Something About Ghosts

「渡邊琢磨×千住宗臣 special night!!」@pangaea 3月24日(火) open 20:00〜
チケット前売¥2500 当日¥3000 (ドリンク代別途) ※入場30人限定
チケット前売り発売(3/6〜)  store15nov、pangaea、recordshop"S"
チケット前売り予約 pangaea   info@pangaea-sendai.com
DJ / TDSGK(AOBA NU NOISE)、ARAKI(MINIMUM)、HIRANO(palallel music)
Special LIVE/ 渡邊琢磨(COMBO PIANO) 千住宗臣COMBO PIANO、ウリチパン郡、PARA)

今日から前売りチケット発売ですね。よろしくお願いいたします!

そういえば「馬鹿は死ななきゃ治らない」という言葉がある。ということはその馬鹿(共)を殺したらそれは「治してあげたい」というピュアな慈しみの表れなのだろうか。

いや、それどころか、その馬鹿(共)から被る被害に対して対抗して殺すわけだからこれは立派な正当防衛が成立して実に丸く収まるのではないか。というか、寧ろ世の中のためにもそれは良いことなのではないのか・・・。

とかいうようなことを真剣に考えたりした実に、実に、殺伐とした1日を過ごしたが、Matt Elliottの「Howling Songs」を爆音で聴けばそんな殺伐とした思いも雲散霧消する、というものである、気がする。今「爆音」と書いたが、このアルバム、静かな始まりで後にどぐゎー、と音量がでかくなる曲ばかりなので必然的に爆音になっているのであった。泣く子も黙る旧名The Third Eye Foundationの彼が、コンピューターを封印し、生楽器をバックに自ら歌う展開になっての3作目である。The Third Eye Foundation時代からその常軌を逸した音の密度と何だかこう、憎悪のようなどす黒いモノが渦巻く音楽を作らせたら右に出るものはいなかった彼であるが、この作品ではどの曲もメランコリックなメロディに乗せて彼が呟くように歌う、という激渋な音世界が展開されているのである、とりあえずは。まるでLeonard CohenかTindersticksか、はたまたJacques BrelかScott Walkerか、というようなマイナーコードのドラマティックに盛り上がる曲ばかりで、しかも哀愁ぶりも覗える、何だか凄く良い(まあ、けれども「暗い」と言われても仕方がないんだろうなあ、と客観的には思う)「うた」ががっつり収められた大傑作なのである。大傑作なのであるが、このワルツ風の曲もあれば、まるでシャンソン風の曲もある、華麗な哀愁ワールドに冒頭にも述べたように突如大音量のディストーションギターが切り込んで轟音で終わる、という展開には、やっぱり素直に、昔と何も変わってないなあ、と半ば恐怖のような思いを抱きながらいるのであった。何だか曲の背後から黒い雨雲、しかも思いっきり嵐を呼ぶようなどす黒い雨雲のような荒れ狂うノイズがひたひたと音量を上げて迫ってくるさまはまさに圧巻、なのであった。よし、安らかに今日も眠りに就くとするか・・・。