Saint

こんなに配信大渋滞の昨今ですが、今月私もあと2回ほど配信あります!

AOBA NU NOISEの配信イヴェントがあります。7月18日土曜日です! 

 詳細は決まり次第お伝えしますが、マジで豪華なライヴあります。そして今回のAOBAは私たちEVOLも遂に出ます。果たしてソーシャルディスタンスを保って仲良しEVOLのバックトゥバックは可能なのか、それともEVOL濃厚接触か。皆健康です、よろしくお願いいたします!

csgbの配信イヴェントがあります。7月31日金曜日です!

早くも3回目のcsgbオンライン、逆にこのオンライン形式だとより楽しめる人が全国にいるのではないか、と不思議な気持ちになっておりますが、またよろしくお願いいたします!

 

そして先日の珍盤配信ナイト、ご覧になった方々、いらした方々、ありがとうございました!ユルく、なんだかあり得ない音塊を流す、という感じでしたが、まあヴァラエティ豊かにジャケが珍、音が珍、盤が珍、色々流しました。

 

さて、instagramでの10日間連続オールタイムベスト音源選びチャレンジが終わり、まあ良い感じの虚脱感が残る昨今である。こんなむちゃくちゃな豪雨被害、悪政、悪政、悪政、嫌なことばかりの昨今ではあるが、私の思い出と思いをオーヴァーロードした文章にお付き合いくださった皆様には本当に感謝である。

 

でも昔はこの拙ブログでも結構連続で更新、とか一日に何度も更新、とかやっていたのだが、いつからそれが出来なくなったのだろうか、とかふと考えてみる。まあ、一番言えるのは昔は無邪気だった若かった、という何も面白くない結論になってしまうのだけれども、私はこの拙ブログであまり個人情報を出さないようにしている。

 

出さないようにしているのだけれども、いつの間にか私の生活の大部分をその個人情報にまつわるエトセトラが占めるようになってきてしまっていて、この拙ブログに書きたいようなことまでもが、その下らない個人情報関連部分(まあ詳しく言えば仕事の中身、なのだけれども)が占めてきてしまっていて、何だか書く気にならん、というのが大きいのかも知れない。

 

でも、まあそれが大人になるってことなのかも知れないし、色々ツイッターとかで見ている文章に吐き気を催したりするようになってきて、意地でもこういう半端なユルさの言葉を連ねてたまるか、とかそういうむちゃくちゃ殺気立った私の側面が言葉を連ねることの邪魔をしているのじゃな、ということが見えてきたりした。

 

で、instagramで思い出混じりの音楽にまつわる話を書いてみて、はたと気づいたのだが、私の場合の記憶、というのは音楽にまつわる記憶、しかほとんどなくて、あとは、あんまり覚えていないなあ、という感じである。覚えていても本当に殺伐とした憎しみ、嘲笑、怒り、と言う辛い話ばっかり、だったりするのには自分でもちょいと引くのだが、それでも音楽の話は楽しく、ハートウォーミングな思い出になっているから、それはそれで幸せであろう。だって、小学生の時に宮城県の小学生全員に配られる作文コンクール優秀作品を集めた冊子で、ある年に、前の年にその冊子に掲載された作文の明らかな、明らかすぎる盗作があるのを発見したこと、とか小学校5年生とか6年生の時の担任に半ズボン履くことを強要されたこととか、本当にいまだにマジで全て下らねえ、と断言するのにあまりあるようなことしか記憶になかったりするし。

 

それに比べて、なんとレコードに関する思い出の豊潤で楽しいことよ!ということを言いたいわけだが、もしかしたら今に至るまで、結局音楽のことがメインなのか私の人生、それ以外はあくまで「やらなきゃいけないこと」として息を止めながら駆け抜けねばならない、もくもくと立ち込める有害な煙のようなものなのか、いうことにまたしても思い至って、ちょっとリアルライフとは、という問いにぶち当たっているところである。

 

まあ、結局のところ私の場合、「リアルライフ=音楽にまつわること」という結論に至ってしまうのは明らか、なのだけれども。ということでCS+Kremeの「Snoopy」を聴いていたりする時が私のリアルライフ、だったりするのである。 

Snoopy

Snoopy

  • 発売日: 2020/02/14
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

HTRKのJonnine Standishの旦那さんのConrad StandishとF Ingers(最高だった)のメンバーだったSam KarmelによるデュオのThe Trilogy Tapesから出たファーストアルバムである。これがなんとも不思議な音楽で、一発でこの間のシングル

