Ghost Rider

今日は何故かわらび餅を大量に食べた。今日は暑かったし、こういうさっぱりぷるるんとした冷たいものは良いねー、夏だねー、とか言いながら。

そして夏はやはりビールである。暑いとビールうまいねー。そして水羊羹。やっぱりぷるるんとした冷たいものは上記わらび餅同様夏は良いねー。そしてアイスクリームはやっぱ夏だな。これはたまらん。夏良いねー。

とか平和な内容を書きながら思った。いや自分は夏でも秋でも冬でも春でも、うまいねー、最高だねー、とか言いながらわらび餅食べてアイスクリーム食べて水羊羹食べてビール飲んでるではないか。別に暑いから美味い、というものでもなく、単純に自分の好きな食べ物飲み物はどんな季節でも飲み食いすれば最高、という実にシンプルな事実に今直面したのであった。

というか要は大手を振って最高、と言える季節がたまたまやってきただけであり、別に夏だから美味く感じられる、というものでもないのである。ここで私は上記私の好物たちに謝らなければならない。変な言い訳をしてごめん、と。そしてオールシーズン愛してるぜ、と叫ばなければならない。ついでに好きなら好き、といつも胸を張って言えるような生き方をしなければならないのではないか、と反省した次第である。

別に求められているわけでもないのに変にエクスキューズをつけてしまう傾向は多分誰にでもあると思うのだ。その行為の情けなさ、そして己の器の小ささに気づくか気づかないかで人生のステージというものが変わってくると思うのだが、って私は一体わらび餅から何を引き出そうとしているのか・・・。

今日は死ぬほどの蒸し暑さだったのでSuicideのファーストを爆音で聴いていた。言わずと知れた名作である。激チープなシンセの音色とこれまた激チープなビート、そこにディレイかかりまくりのヴォーカル、という組み合わせはリリースから30年を経た今でも全く色あせることはない。ベースにはごくごく普通のコード進行の、いわばロックンロール愛、的なものが流れているはずなのに何をどう間違ったらこういう、なんかその愛をこじらせてしまったような表現にたどり着くものなのだろうか。アイディア賞と言えばアイディア賞な音なのだけれども、それだけではなく、何か、「これしかないんだ」的な気迫がこのアルバムをスペシャルなものたらしめているのであろう。普通に崖っぷち感溢れる音楽になっているのである。その切実さにいまだに惹かれてしまうのであった。しかし久々に聴いたらAlan Vegaのヴォーカルは意外にソウルフルなのであるこれがまた。ニューヨーク流ソウル、とか言いたくもなったが、まあこじれまくった結果の音、であることに変わりは全くないのだけれども。そういやAlan Vega御大は今年70歳、とかいう話で、ということはこのアルバムで叫びまくっている頃は40歳くらい、ということなのだよな。私も人生、まだまだイケそうな気がしてきた。