Birds

明後日です!

「RADICAL 3000」@Club ADD(仙台)2012年11月18日(日)19:00〜¥1000 Genre: NEW WAVE
Guest DJ: T.I.E.D.(After Dark)
DJ:tdsgk(AOBA NU NOISE), B.Toriyama(NATURAL4), 療子(REDRUM)

私は最初、中盤、最後、と計3回、90分やります。いやーネタがなくて、ということにはならないであろうこのイヴェント、恐ろしいなあ・・・。ニューウェーヴを共に楽しもうではないですか!1時くらいには終わる予定ですので皆さまふらっと遊びにいらしてくださいませ!

で、来週はAOBA NU NOISEがありますのでよろしくお願いいたします。

というか先週土曜日のSalon de Murderにお越しの皆さま、スタッフの皆さま、ありがとうございました!CMG+村田どんのライヴは研ぎ澄まされてるなあ、と感動しました。やはりあれくらいシャキッとノイジーな音を出してもらえると痛快です。ライヴ中、あまりの音圧でスピーカーから風を感じて涼しかった、というのは衝撃的な体験でした。私はThey Might Be GiantsからRenegade SoundwaveからCoil、という90年代を超えられなかった(しかも前半)のミックスが不気味に成功して自分で感激。調子乗って後半Nitzer EbbからのSilent Servant、そしてRussell HaswellつなごうとしたらあまりのBPMの速さに途中心が折れました。そういう時にもAndrew Weatherall先生は救ってくれるもので、TGの「United」のリミックスの速さがありがたかった・・・。とまあこういうすっとこどっこいなDJばっかりやってますがなにとぞよろしくお願いいたします。

そんな中明日は友人の結婚式の二次会のDJまで頼まれてしまい、普段悪虐の限りを尽くしている選曲の私なのですが、今回は頑張ろうと思っています。アナログはちょっと難しいらしいですが、CDで、という制限があった方が選びやすいので鋭意選曲中だったりします。おめでたい感じでやろう!

しかしそういえば以前iPodの台頭で結婚式DJがiPodセットしてあと何もしない、という状態で給料泥棒になっている、というアメリカの記事を読んだものだが、なんかそういうiPodで、とかPCで、とかいうDJの仕方って準備が面倒そうだから私は多分一生しないんだろうなあ、とか思ったりする。なんか直前に棚の前に座って考えて、レコードとかCDとか抜いて詰めて運んでかけて、という方が合っているんだろうなあ、私の場合。かさばるし、片づけるの大変だし(今月は私DJ稼業大爆発なので部屋が今すんごいことになっている)絶対PC一個とかでやった方がスマートになるんだろうけれども、PCに取り込んでプレイリストとか作って、って物凄い労力のようにアラフォーには思えたりする。まあ体力の問題もあるからそんなに重いもの持ち歩きたくなくなってきたりするんだろうけれども、素人の趣味DJとしてはそれくらい面倒くさい方がなんかやりがいがあるような気がするのである。

でも時代の趨勢には敵わない側面がある行為だと思うので、もしかしたらいつの日かそういう風に移行していく日が来るのかも知れないけれども、基本的に私はCDやレコード買って聴くのが好きで、そうやってたらたまたま皆で聴いて楽しそうな曲があって、それをかけて、ってことやってたら17年くらい経ってた、というスタンスなので未だに実はDJすることに本腰が入っているようには自分で何となく思えないのだった。だからそういう大元のスタンスが変わらない限り、DJ用の音源をPCに取り込んで色々、ってことはないような気がするのだった。別に良い悪いの問題ではなく、そういう姿勢の問題なのである。もちろん選曲は頑張っているけれども。

まあ、以前も書いたかもしれないけれども、仕事じゃないことならば多少めんどくさい方が良い、と思っているので、という自己肯定な感じで。仕事はめんどくさくない方が良いけれども。というか仕事自体めんどくさいけれども。できれば辞めたいけれども、という感じであるのだが。最近毎日職場にいると原因不明のイライラが夕方くらいから私を襲うし、何か全て空しくなってくるのだよなあ・・・。

でも帰りに車の中でAztec Cameraの「Dreamland」とか聴いてれば全て関係なくなるのだ。93年発表の5枚目のアルバムである。そういえば全タイトル再発されていたんだが、ちょっとイマイチ触手が伸びないのはボーナス曲がB面曲だったりライヴだったりするからだろうか。大体全部持ってるしな・・・。さて今作は坂本龍一プロデュース作品である。打ち込みとかも入っているがどちらかと言うとシンプルな、歌を前面に押し出して、それをふんわりと包み込むようなバックが印象的な1枚である。Roddy Frameの甘い声を最大限生かしたポップな楽曲ばかりでそれまでちょっとあった変に気張った感じのところはなく、リラックスした風情があって全体として凄く落ち着いた上質なアルバムである。シンセサイザーも鍵盤もツボを抑えて絡んでくるあたりさすがの教授仕事なのか、とか思うのだが何気にYMO散開ライヴに出るためにABCを抜けた、という都市伝説のあるDavid Palmerも参加しているしNana Vasconcerosも参加しているしで、手堅いバッキングメンバーによる物凄くかっちりとプロフェッショナルなアルバム。でもそれをガンガンに押し出さずにあくまでさりげなく聴かせているところがこのアルバムの最大の魅力でもある。名曲しか入ってない。

でも世間的には多分ファーストHigh Land Hard Rain (Expanded Edition)を超えるアルバムはない、ってことなんだろうなあ、いまだに。まあ、Roddy Frameに何を求めるか、ということから行くとそうなるのだろうけれども。私の場合一番好きなのが「Love」Loveという人間なのでこの「Dreamland」も楽しめるのだけれども。