく感じが、実に見事、である。アンビエント的側面が強いけれども、確かに節々から私たちが所謂そう感じるところのジャズの手触りが感じられて、ちょっとこれはここからの展開がどうなるのかも含めて大注目、である。こういう静けさが支配的なジャズと目されるような音楽、最近多いように思えるけれども思えば昔からECM等あったわけで、そういうのを聴くようになった耳にはとても楽しい1枚。

Earth Died Screaming

csgb Vol.86 2022年3月18日(金)20:00~@ Monet ( pre Monet )

入店: 2000yen(1D)

Guest DJ; tmym

DJ: shinshin, 5atoru, tdsgk

bar famが旧Hi-Hat跡地に移転して、Monetに改名してオープン、なのですがまだ本格始動ではないのでpre-Monet、という名称になります。なんか嫌な世の中ですが、貴兄貴女に会いたいです、よろしくお願いいたします!私は20時30分とか22時40分とかからやりますが、全員激務とか逆境に負けずに頑張ります。あ、あと会場、つまりMonetは禁煙になりますのでお気をつけて!

 

aobanunoise.thebase.inあkk

白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!2022年はAOBAできると良いなあー。その際には是非皆様このTシャツ着用の上でご参集いただきたい!
 
昨夜は珍しくちょっと早めに全てが進行していたので、大体いつもは日付けが変わるあたりで入浴しているのだけれども、23時半くらいに入浴していたのであった。
 
そうしたら揺れが来たので、浴室の扉を開けてバスタオルで身体を拭きつつ、近くの食器棚を押さえたりして、まあ治まったから浴室に戻ったらさらにやばい、何と言うか道路に穴を掘る掘削機に自分がなってしまったかのような、どどどどどどどどどどという揺れが来てまたかよー、と言いながらバスタオルを体にかけて洗面台と電気温水器を押さえていた。我が家はオール電化物件なので、洗面所にあるどでかい電気温水器が心臓部なのである。どでかくて重いのに、面白いように揺すられていて、11年前には斜め上の部屋とか真上の部屋で電気温水器が倒れて、階下の我が家の一部が水浸しになったりして大変だったのう、とか思いながらいたわけであるが、あのiPhoneからぎゅおぎゅお緊急地震速報が鳴り響く中、どどどどという揺れの音と、色々なものがぶつかったり落っこちたりするどがちゃんどがちゃんという音を聞きながら全てが揺れる中にいるのは、もう毎年よくあることになってしまったけれども、それでも嫌だわねえ。
 
ということでまたしてもでっかい地震に見舞われてしまって、こういうのがデフォルトになりつつあるのは本当に嫌なんだけれども、なんか悪いことしたかな、俺・・・、とか思ったりしたけど、最近調子に乗ってる奴多いもんな、うちの職場にいるけど好きな仕事しかしない奴とか、机の上の整理ができないで雪崩起こしてくる私の隣のデスクの奴とか(しかも臭い)、あと戦争ふっかける奴とか、ミサイル的なもの打ち上げる奴、人権蹂躙してる奴、テレビやネットで知ったかぶりしてわあわあ吠えてる奴、そんなお前らのせいでこちとら全裸で揺れの真っただ中、耐える羽目になったんだぞ!
 
まあそういう連中が足掻けば足搔くほど深みに嵌る底なし沼に沈んでいくのを見届けることを願いながらTom Waitsの「Bone Machine」を聴く。
Bone Machine

