Rome, Fall 1973

白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!とても良いです(着用コメント)。まだまだ貴兄貴女からのオーダー、お待ちしております!
 
雨の連休最終日は気が滅入るものである。
 
家で鬱々としていてもしょうがないのでお買い物のついでに中古レコード屋さんに行ってみたら、何だか凄く混んでいて(先日店の前を車で通った時も駐車場がいっぱいでおお、と思ったが)、どうもレコードを見るスピードが私とちょっと合わないお客さんばかりだったのでささっと好きなコーナーを見て、地味に新入荷があったのでささっと2枚ほど抜いて帰ってきた。しかし2021年にThe EssenceとかX-Mal Deutschlandとか、うひょー、って抱えて帰宅するような人間は、まあ皆無ではないだろうけれども少ないだろうなあ、というのは自覚している。
 
しかしそのまま帰宅してぼんやりしていてもあれなので、明日からの出勤の朝に備えて水出しアイスコーヒーを作ったり、今日の夜用のチキンオーバーライスを仕込んだりした。
 
チキンオーバーライス。頭の片隅にはあった料理の名前だったがそれっきりだったのを思い出させてくれたのは、盛岡で書店を営む彼であった。
ぼくにはこれしかなかった。

ぼくにはこれしかなかった。

  • 作者:早坂大輔
  • 発売日: 2021/03/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

別に料理の記述があるわけでは全くないのだけれども、彼がニューヨークに買い付けに行った時にストリート・フードとしてさらっと名前が出てくる。そこで、あれ、これってなんだっけ、と検索してついでにレシピをチェックして作ってみたら、とんでもなく簡単すぎてしかも美味しくて、早くもリピート、ということである。

 

私が参照したレシピはターメリックライスを用意して、その上にレタスを敷いて、ヨーグルトやカレー粉、ニンニク塩コショウで1時間程度漬け込んだ後に焼いた鶏肉を載せ、その上にヨーグルトとマヨネーズ、塩で作ったソースをかけてお好みでチリパウダー、というものだったが、これがべらぼうに美味しい。

 

カナダやハワイに行った時にギリシャ料理、というものを(結構気軽なスタンドのような、フードコートのようなところで)食べる機会があったのだけれどもヨーグルトがふんだんに使われていて、あ、これ好きだな、と思ったことがあったのだが、それに通じるさっぱりとした味付けで、何だか無限に食べられるような気がする食べ物である。

 

私本当にお料理と言っても簡単に作れるものしか作れないし、しかもまだまだビギナー、と言える感じで修行中の身ではあるが、これはもう得意料理、とか胸を張って言いたくなるような、まあ誰が作っても失敗も全然ないであろう一品である。

 

ということで今これを書いている時点ではとりあえず冷蔵庫に鶏肉があり、炊飯器の中ではターメリックライスが炊かれるのを待っている状態であるがこうやって書いてみたら早く食べたくなって腹の虫が暴れ出した。

 

・・・こうして音楽とか本とか料理のこととか考えたりしていると、何とも塞ぎがちな、(仮)の生活の昨今(何だか自分で勝手にこの(仮)が異常にしっくり来てしまったので普通に使っているが、伝わるかしら・・・)でもしばし気が晴れるものである。ということで今日も今日とて音楽を聴いているのだが、「The Beat 72 Lost Date」を聴いている。

Beat 72 Lost Date

Beat 72 Lost Date

 

Musica Elettronica VivaのAlvin CurranやPrima MateriaのRoberto Laneri、Gruppo Di Improvvisazione ConsonanzaのGlancarlo Schlaffiniなど、イタリアのごっつい6人が集まって行った1973年の即興演奏の発掘ライヴ音源リリース、である。ギター、ベース、チェロ、トロンボーン、トランペット、クラリネットの即興なのだが、これがめちゃくちゃスリリングで、打楽器が居ない分わかりやすいダイナミズムよりは各プレイヤー間の駆け引きが全編に渡って高いテンションで繰り広げられていて、手に汗握る名演である。とくにトランペットやばいな、と思っていたらそうでしたか、Alvin Curranさんでしたか・・・。ここ数年、イタリアの音楽の、色々な年代の面白いレコードに出会う機会が結構あってちょっと興味があるのだけれども、これもその気持ちに火を点けるあっつい1枚。

Burning

白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!今日の仙台日中はTシャツ日和だったので私はAOBATシャツで暮らしておりました。とても良いです(着用コメント)。まだまだ貴兄貴女からのオーダー、お待ちしております!
 
