Lunacy

早いもので今年も三が日が終わる。こうして今年もあっという間に終わるんだろうな、とあと360日以上あるのに既に考えている。

で、唐突に去年良かったアルバム群をどばーっと振り返りたい気分なのだ。

Leonard Cohen / Old IdeasOld Ideas
The Asphodells / Ruled By Passion, Destroyed By LustRuled By Passion, Destroyed By Lust [ 帯・解説付 / ボーナストラック2曲収録 / 国内盤] (BRC347)
Lightships / Electric CableElectric Cable
Actress / R.I.P.R.I.P.
Kindness / World, You Need A Change Of MindWorld You Need a Change of Mind
Swans / The SeerSeer
Antony And The Johnsons / Cut The WorldCut the World
タルトタタン / テトラッドテトラッド(生産限定盤)
Dean Blunt And Inga Copeland / Black Is BeautifulBlack Is Beautiful (HDBCD012)
Raime / Quarter Turns Over A Living LineQuarter Turns Over A Living Line
Rufus Wainwright / Out Of The GameOut of the Game
Robert Hampson / RepercussionsRepercussions
Scott Walker / Bish BoschBish Bosch
Death Grips / The Money StoreMoney Store
KTL / VV (V +ボーナス・ディスク)
Zazen Boys / すとーりーずすとーりーず
Cat Power / SunSun
The XX / CoexistCoexist
Mark Van Hoen / The Revenant DiaryRevenant Diary
Mystery Jets / RadlandsRadlands

多分これの数十倍は聴いたと思うのだが、(これでも)厳選するとここら辺が「凄く良かった」ということである。「良かった」のは勿論もっともっとあるし、「イマイチ」というのも実は結構ある。でも音楽聴くのは2012年も凄くエキサイティングな体験だったから、2013年も多分続けて行くのである。一発で好きになるのもあったし、何度も聴いて好きになったのもあったし、何度聴いてもピンとこないのもあった。もうこれは病気みたいなものなのかも知れないのだけれども、毎年毎年新譜のニュースにはわくわくし、お店に行けばわくわくし、通販で荷物が届くのをわくわくしながら待っている。勿論新譜のみならず旧譜も良い出会いがあったし、再発も良い出会いがあった。そして何よりも、2012年も音楽聴いて気がつくと色々と素敵な人々とのつながりがどんどん出来て行った。うん、やめられない。

上の1枚からさらっと、今まで拙ブログで取り上げてなかったものを書いてみようと思うのだが、Swansの「The Seer」はとんでもなかった。CD2枚に渡る大作だが、30分超えだの20分超えだのの大曲もばんばん出てくる。復活作My Father Will Guide Me Up a Rope to the Skyが本当に衝撃だったのだが、今作はまた違う意味で衝撃だった。アルバムをトータルで考えて聴く、というのは最近ではなかなか難しい話なのかもしれないけれどもインストやらKaren Oがヴォーカルを取る曲やら、色々埋め込みながらも、塊としてのSwansの作品に仕上げたパワーには本当に圧倒される。強弱のコントラストが半端ないのだが、そのどちらの部分も緊張感たっぷりに聴かせるから疲れないし、何より今のSwansにはメロディアス、というわけではないのだけれどもウタゴコロがしっかりと根付いているから心揺さぶられっぱなしなわけである。2月のライヴ(個人的には大リヴェンジ)は長時間、且つ音量制限なしのとんでもなさげなものになりそうなのだが、しっかり対峙してくるつもりである。