You Must Be Out Of Your Mind

"Mika Vainio, NHK, Rashad Becker Japan Tour 2010" at Sendai presented by "moire" (CMFLG)
2010/03/12(Fri) at Pangaea (Sendai) http://www.pangaea-sendai.com/ OPEN/START 20:00- adv. 3,500yen / door. 4,000yen (1Drink) * 限定40名

Live :Mika Vainio (Pan Sonic) from Finland、NHK (Mille-Plateaux, Wordsound, raster-noton, Important Records)、Rashad Becker (Dubplates & Mastering, Flying Swimming) from Germany

Guest :Zero Charisma (ICASEA/SKAM)、Pakchee (CMFLG)、 wk(es) (CMFLG)

DJ : tdsgk, Abe

info : CMFLG http://www.cmflg.com  WEB予約フォーム:http://www.cmflg.com/reserve.html メール予約 : moire@cmflg.comまで、お名前と人数をご連絡ください。

よろしくお願いいたします!

大層どたばたとしておりましたので久々の更新になりました。

そんな日々だったのでちょっとしたおやつがとても安らぎになる。今日も親戚の家からもらったガレットみたいなお菓子、名前は「貴公子のスイーツなガトー」を食べよう、って「貴公子のスイーツなガトー」って一体何だ!?

貴公子のスイーツ、だったらわかる。貴公子のガトー、でもまだわかる。しかしそれらが合体すると何だかマジでわけがわからない。大雑把に訳せば「貴公子のお菓子なお菓子」なわけで、それって・・・?

ところで、「スイーツ」という言葉が市民権を持ち始めてから何だかよくわからない世の中(←明らかに言いすぎ)になったような気がする。何と言うのか、こう、ぼやかしてなんとなく良い感じに丸く収めちゃえ、みたいなそういう言ってみればずるい感じが、スイーツという言葉には感じられるのだなあ、あくまで感覚的なものなのだけれども。

しかしそれも時には上手くいかないわけで、その綻びが上記気仙沼のお菓子の「貴公子のスイーツなガトー」というネーミングだったりするのだ。実はこのネーミングは実に逆説的に私たちに問題を提示しているのかも知れない、ってまあ、別にね、揚げ足取りみたいな感じではないのだが。疲れてるのかな・・・。ちなみに「貴公子のスイーツなガトー」は結構美味しかったです。アプリコットのジャムが効いてて。

ところで何故「貴公子」なのだろうか、とか頭が休まる暇がないのがちょっと問題か。でもThe Magnetic Fieldsの「Realism」を聴いて安らげる・・・か?少なくともあまり歌詞に注意を払いすぎなければ実に安らげる新作である。Nonesuchからも早いもので3枚目である。今作はジャケットの感じからも分かるとおり前作Distortionと対を成す作品である。前作では荒れ狂うディストーション効きまくった(タイトル通り)ギターノイズが圧倒的な作品だったが、今作はフォーク寄りのアプローチ、らしい。確かに全くディストーションはなく、代わりにアクースティックギターやら管弦楽器が彩る、風通しの良いスコーンと抜けるような作品である。まあメロディがポップで美しいのは本当に今更なのだが、今回は曲によってThe 6thsWasps' NestsやStephin Merrittのソロ名義での舞台用曲集Stephin Merritt: Showtunesを想起させるような感じもあってついつい手が伸びてついつい何度も聴いてしまう作品である。ただStephin Merrittの低音ヴォイスは変わらず、そしてまあ歌詞も相変わらず、何だかこう報われない恋愛模様だったり、ヒネクレまくった毒のある感じだったりでいつも通りなのだが。そこが何か安心できるところなのだけれども。しかしまさかPeter GabrielがStephin Merrittの曲をカヴァーする、だなんて世の中が来るとは夢にも思わなかったなあ・・・。