昨日のcsgbありがとうございました!密というよりも疎、な現場でしたが楽しくできました。最近隙をついての開催故に選曲もちょっと粗めだったんですが爆音のBilly BraggとかThe Frank And Waltersとかは染みるなあ(どんな選曲なんだ・・・)。次回も隙を突いての開催になると思いますので、告知をお待ちください!スケジュール合ったら画面越しか対面かでお会いしましょう。
 
久々にちょっと座って家で過ごす時間があると色々素朴なことに疑問が湧いてきたりする。例えば
・今年東京でオリンピックを開催すべきと思ってる人間の頭の構造はどうなっているのだろうか?
・リサイクルショップでレコード探す時にジャケなし、というかカンパニースリーヴとか白ジャケとかばかり出てくると秒で見る気を失くすのは何故なのか?
・テレビは悪者と呼べる対象を頑張って作り出して皆を安心させようとしているのだろうか?
・ついでに、テレビでネットの動画のことばかり話題にしているならテレビなんかいらないんじゃないだろうか?
たけのこの里きのこの山の間では勝手にVSの構造が作り出されているけれども、別にどうでも良くてアルフォート買ったりしてるから、里も山も無駄死にではないのか?
ブックオフでCDを探しているとかなりの確率で独り言の多いおじさんに出くわすのだけれども、あれは店に設置されている何かなのだろうか?
・コロナ禍で憲法改正賛成の人が増加、とか一体全体どういう風に今の生活にコロナ関係で憲法が悪影響を及ぼしたのだろうか?
・英文法的にも非常に許しがたかったGo Toなんちゃら、ってなんだったのか?
 
などなど、素朴な本当に阿呆みたいなクエスチョンマークが次から次へと頭の中に生まれてきた。でつまるところ、今年のGWは家で座って「?」と対峙する時間が持てて良かったのかどうだったのか?
 
答えは「とりあえず休みは良かったよね」ということである。今から連休が終わる日(明日)のことを考えて寝込みそうになっているがCharles Websterの「Decision Time」を聴いている。
Decision Time [Analog]

Decision Time [Analog]

  • アーティスト:Webster, Charles
  • 発売日: 2020/12/11
  • メディア: LP Record
 

昨年の11月くらいに注文していたアナログが昨日到着した。というか最早もうオーダーしていたのを忘れていたくらいなのでめっちゃ嬉しかった・・・。昨年のうちにBurialがリミックスした12インチは聴き狂っていたので、やっとアルバムが聴ける、と感慨もひとしおであるが、待った甲斐のある素晴らしいアルバムである。Presence名義の名作からももう22年も経ってしまったとは驚くばかりであるが

オール・システムズ・ゴーン

オール・システムズ・ゴーン

  • アーティスト:プレゼンス
  • 発売日: 1999/06/30
  • メディア: CD
 

歴代のMassive Attackに参加した女性ヴォーカルをフィーチャーしたこの作品(The Bo Deansのカヴァーには本気で度肝を抜かれたなあ・・・)に負けず劣らず今作も素晴らしくメランコリックで、腰の据わったグルーヴに溢れた作品である。ディープハウスの畑の人、と言う認識ではあったがこのアルバムでは(Presenceと同様に)表面的にはそういった空気感よりもR&B的な意匠、そして全く懐古的な意味ではなく所謂トリップホップ的な意匠があり、結果驚くほど今の時代にしっくりくるドープなアルバムになっているのだった。Shara Nelson、そしてIngrid Chavez(Paisley Parkからリリースしている才女であり

