A Love From Outer Space

Gaslight 5月24日(木)@Diningbase fam 21:00〜 1000yen(1D)
弾き語りライヴ:endoyukou, horiyamasumi, itokatsuhiro, saitomasaki, future etc...
DJ: Sasada, Sisinobu, tdsgk

もっと出演者がいるかも知れないのですが、一応こんな感じです!当日はおそらくラジオの公開収録も兼ねてのライヴです。先月、めっちゃくちゃ面白かったので是非皆さまもいらしてください。DJはあくまでムード盛り上げ楽団のつもりでやりますが、弾き語りなのになぜ・・・?という感じでやります。

AOBA NU NOISE 5月27日(日)@Club SHAFT 20:00〜 Adv.1500yen(1D) door.2000yen(1D)
Guest Dj: DJ Casin, Hiwatashi
Live Act/ -W-(Waikiki Champions), runny stools, M-KODA
DJs/ EVOL(from LoveRecords), kiyo, RAMBO, SISINOBU, SIF, 砂

6年前の5月から始まったANNも開催曜日が変わり、出演者も変わり、という感じで続いてきたのですが、年々パワーアップ(主に酒)しているように思います。この6年のことを思うと、私個人は、いや、何も変わっちゃいないな・・・。EVOLの2人は最初ばらばらにやっていたのが、1つの時間帯でそれぞれ、になり気がつくとバックトゥバック、というスタイルに変化してきました。そして酒飲むようになりました。お陰で何だかEVOLの2人には荒くれのイメージついてると思うのですが、花を愛で、月を眺め、という穏やかな2人ですので今後ともよろしくお願いいたします。あ、DJはたしかにひどく荒くれになってますが。そんなEVOLの6年間を振りかえる、というコンセプトで今回スタートからやりますので是非オープンの20時にご参集いただければと思います。今回よくかけてる曲、というのを振り返ってみて、私は3, 4曲しかなかったのですがそれもまたどうなの、って曲ばかりだったので非常に特異な歩みをしてきたのだなあ、我々、と珍しく客観的に思いました。

ということでイヴェントが期せずして目白押しな昨今ですが、先日の「Radical 3000」にお越しの皆さまありがとうございました!ニュー・ウェイヴ縛り、ということで悩んでいたのですが、蓋を開けてみれば私的にどうにも止まらないくらいアドレナリン出まくりの楽しいイヴェントでした!三者三様のDJ具合いだったのですが少ないながらもご来場くださった皆さまにはかなりの勢いで影響、もしくは爪痕、あるいはトラウマみたいなものを残せたのではないかと思います。私的にはDJタイムにもうどうにも止まらん!的な勢いで無駄に高まったりしたのは久々だったりしたので、続編を熱望する次第であります。Crawling Chaosの「Sex Machine」を投入したりRema-Remaを投入したり、とかなり個人的にはハイライトありまくりだったのですが、ひっそりとPaul Haigの歌声を二回流すことがでいたのが良かったです。

そう、あの夜は喫茶ホルンでのライヴも含め楽しい音楽体験が沢山でき、また、良い友達がいるなあ、と実感できたので幸福な夜であった。大体それ以外の時は99.8%つまんねーくだんねー言って過ごしているわけだが、こういうことがあるから生きていけるんだなあ、としみじみ思いました、帰り道。

で、今はつまらぬくだらぬ生活に戻ってしまったのだがA. R. Kaneの「i」を聴いているから乗り切っている。89年リリースのセカンドアルバムである。大体デビュー当時の「黒いジーザス・アンド・メリーチェイン」って形容も失礼極まりないが(そういやCornershopは「カレー屋を襲撃するジーザス・アンド・メリーチェイン」だった。ひでえな・・・)、そんな黒人2人組なわけである。Colourboxと合体したM/A/R/R/Sの「Pump Up The Volume」の特大ヒット(87年ですね)の後で4ADと揉め、Rough Tradeに移籍するもレーベルが潰れ、という何とも切ない歴史があるわけだが、音は全くそんなことに左右されずに超然とした感じであるのだからタダものではない。今作はアナログ2枚組で各面毎に方向性の異なる音楽性を見せつけており、ダンスポップ面、ファーストの頃から変わらぬ曖昧なたゆたうようなサイケ面、メロディに全てをかけた(打ちこみあり)ポップな面、そして一発録りと思ってしまうようなラフでノイジーなバンドサウンド面、とヴァラエティに富みまくりすぎている。普通にノイジーなギターと本気のダブっぽいレゲエときらびやかなダンスポップがフツーに同居しているわけである、1つの作品で。当時日本盤も出ていたけれどもイマイチレヴューとかが盛り上がりにかける感じだったのはそういうヴァラエティの豊かさがつかみどころがない、と誤解されたせいだったのかも知れない。もしくはパーツ毎にどこか不思議とずれているような感じも災いしたのかも知れない。でも今聴くとこんだけバランバランなパーツの集まった作品だけれどもどれも熱心に丁寧に作ったんだろうなあ、という感想が生まれてくるのだった。なんだか病的に昂るのだなあ。ちなみにAndy Weatherallの3枚組ミックスCDもこのアルバム「i」の収録曲からインスパイアされていて、とか書いてあると、よっしゃあ、という気もしてくるのだった。今じゃあA. R. Kane、と言っても覚えている人も少ないかも知れないし、チャートアクションという点ではあまり話題にもならなかったような記憶があるが、それでもこの割り切れなさすぎる音世界は本当に危険な魅力あるんじゃないか、と思いながらまた今夜も聴くのであった。