こういうのを吸ってみたりするのだけれども、これがまた大変に何と言うか、煙草とは別物でなんだか疑似だよなあ、という思いが募るばかりのもので、吸う度に空しくなってくるのでこちらもほとんど吸っていない。
何となく大々的に煙草やめた、というのもちょっと気恥ずかしいので、なんとなく煙草から引退した、という感じである。だから別に良いとか悪いとか、皆も止めようよ、という感じではなく、単に私はちょっともう良いのかもな、という感じなのである。でももらったら吸いますよ、程度のユルさで当分行きたいものである。
まあ、煙草買わなくなったからその分こちらに回せますわな、という気持ちでレコード買ったりとかもできるのだろうが、そもそもそんなにどかどか吸っていたわけでもないので浮いた金額を近年高騰するレコードの価格の埋め合わせにできるか、というとそうでもないような気がしている。でも、まあ煙草買ってないからっつってPrima Materiaの「La Coda Della Tigre」の再発を買ったりしている。
まあちょっと前に未発ライヴ付きの箱仕様で再発になった
のを愛聴していたのであるが、今回はジャケもオリジナル通りで、1枚ものだし・・・、と言い訳しなから聴いている。ところで先日も同じような言い訳をしながらThe New Blockadersのファーストも箱持っているのに再発買ってしまったり、とかしてしまうのだがこれは何らかの機関に相談した方が良いのだろうか・・・。さてこちらのPrima Materiaは先日素晴らしいソロアルバム
をリリースしていたRoberto Laneriを中心にしたガチで「声」のみのグループである。1977年にAlvin Curranのプロデュースでリリースされた唯一作である今作でも、楽器類は一切使わず4人の声のみで作り上げた作品で、倍音やら何やらでまるで何かの楽器が鳴っているかのようなヴォーカルドローン(!)は、La Monte YoungとかPandit Pran Nathを想起させられるような、まあなかなか凄いことになっているアルバムである。もしあなたが誰かと暮らしていて、その誰かがこれを爆音で聴いていたらちょっと一瞬、えっ、と心配するレヴェルのハードコアな声アルバム。まあ、端的に言って最高なわけである。