Ingrid Chavez

Ingrid Chavez

  • アーティスト:Chavez, Ingrid
  • 発売日: 1991/09/24
  • メディア: CD
 

Lenny Kravitzと一緒にMadonnaの曲を作った元カノ、でありDavid Sylvianの元奥さん)などヴォーカリスト陣も間違いなさすぎて、こういう世界観の音楽には最近とんと出会えていなかったので凄く染みて染みて愛聴中。Ben Wattの「Golden Ratio」の、Charles Websterによるリミックスも引っ張り出して聴こうかな、久々に。

 
 
 
 
 
 
 

You Know It's True

csgb Vol. 76 ~Stream~ 2021年5月3日(月)14:00~20:00 

配信:無料 / 入店: 2000yen(1D)*人数制限あり 

DJ: shinshin, tdsgk, 5atoru, hirasho

https://www.twitch.tv/  

上記アドレスで視聴可、です(投げ銭あり)!

全く選曲していないのですが、明日の自分に期待!私は14時からと17時からやります。

 

そしてこちらもまだまだ!

aobanunoise.thebase.in

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もうマジ地震が月一でデカいの来る状態には本当に辟易している。
 
昨日は車で家を出たらほぼすぐに緊急地震速報がけたたましく鳴り、車がゆらゆらゆらゆら揺れまくった。落ち着いてからすぐに家に帰り、まあ大きな被害はなかったので良かったのだが・・・。最近は高いところのものが落ちる、というよりも床に置いてあるレコードとか本がどざーと崩れる傾向が強いのでなんとかしなきゃな、とか思いながらなんとかできてたらもうなんとかしているのでは、という話もある。
 
なんかナマズに生贄とか捧げないとダメなんじゃないか・・・、とかこうも色々揺さぶられると人間も阿呆になるもので、そういう迷案が思いついたりする次第である。生贄はやはりこの国の政府の上の方の連中数名でお願いしたいのだが、まああいつらじゃ生贄にもなりゃしねえか・・・。
 
とか考えながら昨日の夜飲酒していたら、日本酒があまりにも美味しすぎてすこすこと飲んでしまって、今日久々にちょっと頭重い感じになったりしたのだが、そういえばこういう感覚、凄く久しぶりだな、と懐かしくもなったりした。外で飲酒とか、久しくしていないものだなあ。こうやって何だか不思議な(仮)の日常は過ぎていくのであった。
 
Toleranceの「anonym」 
anonym

anonym

  • アーティスト:tolerance
  • 発売日: 2020/07/17
  • メディア: CD
 

とかがしっくりくる気怠い感じの午後を過ごしていたが一念発起して喝を入れるべく(もう夕方なんだが)、Spiritualizedの「Lazer Guided Melodies」を聴く。

Lazer Guided Melodies

Lazer Guided Melodies

  • アーティスト:Spiritualized
  • 発売日: 2021/04/23
  • メディア: CD
 

再発されたらジャケが白くなっていた・・・。アナログ2枚組の再発を買って聴いているのだが、1992年にリリースされてからもう何回聴いたことだろう、という音楽もアナログで聴くと何だか新鮮である(当時CDで買っていまだにそのCDが我が家にはある)。Spacemen 3が分裂したらしい、という知らせから間髪入れずにシングルをリリースしてきたJason Spacemanさん率いるSpiritualizedのファーストアルバムである。それらのシングルからは数曲しか収録されていないのだが、このアルバムを今聴くと、なるほどこういうゆったりとした、ぼやーんとした(悪い意味ではない)世界をこのアルバムでは作りたかったのね、ということがよくわかる。リリース当時は、あれ、なんだかすごくユル過ぎないか、と最初戸惑ったのをよく覚えている。後のアルバムでは顕著になる、火を噴くような激烈なロックンロールナンバーもなく、ひたすらに結構優しめのメロディを備えたどことなくセンチメンタルでゆったりとしたナンバーが続く。謎のインストもやはりあり。しかしまだまだバンド+αで音を作ろう、という姿勢が感じられて、おそらく彼らの中では唯一、と言っても良いほどシンプルな作品でもある。サイケデリックと言えばサイケデリック、なのであろうがダウナー系のサイケデリック具合であって、Galaxie 500みたいだな、とか思った高校3年生当時の自分もなかなかいい線行ってたんだな、と29年(!)経って思ってみたり。と言うことで喝を入れるにはあまり相応しい音楽ではないが、逆に包み込まれるように久々に聴き入ってしまったのだった。