Cold Shoulder

Cold Shoulder

  • 発売日: 2018/08/03
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 に続き夢中になってしまうのであった。エレクトロニクス塗れの抑制の効いたフリージャズ、というかベースギターだけが際立つ空間を生かしたエレクトロニックアンビエント、というかDavid Sylvianがやっていても全く驚かない、ちょっとした歌と呟きを入れた4ADのDif Juz、というかどこまでも耽美でロマンティックなのに冷徹なエレクトロニクスが半端な感情移入を許さず、でもなんかまるで室内楽のような親密さを兼ね添えて、しかもポップに聞こえる、という相当珍しい音楽である。前エントリのEinsturzende Neubautenの新作とBrian Enoアンビエント諸作をつなぐミッシングリンクのような、そういう稀有な音楽過ぎて、またしてもこういうの聴いている時が一番生きているなあ、自分、ということを思わせてくれる下半期またしてもベスト入り確実な不思議音楽。

Ten Grand Goldie

Rare Rec Lounge~平日珍盤集会~ @bar fam  2020年7月6日(月)19:00~ 1 Drink Order

tdsgk / D.O.I.

珍盤カレーあり

ということでこの間の珍盤集会も好評でしたが、今回はなんと配信あり

https://www.twitch.tv/barfam

 

その道ではお馴染みかも、なちょっと変なジャケット、変な盤、変な中身、のレコードを持ってラウンジ営業にお邪魔します。解説もします。なので、私とD.O.I.さんの喋りもありのしかも配信あり、危険な匂いもしますががんばります!あと、カレーは絶対に美味しい奴なので是非現地にもいらしてください。

 

あと、多分今月AOBA NU NOISEの配信イヴェントもあると思いますので、こちらも追って詳細お伝えします。

 

さて、もう先週の土曜日になりますがcsgb、お越しの皆様、配信をご覧になった皆さま、どうもありがとうございました!今回はTシャツJohnny Cashで臨みました。今回も頑張ってつながってるような感じにしよう、と思いましたが。まあ荒っぽかったですよね・・・。でも最後Shiela EからSonic Youth、というのは実はBPM的にばっちりだったのでもっと精進したいところです!また多分ありますのでよろしくお願いいたします。

 

さて、夜に帰宅すればボロボロになって、まあ毎晩きちんと美味しく晩御飯は食べているけれども、その後寝落ち、とかイマイチ充実していない帰宅後、の私である。

 

そんな中でも今はInstagramで10日間で10作品のオールタイムベストを挙げる、という企画をやっている(バトンは回ってきたのだ)ので、もう毎日文章書きまくり、である。だからこちらのブログが疎かに、ということでもないけれどもちょいと間が空いてしまった。

 

で、そんな感じで帰宅してから大体ご飯食べながら録画していたテレビ番組を観ているのだが、いつもは大体「町中華で飲ろうぜ」とか「おぎやはぎの愛車遍歴」とかである。でも今日は、今朝やっていた平野レミがゲストで出ていたNHKの「あさイチ」を観ていた。

 

いや、これがもう、頭痛くなるくらい面白くて、しかもほろりとさせられる話もあって、でもやっぱり自分の話したいことを話したいように、好きなだけ話すレミさんを観て、爆笑すると同時に凄く微笑ましくなったのだが、ふと気づいた。

 

このノリ、うちの母親だ・・・。

 

前もここに書いたかも知れないけど、好きなことを好きなように話したいだけ話し、たまにこちらに「まだ話してても大丈夫?」とか確認してくるけどたいていはお構いなしにまくしたてるように話すそのアティテュード、まさにうちの母親だ。

 

ということで途中からレミさんとうちの母親がダブってしまって、何だかより一層面白くなってしまったのだった。独特のバサバサとした感じと独特の死生観まで似ている・・・。俺もなんか間違ってバンドでデビューして上野樹里とかと結婚できたのかも、とか妄想したのでこれは疲れてますね・・・。

 

何はともあれ、レミさん、うちの母親も元気にやってますので、レミさんもお元気で、そしてこれからも楽しく料理して、楽しくお話ししたいだけ話してください、という気持ちでいっぱいである。

 

という私信、だったがEinsturzende Neubautenの純然たるアルバムとしては13年ぶりの「Alles In Allem」が、物すごい衝撃作だった、そして最高だったのでその話をしたかったんだ。 

Alles in Allem -Digi-

Alles in Allem -Digi-

 

