Shadows Of Fire

先週土曜日のGaslight、日曜日のAOBA NU NOISEにお越しの皆さまありがとうございました!

Gaslightは今回ゲストライヴもあり色々盛りだくさんでお客さんもたくさんでありがとうございました。来月もあるみたいです、よろしく!なんかこう、音楽酒場、って感じのノリが私には実に楽しいのです。

AOBA NU NOISEはなんか、EVOLも各DJもライヴも皆不気味に絶好調でしたが、お客様のおかげです、ありがとうございます!EVOLに関してはまさかFeltの「Penelope Tree」でわいわい盛り上がるような日が来るとは思いもしなかったなあ。でも私が実はLinda Ronstadtからスタートしていたのは秘密である。そして相棒の大久くんのRip, Rig & Panicで久々にガツンとやられました。

で、

「RADICAL 3000」7月8日(日)@Club ADD Open: 19:00 Entrance: ¥1000 Genre: NEW WAVE
Guest DJ: Shinya Takatori、療子
DJ:tdsgk(AOBA NU NOISE) B.Toriyama(NATURAL4)

あのカオティックなニューウェーヴイヴェント第2回目!ニューウェーヴという名のもとに色々聴ける(聴け過ぎる)イヴェントですのでどうぞよろしく!

で、

Coquettish Murder Girls presents...KLEPTOMANIAC EXHIBITION 〜LIGHT〜re SENDAI Opening Party![WAG. meets CMG] 
7月15日(日)@Pangaea 22:00start 2,000yen(1d)
[WAG. side DJs] KLEPTOMANIAC, 〇-MARU-, LIL' MOFO
[CMG side DJs] COQUETTISH MURDER GIRLS (ARAKI+KUWAMANN), tdsgk

WAGさんVSCMGさんのガチンコDJ勝負に茶々を入れる黒一点DJとして頑張ります!これを口実にレコード買おうかなあ、とか思ってるんですが、口実あろうとなかろうと買ってるから良いのか別に。

で、7月22日の日曜日はBo Ningen三度目の来仙AOBA NU NOISE!また、先日のDommuneでも最高だったTwee Grrrls ClubのSumireさんもDJをしてくれるので楽しみです。

しかしつまり3週間連続で仙台の日曜日の夜にはどこかで私がDJみたいなことをしている、ということになっているのですな・・・。その後は私が2週間くらい日本にいないのもあって8月のAOBA NU NOISEまでおそらく1カ月くらい何もなく、その後9月は冒頭からQue Sera SeraライヴやらDJという噂。健康第一で頑張ります。

で、店頭から私の愛してやまないビール、エビス・ザ・ホップがほぼ消えてしまってかなり意気消沈の日々である。それどころか何か最近調子悪かったり機嫌悪かったりするのはそのせいなのではないか、と分析しているのだが多分それは正解である。限定じゃなくなればなあ、と思うのだがそうも行かないのだろうか。週刊誌の見出しを見れば下らぬスクープで泣いてる芸能人やらスポーツ選手、ニュースを見れば内輪もめとヤク中と金の亡者どもと責任逃れの野郎ども、周りを見れば強制泣き寝入りと無力感、そんな世の中で何が必要かと言えばエビス・ザ・ホップだろうがよ馬鹿野郎!!(←ほらなんか機嫌が)

しかし何となく美味しそうなビールはあるもので、グランドキリンなるビールを飲んでみた。瓶に入ってるのが気分だね(←こういう表現きょうびとんとお見かけしないな)、と思いながら飲んでみた。ゆっくり味わって飲んでみた。

うん、もちろん美味しい。濃い感じがする。苦みが効いていて飲みごたえがある感じがする。ただ、なんかもうこれは個人の好みなのだろうと思うのだが、うぉーっ、てはならないのだな。物足りなさは全然ないし、凄く美味しいけれど、狂ったように欲する、というような事態にはならなさそうだな自分、という気がしている。

やはり何か、目を覚まさせてくれるような、わかりやすく喩えるなら『孤独のグルメ』で井之頭五郎が自然食の店で味噌汁飲んだ時の顔になるような、そういうものとの出会いは実に稀有なことであるのは重々承知であるが、そのキセキ(←敢えて)を求めているのである私は。そしてそのキセキ(←しつこい)がずっと続いて定番化したらそれを更に超えるキセキ(←もういい)を求めて行くのである。私はどちらかというと漫然と、怠惰に、さして情熱的になることもなく日々暮らして歳を重ねているわけだが、意外にそういうことに関しては貪欲なのだな、としみじみ思う。

音楽に関してもそうだからいまだに馬鹿みたいに聴いてるんだろうなあ、と思う。井出靖の「Late Night Blues」も新しいキセキ。名プロデューサーによる、ソロ名義のアルバムとしては14年ぶり(その間にLonesome Echo Productionがありましたな)のインスト作である。なんでもジャマイカやらニューオリンズやらニューヨークやらも含めた世界中で録音してきた音素材を編集して作り上げた作品、ということでそりゃあ時間もかかるだろう、という話であるが出来上がった音はやはりさすがの一貫したダブ〜レゲエと泥臭いロックが融合したような、独自の世界なのであった。音素材的には90年代に録音された音素材も入っているわけで、それを今の井出靖の視点で編集するとこうなる、という作品なのだろうが意外にアグレッシヴな部分もあり、また何故か泣ける感じになっているのはそれは311以降、ということなのだろうか(ライナーで語られている通り)。でも、それでいてけっしてズブズブのドボドボにならずに、濃厚ではあるのだけれどもさらりと上品な感じがするのはやはり井出靖ならでは、という気がするのであった。いやドープなんだけれどもね・・・。そして素材として扱われている音はこれまた一流のミュージシャンたちの演奏なのでそれがまた凄い。James ChanceにTom VerlaineにThe Funky MetersにDJ KrushにStyle Scottに高木完堀江博久に・・・、と無限に続きそうである。でもそれをまとめ上げると間違いようもない井出靖の音楽になってしまうのだから、舌を巻かざるを得ない。正直言って2006年時点で12インチで聴いていてピンとこなかった曲がこのアルバムの流れの中で聴くと凄く良く聴こえるのだから、アルバムとしてのトータルな流れも凄いことになっているのだった。ちなみにこのアルバムはもう1枚井出靖によるノンストップミックスCDもついていて、それがまた渋くてかっこいいのだった。