Grace Cathedral Park

ということで先週水曜日のGaslightは素敵な弾き語りの唄心に酔い痴れ(素面)、木曜日はSSLYBYやRainpaints、umiumaに-W-のライヴ、GhostworldのDJに酔い痴れ(素面)、金曜日のUnitedはニューウェーヴやらポストパンクやらのとんがった音に酔い痴れ(素面)たのだった。3日間私と連続して会った面々は金曜日には明らかに疲労の色が濃かったけれども、お陰さまで楽しく過ごせました、ありがとうございます!Gaslightでは我が家の新入荷CDコーナーから色々かけ(The CrampsとかChris Watsonとか)、SSLYBYのライヴイヴェントの際には最終的にはダンスパーティ的楽しさに溢れ、金曜日にはニューウェーヴダブ祭でめっちゃ無音の瞬間とかあって気まずかったり、と3日間趣向を凝らした選曲を心がけたのですが、いかがだったでしょうか・・・?私は3日間やって疲れなかったけれども、ノンアルコールだったのでそれでちょっと体調悪かった気がするな。

とか言う感じで8月末の怒涛の3連続DJを終え、もう9月になってしまった。まだまだ何だか暑いけれども一歩一歩秋になりつつあるのはひしひしと感じられるのであった。告知も一段落、と思いきや今月なんか15日の日曜日辺りに、私が語りながら音楽をかける、という恐ろしい企画が進行中のようで、さてどうなることやら・・・。

ところで昨日は私の同級生の結婚披露宴に出て、美味しいお酒に美味しいお料理を楽しんだわけだが、いかんせん披露宴に270人くらいいて、地元の会社の社長とかがわんさかいて業界ノリが凄くて、という会であった。同じ小学校、中学校、その後は違ったけれども何だかんだでずーっと連絡取ってた友達なのだが、そうかこういう世界にいるんだな、となんだか凄くしみじみとしたのだった。と言うか、世の中には色々な世界があって、決して私は関わったことのない社会人の世界を垣間見た気がして、勉強になった、というか新鮮だった。

で、俺にはああいう世界で生きていくことは無理だなあ、とかもし私がこういう披露宴をするとしたらどんな人を呼ばなければならないのか、いや俺10年くらい前にしたじゃん、親族だけで食事会、からの友達だけの最高に面白かったあの二次会、とか色々思いだしたり考えながらワインを飲んでいたらちょっと飲み過ぎたみたいだ。でもお腹は痛くならなかったから全然平気である。そうか、冷たい飲み物に弱いんだな、私の胃は、とか新しい発見もあったから昨日は有意義だった。うん、色々昨日は面白かったし考えさせられたし、あとちょっと本当にエモーショナルになったりしたこともあったのだった。

Red House Paintersの通称「ローラーコースターアルバム」、セカンドを聴く。このちょっと涼しくなってきて否が応でもセンチメンタルになりがちな時期に聴くとちょっと染みすぎるんじゃないか、と危惧されるようなアルバムである。そしてその危惧は大当りで今もう胸掻き毟りたいようなそういう気持ちになっている。4ADからのリリース、ということでファーストからずっと聴いていたのだが、このアルバムと次のアルバムRed House Painters 2が私はとくに大好きだな。実にシンプルなギターとベースとドラムスと鍵盤と声だけなのだが、この詩情溢れるとはこういうことを言うのだよ、というスローテンポの美しいメロディのオンパレードにMark Kozelekの美声で一つ一つ確認するように歌われて行くような歌詞、どこをとっても派手さは決してないのだけれどもずーっと聴いていたい、と思わせてくれる味わい深さである。そしてそのずーっと聴いていたい、という願いは結構長尺の曲が多いが故に結構満たされたりもする。久々に聴いたのだが、意外にミニマルな展開の曲が多いんだな。こういう音楽を聴いて楽しめる、ということはそれだけ気持ち的にも時間的にも余裕がないと難しいことだし、今こうやって聴いて感動出来ているのも上記のような余裕があるということの表れなんだよなあ、と思わせてくれたりする稀有なアルバムだったりする。