今更Einsturzende Neubautenに廃材由来のガラクタ楽器をドガチンドガチンやってるイメージはないと思うけど(そうでもないのかな・・・?)、今作ほど曲の構造がしっかり、メロディがしっかり、ストリングスアレンジが流麗、そしてBlixa Bargeldが、「良い」メロディラインを丁寧に歌い上げる!!ポップな名曲多数!!なんてアルバムはなかったのでぶったまげて寝落ちなんかしてる暇もなく3回ぶっ通しで聴いている。確かに80年代半ばからどんどん曲が曲らしくはなってきたけど、その壮大な取り組みが30年以上の時を経てここに大きく結実、という感じでマジ泣けるしマジ名盤。もちろん自作ガラクタ由来楽器は入ってるけど、それすらをがっちり飲み込む「音楽的」になったEinsturzende Neubautenの胃袋のタフさ。伊達に料理番組で手料理披露、とかやってないな、Blixa・・・。もしかしたら先述のようなイメージのままEinsturzende Neubautenを見ている人には(もちろんあの時代も最高の中の最高だけど)辛いかも、だけどこれを見逃すのは本当にもったいない、と断言できる衝撃の名作。下半期ベスト一番乗り、ですなあ・・・。そして初めて、メンバーが写真でどーんといる気合いのジャケなのに、どっかチャーミングで、もう恋しちゃいますね。

Just Imagine

今週金曜日にこんなことが

csgb Vol. 67 ~Stream~ 2020年6月26日(金)20:00~25:00 

配信:無料 / 入店: 2000yen(1D)*予約制 

DJ: shinshin, tdsgk, 5atoru

Guest DJ: hirasho

https://www.twitch.tv/barfam 

pcではこのアドレスで、スマートフォンではアプリから視聴可能です。今回は事前にbar famのSNShttps://twitter.com/bar_fam )にDMいただければ予約して入店可能です。

 ということで今月のcsgbは普通にお店に来てくれても、もしくは配信でも楽しめる、という形になりました!マスクはよろしく着用、だそうですがもしよろしかったら何らかの形でcsgbを楽しんでいただければ、と思っております。前回かなりリアクションがあって、なんだか泣きそうなくらい実は感動しましたが、今回も頑張りますので(多分また頑張りがあさってのベクトルでTシャツ選びとかに精を出すと思う)よろしくお願いいたします。ちなみに今回リアルにお店に来る場合、15名限定なんでお早目に!とは言え、実を言うとcsgbで15名もお客さんが来ることはかなりレアだったりするので(なんなら無観客系のアレを先取りした時もあった)ちょっとまあ大丈夫かな、とか思ってはいるのですが、もしかしたらこの逆境を逆手に取ってcsgbが大躍進を遂げるやも知れぬので、どうぞ気を引き締めてよろしくお願いいたします。

 

ちなみに配信されたものはアーカイヴされるので後からも視聴可能ですが、ある程度時間経つと何やら著作権の関係で無音になる部分とかあるらしいので、是非リアルタイムでのご視聴、もしくは配信後なるべく早めにご覧になっていただければ、と思います。あれですね、とくにホッケとかマンボウとかみたいに足の速い魚の刺身、みたいなもので新鮮なうちに召し上がれ、という感じ、ですね。まあ、私のDJの場合前回ご覧くださった方々ならご承知の通り、半ばちょっと熟成され過ぎているような、そういうぎりぎりの感じのものではありますが・・・。

 

ということで告知でございました。金曜日、またよろしかったらご覧になってくださいませ、またまた頑張ってBPMとか調べたりしております。

 

その他の近況としては、まあ相も変わらず、ではあるが毎週行っている仙台の名スーパー「つかさ屋」で、毎週日曜日恒例の野菜やお肉が20%オフになる売り切り市に参加した際に、知らないおばさんが野菜売り場の店員さんにナンプラーの売り場を聞いていて、その店員さんも手が離せなさそうで困っていたので、あ私わかりますよ、と言って見知らぬおばさんを先導してナンプラー売り場まで連れていき、ついでに「バランスブランドのナンプラー美味しいですよ、これです」とリコメンドまでしてきたから、今回の人生ではもう無理かも知れないけれども、来世では良いことが必ずある、と言える何かを得たので意外に元気である。

 

とか思わないともうやってられない現世ではあるが、Sonic Boomがアルバム出したりするからまあ、まだやってられるか。

All Things Being Equal (アナログレコード)

All Things Being Equal (アナログレコード)

