Free Fallin'

何というか今日辺りに届く年賀状に対して、返事を出すモティヴェーションが全く上がらないのは多分万国共通だと思うので今日は止めておこう。

と言い訳をしつつ。2009年を振り返るエントリを書かなければならなかったことを思い出した。あ、付け足しで音楽の話で言えばJack Penateの「Everything Is New」エブリシング・イズ・ニューもタイトル通り大層新鮮な感じで凄く好感が持てました、前作よりも全然。

で、もう音楽で2009年、というのは良いとして、個人的にはうどん開眼の年であったように記憶している。実際、大晦日に我が家で軽く一年を振り返る、的なことを茶の間でしてみたのだが、私の場合「うどんの年」ということしか思い浮かばなかったくらいである。

それまでは蕎麦派だったのである、絶対。勿論いまだに蕎麦は好きであるが、去年は讃岐うどんの美味しいお店を発見したり、セルフサーヴィスの安い讃岐うどん屋が職場付近にできたこともあり、うどんに開眼させられた。定年したら蕎麦打ち、というのはよくある話でそんな大人になりたくない、とか思ってはいるのだが、定年したらうどん打ち、これはかなり魅力的である。というか定年しなくてもうどん打ち、したい・・・。

まあ、うどん、というか讃岐うどんの美味しさに目覚めた、という方が手っ取り早く、しかも正確な表現なのかも知れないのだけれども、ちょっとしたショックだったなあ、昨年は。

というどうでも良いような、2009年の振り返りであった。そして2010年の抱負が全く出てこないという、実に私らしい後ろ向きな新年なのであるが、今年の抱負としては植物を昨年は育てられなかったので、今年こそお料理に使えそうな奴を何か育てたい。あと、2010年に望むことは愚か者どもの自滅。

あ、後ろ向きだ・・・。それはやはり大晦日から元旦にかけての夜に、Tom Petty「Full Moon Fever」のアナログ盤をクリーニングなんてしていたからであろうか。激安価で発見して(もらって)購入したのは良いのだが、久々に見る盤質の悪さに激高しクリーニングしていたのであった。結果ホコリ由来と思しきノイズは消えたのだが傷由来のノイズは残り、そしてもともとのアナログ盤の盤質が悪いのか、中心に近づいてからの音質の劣化が著しい。89年のアメリカ盤、ってもうこんなにレコード盤が軽視されていたのかのう。あ、されてたかもなあ、とリアルタイム世代は思うのだった。しかし内容は凄く良い。The Heartbreakersとのコンビではなく、ソロで、という意義がイマイチ見えにくいソロアルバムなのだけれども、曲は粒ぞろいだし、Jeff Lynneのプロデュースも80年代後半の一連の彼の手がけた作品と同じく冴え渡っている。当然のようにGeorge HarrisonやRoy Orbisonが参加していたりするし。またThe Heartbreakersのメンバーも一部参加した演奏をバックにTomさんも伸びやかに歌いまくっている。彼の場合、アメリカンロック、という言葉から連想されるあっつい感じとか、男気溢れる感じ、とはまた違うよなあ、と常々思っていたのだがこのアルバムでの軽やかな、そして綺麗なハーモニーの爽快メロディアスなポップロックンロールを聴くと、やっぱりなあ、と思うのであった。どちらかというとThe Byrdsとかそういう系譜だよなあ、とA面を聴いてB面にひっくり返したらいきなり飛び出してくるのがThe Byrds「Feel A Whole Lot Better」のカヴァーなので微笑ましい。で、またそれがタンバリンの入るタイミングまでもほぼ完コピなので、何だか本当に自分の足元を見つめなおす、という意味のあるアルバムだったのかも知れない。しっかしこの盤質は(以下略)。