Married To The Sea

先日日曜日のAOBA NU NOISEにお越しの皆さま、そしてAOBA狂うーの皆さま、お疲れ様でした&ありがとうございました!RAMBO氏が大フィーチャーされてましたが、あれはもう、我々の力の限りのエールである、と。そして私はKevin AyersとAlex Chiltonが爆音で聴けて(って自分でかけたんだが)満足でした、ってどんなDJなんだ、毎回・・・。EVOL全体としてThe Smiths絡みが3曲かかるという熱い感じでしたし、Urusei Yatsura良かったな、ってどんなDJなんだ、毎回・・・。まあ、串鳥も大層美味しく盛り上がったので、この調子の日々が続くことがこの仙台の街中での復興の第一歩なんだな、と実感しました。また来月お会いしましょう!

しかし足裏マッサージには行けなかった。否、行ったのだが皆、震災後で癒しを求めていたのだろうか大入り過ぎてマッサージをしてもらう時間がなかったのだ。それ故、用事(飲酒)の時間まで半端に空いてしまったので街中をぶらついてみたのだが、そうなんだよな、レコード屋で時間を潰す、ってことがこの街の中心部ではほぼ無理なんだよな、と思い当ってしまって寂しくなった。

HMVだったところは靴のアウトレットショップになってしまったし、私が働いていたレコード店が移転してからも結構経つ。お陰で洋服屋とか靴屋とか輸入食品店とかぶらぶら見て、という何だか魂が削がれてしまうような時間を過ごしたのだった。

そりゃあ服も靴も輸入食品も面白い。素敵なものもある。しかし、しかし・・・。という思いを抱えて待ち合わせの時間に焼き鳥屋に入り、その思いをぶつけたらちょっと酒が進んでしまった、というのは言い訳なんだが。

まあ、それでもAbout Groupの「Start And Complete」を聴く。元This Heatやら何やらのCharles HaywardHot ChipのAlexis Taylor、Spring Heel JackとかSpiritualizedのJohn Coxon(私の中ではBetty Booの名盤セカンドGrrr, It's Betty Booのプロデューサーって認識が強いのだが古いのか・・・)、そしてフリー絡み(Derek Baileyとか)のピアニスト、Pat Thomasによるユニットである。ファーストは未聴ながら、このセカンドを聴いている。なんでもほぼ1日で録音してしまったらしい。ファーストはインプロのインストだったらしいが、今作はAlexis Taylor作の歌物を、半分インプロな状態で完成させた、というポップアルバムである。私はHot Chipが大好きであるが、それはAlexisのヴォーカルと歌メロによるところが結構大きい。だから今作もそれが楽しめる、という点では満足のいくアルバムである。もちろん腕達者の生音のバッキングもあるわけで、しかも面子が面子だから悪いわけがない、のだが。どこかこう、緩くて、それが良い方向に作用している時とちょっとダラっとした方向に作用している時があるように感じる。もちろんCharles Haywardのドラミングはキレッキレのパターンをたたき出し、John Coxonのギターがうなり、Patの鍵盤がとどろく、ドキッとする瞬間もあるのだけれど、レコーディング時には誰も曲をしっかりと把握していない状態を狙った、という意図がイマイチ今回はどうだったのかなー、などと素朴に思わざるを得ない。まあ、そういう半分インプロな状態の歌物、っていうだけでも面白いし、もちろんそれだけでなく曲が良いから楽しめるのだが、どうせだったらもっとどっちかに振りきれていた方が良いのかなあ、とか生意気にも思った。ま、なんだかんだ言って聴いているのだけれども。ちなみにTerry Rileyの謎ディスコ「You're No Good」のカヴァーとかもあり。そして1曲はAlexis TaylorとScritti PolittiのGreen Gartsideの共作、という何だかマジかよ、という衝撃の展開もあり。あ、逆にこういう情報がない方が素直にこのアルバム楽しめたのかな・・・。ファーストも聴いてみます。