  • アーティスト:Sonic Boom
  • 発売日: 2020/06/05
  • メディア: LP Record
 

 Spacemen 3が(一応)まだ存在していた90年に出した「Spectrum」

Spectrum

Spectrum

  • 発売日: 2012/10/22
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 以来、30年ぶりのこの名義での作品である。ご存知の通りこれ以降はSpectrum名義とExperimental Audio Research名義を時には使いわけ、時には何だか両者区別つかず、みたいな作品をずーっと出していたわけであるが、なるほど誰かとのコラボ意識が強い時にはSpectrum名義、EAR名義、今回は「ソロ」という認識で作ったから本名名義、と意外にその使い分けの理由はシンプルであった。しかし、ここに至るまで30年間、途中でギヴアップしたり、気が向いた時だけ買う、とかになったりもしたけれど私もよく追いかけてきたなあ・・・。最近はばきばきにプロデューサーとしても活躍している彼なので、その勢いがここにも感じられる結構フレッシュな歌もの作品になっているのがまずは嬉しい。ポルトガルに住み、そこでもレコーディングされた関係もあるのか、全体として比較的ヒリヒリするような感じよりは、明るくポジティヴなムードが漂う。それは89年のSpacemen 3「Playing With Fire」 

Playing With Fire [Analog]

Playing With Fire [Analog]

  • アーティスト:Spacemen 3
  • 発売日: 2018/04/13
  • メディア: LP Record
 

以降ちょこちょこ顔を出して来ていた牧歌的(過ぎる)メロディの連発、ということもあるだろうが、なんか過剰なまでのシンセ塗れの歌ものという作風は91年の「Recurring」

Recurring [Analog]

Recurring [Analog]

  • アーティスト:Spacemen 3
  • 発売日: 2018/04/13
  • メディア: LP Record
 

 からずーっとあったものだけれども、本当に何というか「外」向きになっている印象でそれはやはり多数のプロデュースワークの影響もあるのかな、とか思ったり。ということで最早大物感も漂うわけだけれども、Kraftwerk趣味、Suicide趣味がやっぱり顔を出すあたり微笑ましくて、何故かちょっと泣けてきたりもして、まあ単にめんどくさいファンの戯言ではありますが、この今回は新しい形で表出されているサイケデリック感は、結局一貫して彼が追求しているものでもあったりするだろうから、やはりブレない男の帰還、と言う形容が相応しいかも知れない、って本当にめんどくさいファンの言葉ですみません・・・。

Far n' Distant Memory

来週、もしかしたらまた何等かの形でcsgbが・・・?

 

大分これまたご無沙汰しておりましたが、生きています。様々なことに疑問を抱き、怒りを覚え、不安を感じ、の日々ではありますが、まあ何とか生きています。

 

なんか世界を見ても日本を見ても、なんかなあ、ということばかりでどうなっちゃうんだろうな、と不安になる日々だったのだが、ある日、私の住む地域の上空に浮かぶ謎の白い球体、とかもうなんなの、止めてよ・・・、と思いながら帰宅したら我が家の向いの家に救急車とパトカーと消防車が来てて何だか人だかりはあるし、また別の隣の家には葬儀屋の車が来てて、と何だかこれ、こんなに色々と押し寄せてこられると、明らかに何等かのバランスを崩して家から出られなくなる事態だな、と思ったりしたが、ぎりぎりのところで回避できたのはそれだけ私のメンタルも強くはなっているのだろう。

 

そんな日々で、とくに何も特筆すべきことがなさすぎてあれなのだが(まあこれは実は今に限らずこれまでもだったりするのだが)、無印のご飯に混ぜて作るタコライスの素がなくなってしまった(最近無印はカレーに寄りすぎではないか)ので、タコライスを自作してみたら何だかとんでもなく美味しかった、という話とか、物凄く久々に(2年ぶりくらいか)我が家から歩いて1分くらいの焼き鳥大吉に行ったら、全く期待もしていなかったのに、焼き鳥がふんわりとしていて凄く美味しくなっていた、とかそういう話しかないな・・・。

 

あとは家で喫煙する際にはマッチで煙草に火を点けることが多いのだが、最近そのマッチを消さずに自然に消えるまで、ずーっと炎を見つめている。何だかそうすると不思議と気持ちも安らぐもので、これはそれを更にスケールアップさせてソロキャンプでキャンプファイアーを見つめたりしたら、もうとんでもなく浄化されるのではないか、と思い始めたので何だかやはり、いきなり普通に仕事が一気にマックス忙しくなっているので疲れているのかも知れない。

 

大体キャンプ、とか私の場合仕事で何回か行った際には毎年毎年、二度と来るかボケ、的な捨て台詞を吐いていたくらいなので全く向いていないと思うのだが(まあ仕事だったからというのも大いにあるが)、ソロキャンプ、という概念には非常に心惹かれている自分がいる。でもあくまで概念、なのでどっちかと言うと、もう家の前の駐車場で突然焚火したらよいのか、とも思ったりしたのだが、それはそれで狂気、だと思うし、あんまり心安らがないと思うので、やはり、ソロキャンプかな・・・。それか、夜にでも1人で近所の河原の草燃やして眺めるか、否、それは狂気というか立派な犯罪だ・・・。

