Uptown Psychedelia

まあ皆ブームに乗っかってるだけですぐに飽きるものだと思っている。今までもずーっとそうだったのだから。というかそうあって欲しいものである。まったく何なんだろうな。

という感じのある意味暗い日曜日だったわけであるが、tugumowaにお越しの皆さま、スタッフの皆さまありがとうございました!私はかなりどったばたの参加の仕方、且つ二日酔いとの壮絶な死闘中だったのですがクリスマスソング特集いかがだったでしょうか。日曜日の昼間だから皆のんびりしたいよな、という思いのもとにユルユルな感じでやろうとしてたのですが、他の方々が思いの他がっつりだったのでちょっと焦りました。まあSpace Needleのノイズ「きよしこの夜」とかNite JewelのMariah Careyカヴァーとかかけたりしたので結局何にも左右はされなかったのですけれども。

さて我が家のレコード棚CD棚であるが、そろそろキャパシティオーヴァーのようである。不思議だ、ついこないだ新しいCD棚、新しいレコードボックスを導入したばかりのような気がするのだが、そん時にはまだまだ余裕があったのだ・・・。不思議過ぎる。まあ、こないだ取り置きレコード買いに行ったら軽く10枚以上あったりしたわけなので、要はうすうす感じていた「時間の問題」の「時間」が来てしまった、ということだろう。

我が家は広めの2LDKで8畳の部屋にレコードやらCDやら何やら私のもの中心に置かせていただいている。CD棚はキャスター付きで可動式だからなんとなくなんとかなるだろ感が強いのだけれどもレコードは・・・。既に5段積みで天高くそびえつつある。まあ、これが全部下から崩れたんだから去年の3月と4月に来た地震は半端なくデカかった、ということがよくわかる。それ以外の時はまったくもってびくともしなかったわけだから。

で、ふと悩みながらレコード棚とにらめっこしていたのだがふと気付いた。レコードボックス5段組みの横にレコードボックス1個置いてその上にカセットデッキターンテーブルとスピーカー置いているのだが、これらを移動させればあと少なくとも4段ここに積み重ねられるな、ということに。そうなると一体どこに移動させるのや、という問題が発生するのだが何とかなるという前提のもとにそれで良いな、と思いつつある。

しかしソフトに押されてハードが追いやられる、というこの何か本末転倒な事態、これは何だ、車の内装とか足まわりに金かけすぎてガソリンが買えない事態、みたいなものか。まあそれは置いておいて今我が家のサウンドシステムを見つめながらこれ書いているのだけれども、スピーカーが20年以上前のコンポのものなのでなんかでかい。それに比してCDプレイヤーと一体となっているアンプが、4年前に買ったものだからやたらとコンパクト過ぎる。で、カセットデッキはダブルデッキだから横に長く、ターンテーブルは勿論大きいわけである。なんだこのアンバランスな感じは!しかしこれでは単品オーディオの人も大変だろうなあ、とか何となく自分の感じた息苦しさを他に向けて気を紛らす師走の夜。

そのスピーカーからはTim Hecker & Daniel Lopatinの「Instrumental Tourist」が流れている。Mexican Summer傘下Software(Lopatinさんのレーベル)からリリースされた共作である。両者とも凄く好きなのでこれは楽しみだったのだが、これが期待を裏切らない傑作である。ビートはなくかと言って展開なしの音楽でもなく、両者の良いところが見事に融合したような壮大な音楽である。アンビエント、と言えばアンビエントなのだがノイズ成分(接触不良系含む)多目だし、なんか全体に緊張感漂うからホッとはできない。しかし大体が即興のやり取りで作られたとは思えない、結構緻密なデジタル音源の重なりやり取りにはどうしても興奮してしまう。且つ全体に漂う重厚さはダブステップとか呼ばれる音楽の最近の傾向にも近い重さで、要は明るくはない、ということである。しかし重いことは重いのだけれども、デジタル音源素材故、全体的に何かこう、良い意味で胡散臭いチープさが漂ってるところもこのアルバムの魅力である。しかし何か落ち着くんだよなあ、こういうの・・・。