Homes Built Over The Sea

今週日曜日は全員集合でお願いいたします!

AOBA NU NOISE 7th Anniversary X Yakenohara 「Sunny New Life」Release Party @Club SHAFT 2013年6月30日(日)19:00〜ADV/2,000yen(1D), DOOR/2,500yen(1D)
Special Guest Live Act / Yakenohara, Dorian
Guest DJ / Casin
Live Paint / MONAKA
Live Act/-W-(Waikiki Champions), masaki saito
DJs/EVOL (from LoveRecords), RAMBO, SIF, SISINOBU (ZUNDOKO DISCO,espacio,SUPERSTITION?), KIYO (quantum)

私たちEVOLセレクトのロックンロール名曲集とANNDJの選んだベスト曲集(Mixed by DJ SIF)の2種類ダウンロードクーポン付のANNヒストリーブック(私執筆)を400円で販売いたします!が、それより何より7周年なので久々の方々もいつもお馴染みの方々も、皆皆さまお待ちしております!EVOLは19時のオープニングからの相変わらずの時間帯で1時間、うわーっとやります。たまには私たちEVOLのDJでも聴きに来てくださいよ!

で、7月も少なくとも3,4回、8月も3,4回、9月も2,3回はDJやると思いますので、是非是非!

26日水曜日のGaslight、Ghost World、企画運営の皆さん、お客様、ハシゴまでしてくださった皆さん、どうもありがとうございました!Gaslightでは男くさい渋いロック、Ghost Worldでは女子力、とテーマを決めて臨んだのですが、Gaslightでは本当に渋すぎて落ち着き過ぎちゃったかな、とかいうのが軽く反省点、Ghost Worldはアナログ使えず急遽CDのみのDJになってしまい、なかなか逆境でしたが、逆境故に燃えまくって自分でも笑っちゃうくらいの祭ぶりでした。でもどちらも楽しかったです。これからも面白い音楽があるところには出来るだけいたいものだなあ、と思いました。

さて、私は思えば昔は音楽雑誌をよく読んでいたものだった。しかし段々と自分の趣味嗜好と雑誌の志向が合わなくなってきて1冊、また1冊、と買うのを止めていってしまって今では毎月読んでいるものはなくなってしまった。たまに買っても、なんか読んでてムカついたりするのが嫌で、本当に毎月出ている音楽雑誌は全然読んでいない。あ、「WIRE」誌は定期購読しているけれども、ちょっと何か所謂「音楽雑誌」という感じでもないしな。

しかしそんな私でも『クロスビート』誌は創刊号から99年くらいまでは買っていたから多分11年くらい読んでいた。とくに88年の創刊から93年くらいまでのところつまり中学生から大学生にかけて、という(おそらく)最も多感な時期に読んでいた同誌の内容は非常に記憶に残っている。とくにディスクレヴューの輸入盤コーナーは、いまだに中古盤屋でそこに載っていたものを見つけても、あ、89年の確か2月号あたりでレヴューされてたよな、ということを思い出したりもする。しかし勿論全てを記憶しているわけでもない。で、Band Of Susansってどうだったっけかな確かHelmetのメンバーが、とかDas Damenってなんだっけ、King Of The Slumsは結局どうなんだ、Very Thingsってのも結局良かったんだっけ悪かったんだっけ、The Mekons?Laughing Hyenas?あークロスビートまとめて売らなきゃよかった、という日々が続いていたのであった。

しかしそんな中でふとこの本クロスビート・ディスクガイド 1988-1993の存在を思い出した。この本が出た94年当時は別に全号家にあるし、という感じで思いっ切りその存在意義を認めていなかったが故に、人から話を聞くまで思い出しもしなかったのだが、ふと思い立ってアマゾンのマーケットプレイスで買ってみたのだった。

そうだ、これだ・・・、まさに私が求めていたのはこれだ・・・、と感動した。それでもオミットされてしまっているレヴューもあるようなのだが、大体はこれで賄える、というかこれで記憶の補完が完璧になる。うーん、今思うと既に中学生の時から難儀な道のりを約束されていたようなものなのだな、と冷静に考えたりしてちょっと落ち込んだりしたのだが、「あ、これこないだ見かけた奴だ、そうかそうか今度買おう」と次の瞬間に盛り上がったりしたので私は平和に生きているのだと思う。ただ、今読むと、当時は聴いてなくてその後聴いてめちゃハマった奴のレヴューとかめちゃくちゃボロクソに言われてて、はぁ?とかなったりもするのだけれども、まあ、そういうこともあらあな、と冷静に対応できるようになったのは大人になったからか。

でも当時は店頭でなかなか見なかったし、見かけても中高生の財政事情ではなかなか、大失敗したらどうしよう、と冒険できなかったものであるから、余計に変なバイアスがかかって当時の輸入盤のことを見ていたのかも知れない。今ではある程度インターネットで情報が入って、しかも買ったりすることもできるし、最早ほとんど怖いものもなくなりつつあるようなものだから、あの時代よ今一度、なんてことは思ったりしないけれども、それでも何かようわからないけれどもジャケットの印象で心躍らせたり、どんなんだろう、と興味津津だったことは確かである。それは体験しないとわからないことだろうと思うし、体験したからどうだ、というものでもないのだけれども、ちょっとこれからの人生ではなかなか味わえないんだろうなあ、もう二度と、とか思ったりして寂しくなったのはちょっと恥ずかしいから内緒である。

Rainforest Spiritual Enslavementの「Black Magic Cannot Cross Water」を聴く。もともとHospitalからカセットでリリースされていたものを最注目レーベルBlackest Ever Blackがアナログ化したものである。なんかPrurient、Vatican ShadowのDominick Fernowのユニットなんでしたっけ・・・(調べれば良いのだけれども面倒なので)?ということで何となく予想はつくが暗い音楽である。ビートもないのでただただ川底に沈みこんで行くような、そういう音楽である。時折唸り声のような低音やら鳴き声のようなものが聞こえ、更にB面では雨まで降っていて、もう救いようもない、というか私の家の近所の土手をこれ聴きながら雨の中歩いてたりしたらば絶対怖すぎて発狂するであろうこと請け合いの、そういう音である。ある意味環境音楽、というかアンビエントなのではあるがその音の深い重い暗い感じ、全体の湿っぽい感じから決してそういう印象の方向には行かない、リアル暗黒音。でも、こういうのが必要な夜は誰にだって必ずあるわけで今夜は私がそういう夜を過ごしているのであった。ジャケ、そしてタイトルから受ける印象と、これほどまでに実際の音が合致するのも稀有な例だなあ。