 
 
 
 
 
 
 

Arrival

csgb Vol. 76 ~Stream~ 2021年5月3日(月)14:00~20:00 

配信:無料 / 入店: 2000yen(1D)*人数制限あり 

DJ: shinshin, tdsgk, 5atoru, hirasho

https://www.twitch.tv/!こんな世の中に合わせてかなり変則的、且つちょっと不確定な感じが多めなんですが、もしよろしかったら気晴らしとして現場もしくはオンラインで!あの、こんな世の中になる前から幸か不幸か、密とは全く程遠い現場なので(自虐)、今の世の中にも完璧に対応していたんだな・・。

 

そしてこちらもまだまだ!

aobanunoise.thebase.in

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ところで今年度に入ってからもう凄い勢いで駆け抜ける日々なので、あっという間に4月が終わってしまう。
 
職場で、ふう、と一息をつけるのがまあ午前中から午後2時まではなく、ラッキーだったら3時くらいにふう、と一息をつけるくらい、そして帰宅もロングドライヴ後に、という日々だったので何だかわけわからないうちに1日が終わって、その繰り返し、Day In Day Out、である

(このアルバムからのファーストシングルでしたね)。

 

だからこれでは何が何だかわからないから、とりあえず何かをしなければ、ということで日々iPhoneの歩数をこまめにチェックしてみることにした。健康のために運動、というのとは縁遠い生活を送っている私であるが、気がつくと何だか運動していた、というのは良いね、と思ってまめにチェックしているのだが、今週は月曜日9497歩、火曜日11541歩、水曜日9337歩、という結果になっていた。私は車で通勤しているし、且つ私の仕事の内容を考えるとなかなかの異常事態で、そりゃあ毎晩帰宅してからこんな風↓

ロジャー(間借人)

ロジャー(間借人)

 

 にのびてたのも仕方がないことであろう。

 

ということでレコードとか夜聴けなかった(1曲目で意識を失くしたりしていた)のだが、やっとDomenique Dumontの「People On Sunday」を全部聴けたりした。

People on Sunday [Analog]

People on Sunday [Analog]

 

ラトヴィアの2人組の新作である。デビュー時はなんか謎のユニットでてっきりフランス人、とか思っていたけど、2枚目

Miniatures de auto rhythm

Miniatures de auto rhythm

  • 発売日: 2018/10/01
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

の時点で正体を明かしたんだったなあ、確か。最初の2枚が最初期Antena

Camino Del Sol

Camino Del Sol

  • アーティスト:Antena
  • 発売日: 2006/10/06
  • メディア: CD
 

のようなローファイなシンセポップでたまらなかったのだが、このLeafレーベルから出た全編インストの新作は1930年のドイツの無声映画のサントラ、ということらしくそれだけでもかなり設定的にそそられるのが、音もニューエイジアンビエントなもので、どこか楽観的な明るい空気が漂う作品になっている。とにかく気持ちいい・・・。心地よい・・・。という阿呆のような形容だけで済ませてしまいたくなるような、時折響くスティールパンのような音色が天上の鐘にも聴こえる、浄土音楽。そりゃあ疲弊した1日の終わりに聴こうものなら1曲目で即寝落ち、でも仕方がない。

 

Why Does The Rain

とくに何があるというわけでもないけれども、もうすぐ連休か。

 

