Ecstasy

明後日です!

AOBA NU NOISE ×BO NINGEN /COMANECHI! JAPAN TOUR 2013 @Club SHAFT 2013年2月24日(日)18:00〜 ADV/3,000yen(1D)DOOR/3,500yen(1D)
GUEST LIVE/ BO NINGEN (UK), COMANECHI!(UK), DJ &KIMMY
GUEST DJ/ TOMO (STYLE BAND TOKYO), kaaanji (AFTER DARK)
Live Act/-W-(Waikiki Champions), masaki saito
DJs/EVOL (from LoveRecords), RAMBO, SISINOBU (ZUNDOKO DISCO,espacio,SUPERSTITION?), KIYO (quantum)
VJ/ yoshitomo (ROCK CAFE PETER PAN)

なんか結構予約入ってるみたいなんですが、私宛に連絡くだされば前売り価格で入れるように取り計らっておきます。そしてEVOLは私、tdsgkオンリーで頑張ります!私は18時台からDJやりますので皆さま、早め早めでよろしくお願いいたします!去年も結構かけたけど、今回はKevin Ayersを必ずかけねばならないな・・・。

さてSwansライヴであった。まずは何よりも高校の同級生との再会乾杯、というのが実に感動的だったのであるが、しかもそのきっかけがSwansライヴ、というのがもっと感動的、というか何と言うか・・・。お互いArt Into Lifeにお世話になってることとかわかって、うむ、何だか20年以上前とあんまり変わってないな、ということが確認できたり。

で、Swansであるが、PAによる音量のリミッターなし、長時間、ということで400人限定、という何だか恐ろしい感じだったのだが実際ステージ上のフロント4人用にアンプが2個ずつ、計8個、しかもオレンジ多め、というセッティングを開演前に見て、あこりゃやばいな、と思ったのだった。過日のMy Bloody Valentineのライヴの際には耳栓が配られたらしいが・・・。こちらはそういうこともなくスタートしたのだった。

何と言うか、耳とかそういうものではなく服がビリビリと揺れるような音量のライヴだった。しかも高音よりは主にベース等の低音が襲いかかる、というか。つまり音の塊を全身で受け止める2時間40分であった。それでいてMichael Giraの低音美声ヴォーカルはしっかりビンビンに前面に出ていて、各楽器の音もバランスよく聞こえ、という実に単に音デカイ、というわけではなくしっかりと聴ける音だったので凄く感動したのだった。

初期の曲も(「Coward」とかやばかった)織り交ぜながら演奏していたのだが、演奏がプログレとかよりはフリーな感じで、即興というにはしっかりと展開があって、と不思議な感じであった。それでいてその場で進行していくようなスリリングさが常にあり、皆がGiraのアクションで演奏のニュアンスを決めていくような部分、実際Giraが指示を出して変化していくような部分、などライヴならではの楽しさであった。楽しさ、という点から行くと基本的に皆リラックスした風情ではあったのだが音の緊張感はその真逆のヒリヒリした感じ、というのも面白かった。

しかし全力のライヴであった。ドラムもパーカッションも腕を支点にしたような演奏だったし、弦楽器組も皆全身で弾いているような風情であったし、Norman Westbergは弦切っていた。しかも途中アンプ類の電源が全部落ちて曲が若干短めに終わったり、機材も全力で頑張ってるな、という意味不明な感想を抱いたのだった。基本的にワンコード、もしくはそれに毛が生えた程度、の曲ばかりなのであるが、しっかりとカントリーブルーズっぽさのようなものが感じられて、唯一のメジャー作89年の「The Burning World」の全力カントリーのりは実に当たり前のものだったのだな、とか2013年に実感した次第である。実際復活後の作品はそういうノリが根底にあるような音であるわけだし。

とにかく圧巻のライヴであった。先述したとおり耳が、というよりは頭蓋骨揺さぶられて全身で音を受け止めたが故に疲労はしたものの、体験したのだ、という充実感の方が勝っていた。行って良かった、というか震災で延期になったけれど待ち続けていて良かった、と涙した次第である。

ということで蓄電された雷のようにまだSwansが体内に残っているため、下らぬ諸々も乗り切っているここ数日であるが、夜は眠くて眠くて・・・。しかし今日は頑張ってレコードだのを聴く、ブログを更新する、と決意したので今こうやって書いている。Iceageの「You're Nothing」を聴いている。デンマークの若者によるセカンドアルバムである。ファーストは衝撃であった・・・。この未来のない感じの激しさは、と震えたものだった。で、このMatadorからのセカンドは変わらずGermsとJoy Divisionが一緒になったような冷たい激烈ハードコアではあるものの、テンポが落ち着いた場面もあったりピアノの音色が印象的だったり、としっかりとどっしりと成長している様子はうかがえる。しかし相変わらずヴォーカルは自分自身に向けて叫んで歌っているようだし、ギターの音量も音質も前作以上に熾烈なものになっているし、テンポがわからないくらいの突っ走り具合は健在だし、何よりも不安になるようなドラムスがちゃんとまだまだ不安定で(だからそれが悪いとは言っていない)何故か安心する。このまま、本当にこのままでどんどん活動していって末長くアルバムを出して行ってほしい、そしてできたらライヴも観たい、と心から思えるセカンドアルバムである。