Bone Machine

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おそらく皆様が最も心配しているであろう我が家のレコードとCDのどんがらがっちゃん状況であるが、床に置いていたレコードはまあぱたぱた倒れたけれども、レコード棚はびくともせず、他のレコード箱も大丈夫、ではあったがCDは2メートルの高さの棚がシェイクされた故に高いところのCDが飛んでしまって、「聴きたいけどちょっと前をどかさんと手が届かないからな」と日頃は思っていたCD群が目の前にある状態になったので、不幸中の幸い、ということで聴きながら仕事に行ったりしたわけである。って言うかそれくらいポジティヴに考えないとやってられないでしょう、ココロ的に。だからThe Jesus And Mary ChainとJohnny CashとSwansとThe TheとScott WalkerとU2Everything But The GirlKeren AnnとDes'reeとWillie Nelsonが目の前にあるわけだ。そしてTom Waitsも一式同様に飛んできたので92年のこのアルバムを聴いていた。グラミー賞取ってるのかこれ!と改めて驚くガラクタパーカッションと地底の底からのだみ声、全体の音響もミックスも何かがおかしい(Tchad Blakeは独自の音ってのを90年代に作ったよなあしかし)、不穏極まりない、Blind Boys Of Alabamaの目が見えるようになったりさえしそうな、そういうびっくり音楽、である。でもやっぱりIsland時代の彼の必殺技である急にほろりと来る美バラードが顔を覗かせたりKeith Richardsが絡んだり、とまあ無茶苦茶やってそうで無茶苦茶だけれども、地に足の着いた、まさに「実験」の産物。しかし地震の翌日に聴くべき音楽は多分他にある、ということは重々承知している。

 

 

Piccadilly Palare

csgb Vol.86 2022年3月18日(金)20:00~@ Monet ( pre Monet )

入店: 2000yen(1D)

Guest DJ; tmym

DJ: shinshin, 5atoru, tdsgk

bar famが旧Hi-Hat跡地に移転して、Monetに改名してオープン、なのですがまだ本格始動ではないのでpre-Monet、という名称になります。なんか嫌な世の中ですが、貴兄貴女に会いたいです、よろしくお願いいたします!あ、あと会場、つまりMonetは禁煙になりますのでお気をつけて!

 

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白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!2022年はAOBAできると良いなあー。その際には是非皆様このTシャツ着用の上でご参集いただきたい!
 
なんだか本当に世の中のニュースとか何やらに押しつぶされそうになってしまいそうな昨今である。震災から11年の日があったり、運悪く年度末で仕事は怒涛だったり、とただでさえ心が弱っている時期に、これでもか、これでもか、といやーなニュースの数々が私を取り囲んでくるわけである。
 
いや、何だか普通に気が狂いそうになってくるものなのだが、正気を保って生きていくのは本当に難しいなあ、と痛感する3月である。目を逸らしてかわそうにも、ぐいぐいと迫られて突き付けられて、の毎日であるわけで。
 
だからぎりぎりのところでなんとか正気を保つべく、急に職場のデスク回りの整理と言ってどばどば物を捨ててみたり、味噌タンメンに野菜増しして鶏パーコーまでトッピングして挙句の果てには半ライスまでつけて、とかいう私にしては実に珍しい暴食に走ってみたり、とかしてもがいているわけである。
 
だいたい急にMorrisseyの「Bona Drag」
Bona Drag [12 inch Analog]

Bona Drag [12 inch Analog]

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とか聴いたりするなんてどうにもやはりおかしい。1990年にリリースされたコンピレーションアルバム、である。ソロデビューしてからの2年強の間に出たシングルのA面B面をまあざっくりとまとめたアルバム(+2010年に未発曲とか6曲追加で再発)である。個人的な暴言を吐いてしまえば、Morrisseyが一番良かった時期というのは1988年から1989年の間だけで、その後の何だか納得いかない展開を思うと、なかなか複雑な気持ちになる。その最高の時期のドキュメントという意味合いを持ったこのコンピを聴くと、しかしA面もB面も良い曲だらけで本当に勢いがあったな、と痛感するわけである。そう、勢いがあった。1987年の夏にThe Smithsが解散して、ラストアルバムからのシングルがその年の秋や冬にも出ている一方で翌1988年の2月にはシングル「Suedehead」が出て3月にはアルバム「Viva Hate」、