昨年も今年も何かあまりぱっとしない連休になりそうだけれども、それは別にいつものことか、ということで単純にお休みがある、ということはありがたい。いつもの連休だったら何等かの形で人との集まりがあってそれが唯一の連休の楽しみ、的なものだったけれども、まあいずれ、近いうちに。ところで、集まる楽しみ、というものが程度の差はあれ人間には本能的にあるんだろうな、と何となく思っていたものだけれども、その、「集まる」ということが最も忌諱されることになってる昨今、これから人間ってどうなっていくのかな、という不安もある。でも意外にうまいこと適応できるようになっていくのかな。

 

しかし去年あたりからなんとなく今の時期は「人生(仮)」みたいな感じだな、と言う風に思う。もしくは「生きている(仮)」みたいな。もちろんそれまで100%人生!謳歌してるぜ!なんて思ったこともないし、実際そんなことなかったけれども、少なくとも今ほど色々制約の多い生活ではなかったので、現在の「生活(仮)」状態とはやはりちょっと感覚的に違う感じだったな、と2021年には思うのであった。早いとこ(仮)が取れると良いのだけれども。しかし例えばネットやテレビや本などの中で描かれる世界、と今私たちが暮らしている世界、どちらが「世界(仮)」なのかわからなくなってくるな、こうなってくると。

 

しかしいつだって音楽には(仮)はない、と言うか少なくとも私が好きで聴いている音楽は(仮)なんかではない。もうこれしかないのじゃ、たとえいくら世の中(仮)には音楽(仮)が溢れていたとしても。ということでThe Loftの編集盤が出たのは今年に入って一番の朗報であろう。

Ghost Trains & Country Lanes: Studio, Stage & Sessions 1984-2005

Ghost Trains & Country Lanes: Studio, Stage & Sessions 1984-2005

  • アーティスト:The Loft
  • 発売日: 2021/04/30
  • メディア: CD
 

ご存じPete Astorの率いた極初期Creationレーベルの代表バンドの2枚組CD、である。The Loft時代はシングル2枚しか出ていないし、スタジオ録音はコンピ提供曲含めて7曲しかないが、2006年に復活してシングル出していてだから全9曲、なわけである。今回の2枚組CDには当時のスタジオ録音、Janice Longセッションに加えて、復活後のスタジオライヴ2回分(2005年と2015年)、それに84年のThe Living Roomでのライヴ、ということでこのサブタイトル(1984年から2015年)となっているのである。勿論その間には解散してThe Weather Prophetsになって、また解散して、と言う流れがあってThe Loftが30年以上続いていたわけではないのだけれども。最初期のThe Living Roomでのライヴはブート級の音質ながら各楽器の分離もよく、観客の声がまあうるさいけれども生々しいドキュメントになっているし、復活後の2回の音源も新曲も含めて相変わらずの理想的なギターバンドの姿を切り取っている。しかし復活後の音源はThe Loft名義であるがPete Astorソロ曲とかThe Weather Prophets時代の曲とかもやっていて、要はPete Astorのバンドとしての活動をThe Weather Prophets期抜きで追いかけることのできるアンソロジーである。今はThe Attendant名義でリリースを続けていたりソロ名義でカヴァーアルバム

You Made Me

You Made Me

  • アーティスト:Pete Astor
  • 発売日: 2020/03/06
  • メディア: LP Record
 

出したりなんだかんだ言ってずーっと音楽作り続けている彼の、バンド時代の名曲(その第一期)を一気に堪能できるお得なコンピなのである。というか私は彼に関しては大好き過ぎて冷静になんてなれないので、これ聴かないなんて信じられない、(仮)過ぎる人生じゃないの、とか言いたくなるんですよね、はい。

 

 

No Myth

巻き爪はしんどいのである。

 

この間どうも足の指先が痛いな、と思って爪を切ろうと思ったら(ちなみに巻き爪だと爪を切る、ということが結構大仕事になる)痛いと思っていた左足の人差し指は痛くなく、その人差し指がぶつかっている親指が、もう触るだけで痛いくらいに腫れていた。