 

ということで本当にどうでも良い近況報告であった。でもソロキャンプ、ちょっと本当に興味がないわけではなくなってきているので、何だかやはり疲れているな。でもソロキャンプしながらこういう音楽聴いたら良いのでは、とAldous RHの「Respect 4 Devotion」を聴いている。

RESPECT 4 DEVOTION [12 inch Analog]

RESPECT 4 DEVOTION [12 inch Analog]

  • アーティスト:ALDOUS RH
  • 発売日: 2020/06/05
  • メディア: LP Record
 

 Egyptian Hip Hopという何だかよくわからんバンド名ながらとても素晴らしいバンドがいた(過去形で良いのかな)

Good Don't Sleep [輸入アナログ盤・2LP] (RS1214LP)

Good Don't Sleep [輸入アナログ盤・2LP] (RS1214LP)

  • アーティスト:EGYPTIAN HIP HOP
  • 発売日: 2012/10/24
  • メディア: LP Record
 

 のだが、アルバム1枚で沈黙してしまって、代わりにそこのヴォーカルだった彼のソロアルバム(2枚目になるのかな)が届いた。これが、ある年の夏、ジャマイカは凄い暑さだったのでミュージシャンたちは速いスカのビートを遅くして演奏した、そしてレゲエが誕生した、というエピソードを思い出す、何かあったのかな、というくらいBPMが極端に遅い、そしてユルい、ソウル風味のナンバーが詰まった、危険な気持ち良さのアルバムである。しかも音質が凄く不思議で、宅録・・・?と言ってしまいそうなくらいのベッドルーム感のある音、である。でもそんな中で甘いメロディに甘いヴォーカル、でもちょっと病的なねっとり感のある質感、ということでこういうの、ローファイになってしまったPrince感まで醸し出している、とあえて言い切ってしまいたくなる傑作。最近話題のJohn Carroll Kirby

My Garden

My Garden

 

も参加、ということで結構メインストリームのR&B的な方向に行けなくもなかったのかも知れないけれども、決してそっちには振れない音で、逆にそこらへんも何だか凄く響く、気持ち良いけれどもちょっと居心地の悪い何かを感じる、蒸し暑い音楽。滑り込みで今年の上半期のベストに入りますね。

 

 

Vamono

私は出ないのですがAOBA NU NOISEオンライン版、です。

AOBA NU NOISE in Twitch( https://www.twitch.tv/aobanunoise )

2020年6月13日(土)21:00~26:00

Ill Japonia( Taigen Kawabe from BO NINGEN )

ペガサスス ( ビートさとし (skillkills)+Mizukami(olololop)

Takabun

King Rambo Sound

HERNEAR

ASAI
lolite

Menchan

先日私も配信でお世話になったTwitchで、現場でのイヴェントができない現状を逆手に取ってロンドン、東京、札幌、仙台、という各地から冷静に考えると実にAOBAっぽいけどとんでもない並びのライヴやらDJやらを生でお送りいたします。AOBA的にオンライン、こういうことできるからもしかしたら合っているのかな、と家に機材の全くない私は楽しみに観ようと思っております。でも、普通にイヴェントしたいですねえ。

 

ということでオンラインイヴェント配信花盛りの中、先週土曜日はcsgbの配信、ご覧になってくださった皆様ありがとうございました!遠方の友人たちもたくさん観てくれていて凄く嬉しかったです!とりあえず何か、俺、見られるかも・・・、と変に自意識過剰になってしまって変なベクトルに気合入ってWhitehouseのTシャツ、という勝負Tで臨みましたが、プレイ的にはですね、インターネットの各曲のBPM情報はあてにならねえな、という教訓を得るような微調整につぐ微調整つなぎでなかなか大変でしたが、Trashcan SinatrasからMeat Beat Manifesto、でM/A/R/R/SからDua Lipa

Future Nostalgia [Analog]

Future Nostalgia [Analog]

  • アーティスト:Lipa, Dua
  • 発売日: 2020/04/01
  • メディア: LP Record
 

というお風呂に入りながら妄想したミックスがまあ、なんとかごまかせる感じにつながったので良かったです。からのDavid Bowie「Absolute Beginners」という流れはまあご愛嬌、で。でも、なんか仙台市でDJしているのに東京とかからもリアクションがリアルタイムで、ってのはとても面白い経験で、いやー、文明の進歩だなあ、と感動しました。まだアーカイヴがあるのでもしお暇でしたらご覧になってくださいませ、

https://www.twitch.tv/barfam

です!2セットやっております。

 

