Go Bang!

気がつくと今日から5月、ということで大手を振って5月病にもなれるわけであるが、どうもそうなってる場合でもないらしく変わらず過ごしているわけである。

世間では連休ということもあってなんだかそわそわしているような感じがしているのだが、どうにもこうにもこちとら休みであれどもそんなにそわそわすることもなく、多分掃除して料理して洗濯してレコード聴いて酒飲んで、という日々になるのだろう。しかしそういう普通のことすらいまいちままならぬ日々が続いたりしていたわけで、その点では若干、休みということでそわそわもしたくなるものである。

というか平日にはなかなかできないことをする、というのが休日なのであればまさに私の休日はそのようなものである。地味だとか休みを無駄に・・・、とか言われる筋合いはないのだ、と自分の中にいる「休みなのに何もしなかったといつも言っている奴」に対しての反論をこの場を借りてしてみたいところである。自分の最大の敵は自分、と言われるが私の場合まさにその通りで、そいつらを封じ込めるためにこのようなブログ形式で色々書いているのかも知れない、と言う気がしている。

以前ここに書いた「元半分私」とのネット通販上での斗いは、どうやら品切れになっていた商品が再入荷した、という連絡が今日来ていたので終結を迎えそうであるが、「私内私」との斗いは多分永遠に続くのであろう。ということはこの日々散歩も永遠に続くのであろうか。そのような斗いの歴史をこんな風に公表しているのも気が引けるのだが、同時にもう後にも引けないのでどうぞお付き合いくださいませ。

Arthur Russellの「The Sleeping Bag Sessions」を聴く。これはAudikaレーベルからの鬼のようなアーカイヴ発掘作業とはまた趣きが異なっていて、Sleeping Bagレコードからリリースされた彼の手がけた、81年から86年までの曲をコンパイルしたものである。中には彼の名前がクレジットにない曲もあるのだけれども、御馴染みIndian OceanやDinosaur L名義の曲も入っていたり、基本的には彼の音楽のダンサブルな側面を今一度確認できるアルバムになっている(まあレーベル自体彼が思いっきり1枚かんでいるわけだからなあ)。Soul JazzからリリースされていたコンピThe World of Arthur Russellは(タイトル通り)完璧に彼の音世界であったが、こちらは逆に言えば彼の色が濃いものも薄いものも入っているわけで横の並びで彼の音楽を捉えることができる、というものである。オールドスクールのりのエレクトロナンバーもあれば、ダンスミュージックとしては非常にエクスペリメンタルな(キック入ってなかったり)ものも入っていて結構幅広く楽しめる作品である。しかしこうして聴いてみると、このArthur Russellという男は一体何者だったのだろうか。聴けば聴くほどわからなくなってくる。しかし、既発曲であれ未発曲であれ、ダンスナンバーであれ現音風の曲であれ、どれも全て聴けば聴くほど若干の優しさ、というかソフトさが感じられるものである。そしてまあ蛇足なんですけども、このコンピもそうであるが、どれもそれぞれ実に魅力的な曲ばかり、ということもわかるものである。