 

なので巻き爪カット用のニッパー型爪切りで切ろうと思ったら、なんせ触るだけで痛いわけである。でも切らないわけにはいかないので、ぐあ、とかぐううー、とかあえぎながら、且つちょっと泣きながら足の親指を引っ張り、表からは見えなかった食い込んでいる爪を露出させカット、とか激痛に耐えながらやった次第である。

 

その食い込んでいた爪の長さは約5ミリから8ミリくらいのわずかなものなのだけれども、それが親指の中に中に延びていくとぐいぐい食い込んで痛いのである。上記のニッパー型爪切りを導入してからあまり食い込む爪に苦しむことはなかったのだけれども、ちょっと気を抜くとすぐこれだからなあ、と久々に「巻き爪 矯正」とか検索したりした次第である。多分やらないで、マメに切って凌ごうとするだけだと思うけど。

 

思えば、あれは1988年、中学2年生の時、合唱コンクールの練習で並んでいたら前の男子に足を踏まれてしまい、そん時にかつてない激痛を経験して病院に行ったら巻き爪である、と言う診断をされて以来の付き合い(もちろん実際はそれより前になっていたわけだが)である。となるともう33年くらいは穏やかならざる足の爪と共に生きてきたことになるわけである、The Primitivesの「Lovely」 

を聴いている期間と同じくらい(え、25周年記念エディションとか出てたのか・・・)。

 

で、それから15年後の2003年くらいにまた痛くなって病院に行って、そん時も触るだけでも痛いぐらいに腫れていた足の親指をぐいっとされて爪を切られて病院で声を出して痛がった、という経験があったのだが、今回私はそれから18年後に、病院に行かずに自らえいっとやったわけで、人間成長するものだな、としみじみとなった。このままいくと次は触らずして気の力だけで食い込んだ爪を何とかできるようになるのではないか。精進したい。

 

でも、前回病院に行った後にニッパー型爪切りを導入して以来、頑張って足の指の爪を切ってて全然問題なかったのになんで今回食い込んでて辛かったのかな、と思い返してみると、そういえばネットで、巻き爪は深く切ってはいけない、また、丸く切ってはいけない、とかそういう記事があってそれを鵜呑みにしてしまってちょっと切り方がここ最近浅かったんだな、と気づいた。多分私のようなレヴェルではそういった小手先の対処法ではもう通用せず、更に段階が上なのであるが、それに気づかなかったのだな。くそう、ネットめ・・・(濡れ衣)。

 

Michael Pennとか、今まで全然聴いてこなかったんだけど何をしてたんだ自分、と責めながらファースト「March」を聴く。

March

March

  • アーティスト:Penn, Michael
  • 発売日: 2013/03/12
  • メディア: CD
 

なんでも今はセカンドアルバムがまるっとボートラで入ったCDが出ていたりもするのだけれども私は私の得意分野であるブックオフでフツーに290円で買った。Sean Penn(Madonnaの最初の旦那さん、とか「初体験リッジモント・ハイ」

の人ね、とかしか認識していない程度の映画ファンである、私は)のお兄さん、そしてAimee Mannの旦那さん、である。たしかにこのファーストアルバムが当時話題になっていたのだけれども全く聴いていなくて、先日ラジオで、このアルバムからの大ヒットしたシングル聴いて、え、こんなに良かったのか、と焦って聴いている次第である。曲によってはドラムマシーンの響きも勇ましい、非常に良いフォークロック的アルバムである。以上、で終わりにしたいくらいに凄くシンプルで良いメロディ良い歌良い演奏、という地味ながらも聴き飽きないアルバムなのである。でもWendy & LisaとかJim KeltnerとかPeter Blegvad(!)とか豪華な参加メンバーもいて、逸脱や破綻はないけれども上質でよくまとまっている。例えばNew Radicalsとかにも通じるような・・・。ちょっと今更ながら彼のディスコグラフィーを調べて気になり始めているので、素敵な音楽との出会いは突然、予期せぬ感じでやってくるものなのである。

 

 

 

 

 

I'm Sorry And I Love You

先週土曜日のcsgb、配信をご覧になってくださった皆様、お越しの皆様、大変な世の中ですが、ありがとうございました。私はとんでもない激務真っただ中だったので選曲は「ネオ棚から一掴みスタイル」、と言うことで何だか変な選曲になってましたが意外につながったり同じようなムードで並べられたり、ということであんまりつなぎらしいつなぎもありませんでしたが、楽しんでいただけたならば幸いです。また頑張ります!