今日の日曜日に至るまで今週はもうしっちゃかめっちゃかだった。急に仕事が元に戻った(これも考えてみればちょっとおかしな話なんだけれども)こともあるし、世界中がなんだかむちゃくちゃになっているところに更にむちゃくちゃなことが起きているし、で色々考えることがとても多かった。

 

そんな中で、馴染みの店は席数を減らして営業再開、なのでただでさえ激混みなのにもっと大変だからもう開店前にちょっとだけ待って、店に入るや否やセルフで水を汲みながらホワイトボードのランチメニューに目をやり、そこにあまり惹かれるものがなければ席に着く前に「汁なし担々麺」とオーダーを通し、さくっと食べて満足して混雑し始めた店を後目にそそくさと店を出る、という「新しい生活様式」を実践したり、物凄い速さでサーヴされる豚骨ラーメン(博多ラーメン)の店ではまず店に入ったら手を洗ってオーダーを通して、光の速さでサーヴされたラーメンを店内に流れるBilly Idol「Rebel Yell」(何か店内BGMが80年代洋楽、なのかな、有線のチャンネル)に煽られるように啜り、勢いで替え玉をし、そそくさと店を出る、というこれまた「新しい生活様式」を実践したり、となんか最近全てにおいてスピードが上がってしまっている。

 

正直もうこんな世の中しんどいのだけれども、まあ生きている、ってからには生きなければいけない、わけである。じゃあこんなくだらないことばっかり溢れている世の中で、どうやってまあまあそこそこ生きていこうか、とか考えると頭の中もぐるぐるぐると凄い速さで回り始めて結局速く色々動いているわりにはGetting Nowhere Fast、なわけである。

 

でも真摯な友人たちも参加した、こういうジン

booknerd.stores.jp

 が届いて、読んだら気持ちも不思議と落ち着くものだし(大体「音楽」にまつわる色々について商売っ気なしに書かれたものって、面白くないわけがないし、このジンの執筆陣は皆真摯に考え、書き、ということを実践しているわけだから気持ちが良いのだ、面と向かってあんまりそういうことを言うのもちょっと気恥ずかしいのだけれども)、

アナザー・プラネット──郊外の十代 (ele-king books)

アナザー・プラネット──郊外の十代 (ele-king books)

 

こんな本も届いたから、さっき車の点検の待ち時間の間に読み始めたら夢中になってしまって、もうずーっと点検しててもらって構わない、なんならエンジン載せ替えとかでも、というくらいに没頭して一気に70ページくらい読んでしまったりしたらちょっと頭の中もクリアになったりしたので、今日の午後もそこそこまあまあ生きてみよう、何なら今週もそこそこまあまあ生きてみようかな、と言う気持ちになったりするから、インターネットのなかった時代、というのは今やもう戻れない世界ではあるけれどもちょっとそういうものと無縁の時間を置くだけでも不思議と「希望」と呼べそうなものとか「落ち着き」とか「穏やかさ」とでも呼べるものが生まれるのかもね、とたまたまだろうけれども2冊の書物から考えさせられたのだった。

 

でもやっぱり、力とか金とかを手にした愚者どもが悲惨な末路を辿るのはきちんと見届けたいものだね、というエッジは失わないで暮らしたいものであるね、どんなに淡々と生きていても。

 

この1週間はなかなかハードに毎晩寝落ちに近い状態で命からがらベッドにもぐりこむ感じだったのでレコードとかを聴くこともままならなかったから気持ちもダメだったのだろう、ということでBuscabullaの「Regresa」もやっと封を開けて聴いている。

Regresa [輸入アナログ盤 / 1LP] (RBN095LP)_985 [Analog]

Regresa [輸入アナログ盤 / 1LP] (RBN095LP)_985 [Analog]

 

プエルトリコの男女デュオのデビューアルバムである。とは言えKitsuneとかから結構前にシングルはリリースしていたらしく、いやいや全然知らなんだなあ。皆どこでそんな情報を手に入れるのか・・・、となってしまう昨今である。で、このアルバムなのだが、いやこれ面白いな。基本的にはシンセポップ~今様のR&Bの空気をまとったポップスで、Patrick Wimberly(元Chairlift、っていうかSolange

A SEAT AT THE TABLE [12 inch Analog]

A SEAT AT THE TABLE [12 inch Analog]