Viva Hate: 2012 Remaster

Viva Hate: 2012 Remaster

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って明らかに常軌を逸したスピード、であるし、こちらもそれには大いに興奮させられた。その興奮はThe Smithsのリズム隊と合流したシングルが2枚出た89年の4月までは、本当に熱狂的に持続していたので何だか奇跡的な時、であった。Stephen Streetの手による楽曲もツボを押さえたポップさが印象的だったし。それが彼との関係が瓦解するにつれて、まあ迷走を始めてもう30年以上になるわけで、これはもうしょうがないのかな、自分のせいだもんな、とか思いたくもなるわけである。しかしそれにしてもこのコンピに収められた奇跡の名曲群には、本当に神がかり、ということってあるんだなということを実感させられるばかりである。

 
 

The Dealer

csgb Vol.86 2022年3月18日(金)20:00~@ Monet ( pre Monet )

入店: 2000yen(1D)

Guest DJ; tmym

DJ: shinshin, 5atoru, tdsgk

bar famが旧Hi-Hat跡地に移転して、Monetに改名してオープン、なのですがまだ本格始動ではないのでpre-Monet、という名称になります。ややこしいですが、場所は変わってもcsgbはcsgbでしかありえないのでもしよろしかったら是非に!なんか嫌な世の中ですが、tmymさんも出てくれますし、私も年度末のマジくっそ忙しい最中ではありますが健康第一で楽しくやりたい所存です。

 

aobanunoise.thebase.inあkk

白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!2022年はAOBAできると良いなあー。その際には是非皆様このTシャツ着用の上でご参集いただきたい!
 
胃が痛かったのは気づくと波が去っていたが、何だか頭痛がとか今度は腰痛が、とか地味に色々とここ最近不調続きだったが、それはやはりこの世の中の色々とひどいことのせいだ、と思っている。
 
まあそういうこともひっくるめて生きているからこそ、ではある。今年の3月11日は11年前の3月11日と同じく金曜日だったので色々と思い出されたが、毎年毎年必ずあの日のことは思い出す。というか、別にこの日ではなくても結構あの日のことはよく思い出すし、何せ色々な出来事とか、「震災前」「震災後」と区別してしまうようになってしまっているわけで、これはもう何年経ってもべったりと張り付いた記憶がある、ということを再確認した日でもあった。
 
あの日は寒くて雪まで降ったけれども、今日はあったかいな、と思えたのが昨日の一番の収穫、だったかな。あとNilufer Yanyaの「Painless」が凄く良かった、ということも。
PAINLESS

PAINLESS

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トルコ系イギリス人の彼女のセカンドアルバム、である。UKソウルの、とかよく形容されるのだけれどもデビュー作

Miss Universe

Miss Universe

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の時から、今日び珍しく非常にギターがメインの所謂ロックぽい曲が多いのう、という印象だったが今作では何だかスケールアップしているぞ・・・。何だかタイトなビートに生々しい音の冒頭曲から一気に引き込まれ、結構繊細に紡がれたソングライティングに舌を巻き、そしてベースのでかさが一貫しているのであまり最初思わなかったが、意外にブルージーだったりパンクロックっぽかったりソウルフルだったりヴァラエティ豊かな曲群、そして内省的な歌詞、と非常に生々しくも高品質なロック~UKソウルアルバムである。Sadeの新作が出るたびにこういうのを期待してたんじゃないかなもしかしたら、とか突然思ったり。まあ今作もギターの響きが全曲凄く印象的で、Sadeはこんなにある意味ロックンロールの方面には振れない、か・・・。プロデュースは前作からのWilma Archer、そしてBig Thiefとかでお馴染みのAndrew Sarlo、そしてなんとまさかのBullion!という間違いのなさすぎる布陣による間違いない傑作。とはいえ、結局は彼女の曇り空と晴れの空を行ったり来たりするようなヴォーカル(突然Sam Prekopを謎に想起!)、これが一番なんですが。