 

ちなみに「ネオ棚から一掴みスタイル」というのは当然私の命名で、コンテナや棚から取り出しやすいレコードを掴んで、その中からかけられそうなものだけを持ってくる、という方式の選曲スタイル、である。某ヤマタツ氏がラジオでやっているスタイルがオーセンティックなものだとしたら、私の場合、ストレートにオーセンティックスタイルでやってしまうとちょっとかけるのが憚られるような音楽のレコードにぶち当たる確率が非常に高いが故に、ざっくりと掴んでそこから選んだりしていたがので「ネオ」という名称である、ってまあどうでも良い話である。

 

まあやっとヤマを越えたからこうやってブログを綴ったりしているのだが、あ結構頑張ったな自分、と思える瞬間がここ最近あって、人前で、私と言う人間とはまあ相いれない夢とか仲間とか行動力とか目標とか未来とかの話をしなきゃいけない時があって相当に削られ、相当に病んでいた次第であるが、そん時に履いていたのがまあまあゆったりとした太目のズボンで(結構最近流行ってるよねそういうライン)、こういうの履いている人って誰だったけなあ記憶にあるのは、あ、David Bowieか、じゃあもう今日はDavid Bowieだ俺は、だから俺は今日はBowieだったらどうするかな、とか考えながら生きていこう、と決意してステージ上でのBowieの気持ちを勝手に想像しながら乗り切ることに決め、当然ながら車内ではこのライヴ盤

Live Nassau Coliseum '76 [12 inch Analog]

Live Nassau Coliseum '76 [12 inch Analog]

  • アーティスト:Bowie, David
  • 発売日: 2017/02/10
  • メディア: LP Record
 

の「Station To Station」を鬼リピートして聴き続け、結果このドラミングが良いよな・・・、みたいな盛り上がりになったり、ということでまあ単なるよくわからないテンションで日々を乗り越えて行ったりとかしていたから、まあなんだかバカみたいだけれどもそういうバカみたいなテンションが必要な時も人生、時にはあるんだぜ、とよくわからなさを正当化したい夜もある、ということがおわかりいただければ。

 

で、家ではほぼ100%寝落ちの日々だったがRyan Adamsの「Wednesdays」を聴いている。

Wednesdays [Analog]

Wednesdays [Analog]

  • アーティスト:Ryan Adams
  • 発売日: 2021/03/19
  • メディア: LP Record
 

所謂metoo的なスキャンダルやら何やらですっかり干されてしまった彼の3年ぶりのアルバムである。去年のうちに配信では出ていたのだが、レコードで(7インチ付き)聴いている。まあ海外メディアでは黙殺されたりもしているアルバムではあるが、良いアルバムなのだ。まあそんなこんなの後だからか、言い訳っぽい歌詞やらも見受けられる、そして何とも寂しさを湛えたアクースティックギターの音色が印象的なメロウなアルバムである。勿論彼のアルバムには今までもこういうノリのアルバムはあったので音的にはとくに驚かないが、まあ騒動の後故にしょうがないよね、と受け止めてしまうのはしょうがないのかも知れない。でもこの美しいメロディの曲群にはちょっとやつれた感じも相まってやはり抗えないのである。ちなみに聞き覚えのある女声が、と思ったらEmmylou Harrisも参加、ということで嫌いになんかなれるわけがないアルバム、なわけである。まあまた異常なくらいのペースでリリースが復活すると嬉しいものであるが・・・。