  • アーティスト:SOLANGE
  • 発売日: 2016/12/09
  • メディア: LP Record
 

 だのAnna Of The North

Dream Girl

Dream Girl

  • 発売日: 2019/09/05
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 だの、めちゃくちゃ沢山仕事してるんだな、彼)の仕事も冴えてるし、凄く聴きやすい。スペイン語だし時折顔を覗かせるスティールパンの音色や、またそもそものビートの感じもうっすらとではあるけれどもレゲトン発祥の国だなあ、と思わせられたりするし、独特なタイミングの取り方のパーカッションも感心させられる感じで、なかなか他とは一線を画しているように思う。でも、何よりも曲が良くて、全体的に哀愁を感じるような感じになっているのは、故郷に帰ってきて製作されたレコードだけれども昔とは色々変わってしまった、というものが根底にあるから、らしい。でもその寂しさすらもここでは良いアクセントとして飲み込んでいて、ちょっとこれからも凄く楽しみ、である。っつーかこのジャケだけでも何だか凄いぐっとくるんだよなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

Superstart

今夜19時より配信!

csgb ~Stream~ 2020年5月30日(土)19:00~24:00

DJ: shinshin, tdsgk, 5atoru

Guest DJ: Gin

https://www.twitch.tv/barfam 

pcではこのアドレスで、スマートフォンではアプリから視聴可能です。

 ご自宅でどうぞごゆるりとご覧になってくださいませ!久々に選曲、ということをしたのですがちょっとレコード整理したにも関わらずやはり重労働、でした・・・。まあなんかこう、色々かかると思いますのでお楽しみに!

 

さてと、本当に誇張も何もなしに、毎日毎日色々なものに対してふざけんなよこら、という勢いで過ごしていたらちょいと疲れてしまった。まったく、お前らよくもまあ飽きもせずにバカみたいなことばっかり考えつくしやろうとするしやってるし、それはちゃんと食事をしてないからじゃ、ちゃんと食事に向き合ってないからダメなのじゃ、俺はそうなっちゃいかんのじゃ、と思い至ったので家でしらすのアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノを本気出して作ってみた。

 

と言うかパスタ料理の中でも所謂ペペロンチーノは工程も少ないし、非常に簡単なものなのだけれども、レシピとかをインターネットで見てみると「ソースの乳化」ということが今ではいつの間にか当然のこと、として書かれている。乳化、って言われてもねえ、と何だかよくわからなかったのでまあ適当にスルーしたり、自分なりに取り組んだりしてきていたのだが、何か悪政に対抗したり、職場での理不尽なことに対抗するためには逃げちゃダメだ、と気合入ったので(私はいつも気合の入るベクトルがあさっての方向なのだ、と齢40半ばにして気づいたよね)、今回はインターネットの動画レシピを参考にして作ってみることにした。

 

と言うことで今回はパスタを茹でながら、同時進行のニンニクや鷹の爪を入れたオリーヴオイルをあっためているフライパンにパスタのゆで汁を加えながら、無印良品の大きいシリコーン調理スプーン

 (これ本当に重宝している)でフライパンを傾けてソースを集めながらそこをうおおおおおとこれでもか、これでもか、これでもか、というほどかき混ぜてみた。パスタをフライパンに入れるまでずーっと、ずーっと、ずーっと筋トレのような気持ちでうおおおおおとかき混ぜてみた。そうすると明らかに何だかオイルの具合が変わり、これがもしかして、よくわからないけれどもこれがその状態なのか・・・、と初恋のような気持ちで、乳化したと思しきフライパンにパスタを入れて絡めてみた。

 

明らかに今までとパスタへのソースの絡み方が違う。なので余さずちゃんとパスタにソースをまとわせることができ、食べた感じも今までよりも全体としての一体感が凄い。そして食べ終わった後に皿にほとんどソースが残らない、という事態を迎えるに至ってしまって、何だか感動したよ、という話である。

 

やはり何事もアップデートは大事、である。これからも自分を色々とアップデートさせていきたいものである・・・、がまた来週もふざけんなよこら、って感じで日々過ごしちゃうのかな・・・。いいや、また何か作って食べよっと。

 

今日は久々のDJだし来週は違う気持ちで乗り切れるのではないか、と思いながらいるのだが思えば私のDJ、選曲も技術もアップデートされてないな・・・。それはまあご愛嬌で・・・、ということでClaudio Rocchiの「Suoni Di Frontiera」を聴く。

SUONI DI FRONTIERA [LP] [Analog]

SUONI DI FRONTIERA [LP] [Analog]

