Beautiful Love

AOBA NU NOISE @Club SHAFT 2011年5月29日(日)  20:00〜 DOOR/2000yen(1D) ADV/1500yen(1D)
Guest Live Act / moja
Live Act/ -W-(Waikiki Champions), runny stools meets雨先案内人, M-KODA
DJs/ EVOL(from LoveRecords), RAMBO, SISINOBU

今回はmojaもさることながら、これから4人編成での-W-を仙台で見れる機会が減ることを受けて、かなりプレミアム(笑)なイヴェントになること間違いなし!貴兄貴女はこのチャンスをみすみす逃してしまうのか、それとも・・・?是非是非ご来場くださいませ。あ、EVOLはプレミアム感満載、というかいつも通りの感じですがよろしくです!というか生きてるだけでもう、プレミアムなんだよ!

とか勢いよく言っているが、私は今悲しい。非常に悲しい。もう生きて行く意味すら見いだせないくらい悲しい。我が街の居酒屋、天狗仙台駅前店が閉店してしまったのである。

へ、何を?と思われる方は、宮城県以外にお住まいの方中心に多数いらっしゃるかも知れない。そう、チェーン居酒屋であるからして珍しくもなんともないかも知れない。しかし仙台では、以前は街中に3軒あったにも関わらず、最終的に駅前1軒しかなくなってしまっていたが故に、最後の砦だったのである。つまり、もうこの街では天狗に行くことは叶わないのである。

郊外に、居酒屋とレストランを合体させたような形態の天狗は1軒あることはあるが、そういうことではない(しかもそれも閉店してしまった、との話も聞いたり・・・)。居酒屋の天狗が問題なのである。私は知る人ぞ知る天狗愛好家だった。以前街中に3軒あった時には2軒はしごしたことがある。私が飲み会を企画する際は必ず天狗だった。東京でも、名古屋の天狗で前の晩飲んでいた、と言っている我が友を連れて新宿の天狗に行った。思えば人生の節目節目で、必ず天狗に行っていた。天狗がなかったら今の私の生活はなかった、と言っても過言ではないのである、実際。

全てが安く、全てが美味かった。一時期はメニューを完璧に把握してしまって、メニュー見ないでソラで注文していたものだった。ビールもオリジナルのビールがあってそれも美味かったし、刺身も全て美味かった。肉類のメニューも必殺のサイコロステーキを筆頭に外れがなかった。こんなにハイボールがブームになる前からバーボンソーダがメニューにはあったし、黒ビールをチェイサーにバーボンのロック、とかそういう気が狂ったような、しかし最高に美味い飲み方もできた。

またあのじゃこと大根のパリパリサラダとたこぶつ、サイコロステーキに塩キャベツ、そしてオリジナルのビアブラウンで楽しい時間を過ごしたい、と震災後願っていたものだが、その願いも叶わなかった。震災の爪痕はこんなところにまで及ぶほど、深い、とてつもなく深い・・・。

ファックオフ震災、ということでJulian CopeだJulian Cope!「Peggy Suicide」のデラックスエディションでも爆音で聴いたるわ!91年のソロ(一応)5作目である。これ以前のIsland時代の2枚がシャキッとしたポップでタイトなギターロックだったり、ファンクまでも取り入れたキャッチーな作品だったにも関わらず、アナログでは2枚組のヴォリュームで出たこの作品は当時、ちょっとめんどくさい方向に進んでしまった、的な捉え方をされていたものである。テーマは環境問題だし、音的にはかなりヴァラエティに富んでいるし、ちょっと世の中が面喰ってしまったような感じだったのをよく覚えている。実際、ちょっと謎の展開があったりするアルバムではあるし、内省的な色も濃いのだけれども、それでもメロディはキャッチーな魅力に溢れているし、アコギの音色が印象的なフォークバラッド風ナンバーから、突如大噴火してしまったようなやたらアグレッシヴなギターロックナンバー(しかしベースが入ってない!)だの、ヴァラエティの豊かさも上手いことまとめられているからだらけてはいない。何よりも91年のUK、ということでインディダンス風ビートの処理が随所に目立っていて、しかもそのビートが決して古臭くはなっていないのに驚いた。このデラックスエディションで聴けるリミックス(というか当時シングルで聴いてたのだが)もビート強めの感じで、実は隠れマンチェ(?)名曲、なんかも入ってたりするのだ。下手に先入観なしに聴ける今がこのアルバムを楽しめる良いチャンスなのかも知れない。まあ、この環境問題、というテーマがいまだに有効なのがちょっと考えさせられたりもするのだけれども・・・。人間の営みって奴はなあ、とか。この後のIslandからのラストアルバムはまあ、今聴いてもちょっとめんどくさい方向かなー、とか思ったりもするのだが、それでもメロディはキャッチーなのだから恐れ入る。しかし彼はいまだに誕生日には新しいクスリを試していたり、メタルみたいな格好でバスキングしたり、ととんがりまくっているらしくて、やっぱり何だか本物なのだなあ・・・。