Magnificent

「渡邊琢磨×千住宗臣 special night!!」@pangaea 3月24日(火) open 20:00〜
チケット前売¥2500 当日¥3000 (ドリンク代別途) ※入場30人限定
チケット前売り発売(3/6〜)  store15nov、pangaea、recordshop"S"
チケット前売り予約 pangaea   info@pangaea-sendai.com
DJ / TDSGK(AOBA NU NOISE)、ARAKI(MINIMUM)、HIRANO(palallel music)
Special LIVE/ 渡邊琢磨(COMBO PIANO) 千住宗臣COMBO PIANO、ウリチパン郡、PARA)

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昨日はU2のヴィデオ特集をスカパーで見て、強烈に萌えたのだった。

ちなみに私の場合、所謂一般的な「萌え対象」のものには大して興味ないにも関わらず、スカパーでのヴィデオ特集でNewest ModelだのThe WillardだののPV見ると猛烈に多幸感に襲われるわけで、これは一種の「萌え」のようなものなのだろうか、と常日頃思っていたりするわけである。

ということで、昨日も大いに萌えた。91年までのPVは全て見たことがあった、というのは若干アレなのだが、やはり「Rattle And Hum」Rattle and Hum収録の「All I Want Is You」のPVは、メンバーがほとんど出てこない、全編モノクロの、サーカスの小人の悲恋物語的PVなのだが、その画像の美しさ、そして物凄い盛り上がりを見せる壮大なバラード調の曲とあわさると、もう何だか狂おしいほどの昂ぶりを感じるのだなあ、これが。それ以外にも若々しい彼等の姿に大いに萌える(変な意味で、ではないので誤解なきよう)初期PV群や、どんどんおかしくなっていく90年代前半、その後のシンプルなロックンロール路線、まあ、結局どんな時期のPVでも何故かU2のPVはその時の彼等の状態を上手く切り取ったものが多いように思えるのだな。

面倒だから動画貼ったりしないのだが(と強がっているが、結局貼り方がわからない上に貼ったところで見られないのだった)、是非機会があれば見ていただきたい。「今更U2なんてさあ」とか気取った輩はちょっと足元見つめなおした方が良いと思うぜ、とか断言したくなるくらいに昂ぶった昨日である。

そんな風に盛り上がる私であるが、新作の「No Line On The Horizon」に関しては若干微妙な気持ちでいたりする。Rick Rubinとの作業を止めてまたしてもEno、Daniel Lanois、Steve Lillywhite等と組んだアルバムである。Black Eyed PeasのWill.I.Amも絡んでいたりするが、ほとんどその影響はないに等しい勢いである、と言っても過言ではないだろう。なんでもリリース前から「新しい方向性」とか「聴いたことのないU2」とかいう評判だったので、どれどれ、と楽しみにしていたものであるが、確かに音の感触は新しい。さりげなく打ち込みが、なんて言うのは今更であるが、ギターの鳴りが分厚いロックンロールナンバーから、何層にも重なったサウンドスケープに非常にタイトなマシーンビート、Kraftwerk的なシンセ、とか結構「ああ、なかったかもなあ」という感じではある。そう、そういう感じではある。でも思えば「Pop」Popというアルバムの方が結構衝撃的な音作りではあった(完成度云々は抜きにして)し、「Zooropa」ZOOROPAなんていうトンデモな作品(人によってはそうでもないのかも知れないのだけれども)もあったわけで、結構「新しいU2」というのは今までの歴史の中で体験はしてきているのである。もっとさかのぼれば・・・、と話が尽きそうもないので止めておく。リアルタイムで追いかけてきた身としては色々思い出されることがあるのでウザいですね。でも、だからそこに違和感があって微妙だなあ、ということではなく、曲が、何だか曲が、今までのU2はたとえアルバム内の地味な曲であってもこちらに素手で張り込んでくるような強烈なメロディやフックがあった筈だし、不気味にこびりついて離れないフレーズが連発だった筈である。しかし今作ではそこら辺がちょっと薄い。ような気がする。相変わらず歌詞は面白いし、曲に収まりきりません的勢いで出てくる言葉の感じもしっくり来る。でも、ちょっと今回は曲が全体的に弱めな気が、ちょっとする。楽しんで聴いているのだけれども、若干の物足りなさがあるのだった。長年のファンのウザい思いをぶちまけてしまって申し訳ないのであるが、次の作品ではここらへんクリアされるだろうな、と思うのだった。今までだってそうだったわけであるから。あ、ちなみにThe Edge氏のギターは相変わらず最高なので、そこは聴き所だ、と思うのだ。