  • アーティスト:CLAUDIO ROCCHI
  • 発売日: 2017/09/08
  • メディア: LP Record
 

 イタリアのStormy Six初期メンバーの彼の76年作、である。実は最近これの1つ前のアルバムを買って聴いていて、その流れでDie Schachtelブームが私の中で来ている時によくわからないままに買っていたこのアルバムも一緒に聴いている。ということで彼の作品は今作と前作の2枚しか聴いたことがないのだが、どうもこの2つが突き抜けて実験的なアルバム、らしい。ここでは全ての音を彼が1人で宅録して作っていてギターもベースもシンセも鍵盤もパーカッションも全て加工されまくって(勿論声も)結局何故かユルいけれども深遠な宇宙を感じるような電子音響作品、となっている。ローファイと言えばローファイ、な素朴さではあるのだが、何だか純度の高い結晶のような美しい作品。Clusterの「Sowiesoso」

ソヴィゾーゾー

ソヴィゾーゾー

  • アーティスト:クラスター
  • 発売日: 2000/05/20
  • メディア: CD
 

 を想起させるような瞬間もあって、何だかこういうの、愛おしいなあ、ずっと聴いていられるなあ・・・。

 

 

 

 

 

 

FFV

csgb ~Stream~ 2020年5月30日(土)19:00~24:00

DJ: shinshin, tdsgk, 5atoru

Guest DJ: Gin

https://www.twitch.tv/barfam 

pcではこのアドレスで、スマートフォンではアプリから視聴可能です。

ということで遂にこの日が来てしまった・・・。無観客で行われるcsgbの模様を配信いたします。無観客ということにはとくに抵抗がない(免疫ができている)のですが、さてさてどうなることやら・・・。もしよろしかったら土曜日の夜にでもTurn On, Tune Inしてみてください。

 

しかし考えてみると2か月以上DJしていなかったわけで、その間我が家には機材らしきものも全くないが故に全然DJ的なことから遠ざかっていたので、どんなことになるのかしら・・・。でも配信と言うことはこれ下手すると全国津々浦々、見ようと思えば見れてしまうわけでなかなか下手なことできないなあ、とは思っているのだけれども結局下手なことしかできない感じになると思うので、一つ大目に見てくださいね、色々と・・・。

 

でも遠方に住まう友達とかがもしかしたら見てくれるかも、と考えると、こちらは元気でやってますよー、というメッセージを伝えることができるかも知れないのでそれは良い。なかなか遠方に住まう友達と会えない昨今だったので、ちょっとそういうこと考えるだけでもやる気が出るわけである。ただ、そのメッセージがどういう音楽と共に、となるとこれはまた別の話だったりもするのだけれども・・・。

 

ということで初の試みの話なので、何だかよくわからないけれどもよろしくお願いいたします。

 

最近も相変わらず怒涛

Extremities Dirt & Various

Extremities Dirt & Various

  • アーティスト:Killing Joke
  • 発売日: 2008/07/08
  • メディア: CD
 

 (このアルバムの放題は「怒涛」)の日々だったわけであるが、上で述べた通りDJ的なことから遠ざかっていたので、全くそれに反映されないようなものを(まあ実は今までもずーっとそうだったのだけれども)聴いていたわけでTownes Van Zandtの「Delta Momma Blues」

Delta Momma Blues [Analog]

Delta Momma Blues [Analog]

 

とかをそれこそ貪るように聴いていた。1971年リリースの4枚目のアルバムである。彼のアルバムは本当に(少なくとも78年まで)どれも名作しかないわけであるが、とくにこのアルバムがここ最近は刺さりまくって1日に何回も聴いていた。それまでのアルバムのちょっと華やかなアレンジ(勿論それも素晴らしいのだけれども)をえいっとそぎ落とし、ブルーズ、カントリー、フォークののりをストレートに前面に出したシンプルなアルバム、である。とくにブルージーな感じは多分彼のアルバムで一番よく出ていて、まあ渋い、と一言で言えるであろう。それでも彼の美声、彼の名曲しか生み出さないソングライティング力、はばっきばきに炸裂していてシンプル故に何度聴いても飽きない、味わい深いアルバムだし、同時に底なしの暗闇がぽっかりとそこかしこに空いていることも感じられる、ジャケのユルい感じと相反するダークなアルバムでもある。でもそれ故に疲れた夜にはぴったりと寄り添ってくれる優しい音楽、でもある。Rowland S. Howardが遺作

Pop Crimes

Pop Crimes

  • アーティスト:Rowland S Howard
  • 発売日: 2020/03/06
  • メディア: LP Record
 

でもカヴァーしていた「Nothin」とか、もう毎日聴きたい名曲、だけれどもそれも大丈夫なのかな、と思うほどに危険な魅力の曲目白押し、である。