Magic

Ladyhawke

こちらの方でマイペースでやっていきますが、変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。

こちらで再開するにあたって、一番悩ましかったのはタイトルである。以前のNag Nag Nagというタイトルはふと思いついたわりにはなかなか秀逸であったのだが、さて今度はどうしようか、狙いすぎてはいかんしなあ、と考えあぐねていたのだった。

そんな時、また読み返している『マルドロオルの歌』をパラパラめくっていたら、この「日々の散歩の折りに」というタイトルが目に入り、あこれだ、となったのである。ロオトレアモン様、拝借させていただきます、よろしくお願いいたします。

しかし結局この2週間の中断期の間何をしていたかと言えば、飲み、働き、聴き、食べ、という何らドラマのない感じであった。だが、Your Song Is Goodのライヴが凄く良かったなあ。泣いた、何故だか知らないが。

さて、そんな感じのご挨拶程度の内容で今日はよろしいでしょうか。そろそろツナと玉ねぎのパスタを作りに台所に行こうと思うので。今日はLadyhawkeのデビューアルバムを聴いていた。Modularレーベルの女性新人さんである。何でもニュージーランド出身でバンドで活動して解散してホームレスになって復活、みたいな半端ない経歴の持ち主のようである。Modularレーベルは何だか懐かしい、80年代エレポップ風の香りがビンビンのアーティストが凄く多いのだが、こちらの彼女もご他聞にもれず、そういうノリであるが、何だかそれだけに止まらない面白さがある。Van Sheのアルバムとか、私は何だか全然ぴんと来なかったのでちょっと警戒していたのだが、このLaura Braniganみたいなドラマティックなメロディと、確かにエレポップなのだが現代風の強靭さを併せ持った音楽は飽きずに聴けるのである。何か彼女のヴォーカルが結構クールな声質で時にMary Lou Lordまで想起させられたり、とか色々一筋縄ではいかない音楽性である。しかしここまでベタに盛り上がるメロディが畳み掛けてくると、もう無条件降伏してしまうのだなあ・・・。クレジットを見ると元S Express、現Freeform FiveのPascal Gabriel(Inspiral CarpetsとかEMFとかもやってましたなあ・・・)が絡んでいたりして、嗚呼なるほどな、となってしまうのはやはりもう歳なのか。でもこういう音ってもうそろそろ良いんじゃない、とか思ったりしていたがこういうクオリティで来られるとやっぱり盛り上がってしまうのであった。