Fall For You

1週間更新しなかっただけでなんかこう、過去の遺物に自分がなってしまったのではないか、というそういう思いに駆られている。

しかし1週間前の嵐の夜の「UNITED」お誘いくださった皆さま、お越しくださった皆さま、まことにありがとうございました。私は7インチのみ持ってフラッと飛び入り、というスタンスでやったのですが我がアンセムCrawling Chaosの「Sex Machine」やら何やらどばどばかけさせていただきました。このイヴェント、全然飽きる時間がない最高のイヴェントなので今後も継続熱望、です!

そしてこないだの火曜日の「New Pollution」ロック3曲入魂スペシャルもお誘いくださった皆さま、お越しくださった皆さま、まことにありがとうございました。DJが40人くらいいる、ということで人が溢れかえっていましたが皆それぞれ面白く、楽しむことができました。

私の場合、常に入魂のロックとやらしかDJでかけたことがない、と日頃うそぶいているのでさてどうしようか、と選曲には大層悩みましたがその割に前日早くに寝てしまい、当日の朝に頭に浮かんだ入魂曲のCDを持って出かける、という体たらくだったので反省することしきり、しかも他の皆さまの入魂ぶりに頭が下がりまくり、という情けない展開ではありましたがどの途入魂には違わない、ということで開き直って湿っぽい3曲をぶちかましたのでした。今年はもっと色々空気を読んで行きたいと思っているのですが・・・。

ちなみに私の4月9日時点での入魂3曲はMarc Almondの「Melancholy Rose」Mother fist & her five daughtersSwervedriverの「Sci-flyer」Raise (Exed) (Reis)、The Gun Clubの「Carry Home」Miamiでした。多分次の日の入魂の曲はMarc Almond以外変わっていたことでしょうし、もし前日だったとしてもMarc Almond以外違っていたことでしょう。勿論今日の入魂の3曲はMarc Almond以外また全く違うものになっているはずです。

ということでそんな感じの、ハッピーに盛り上がるフロアに毒薬をぶちかましてしまったような選曲で、はああ、と溜息の1つもついていたところ、見知らぬ、10-Feetのキャップをかぶった方に最後の2曲を教えてくれ、と頼まれ彼のiPhoneのメモに、Swervedriver、とかThe Gun Clubだのとフリック入力する事態になったのは、ここ最近一番感動的な出来事となりました(ピース)。

Locustの「You'll Be Safe Forever」を聴く。ここ最近は個人名義での作品が続いていたMark Van Hoenの、この名義では実に久々のアルバムである。今作はLouis Shermanとの共作らしいのでこの名義なのか、とも思うのだが何はともあれ彼の作品がコンスタントに聴けるのはとても嬉しい。この名義だとApolloからの名作群を思いだして胸が熱くなるものだが、その熱を全く冷ますことのない素晴らしいアルバムである、というかどこかホッとするような、そういうアルバムである。彼名義での作品も凄く良かったのだが、EditionsMegoからリリースされた今作は不思議と懐かしい、という感情が呼び覚まされるアルバムになっていて、それはなんでだろうなあ、と聴きながら思っていたのだが、このドラムのビート感、シンバルの音処理が、昔、その昔「トリップホップ」とか「アブストラクト・ヒップホップ」とか言われて持て囃された、私の大好きだった音楽を想起させるからだろう、とはたと気付いた。そう、あの重たいのに軽やかなビートとシンセ音の絡みがあの95、6年辺りのMo'wax、DJ Shadowの初期の一番かっこよかった頃などを思い出させてくれるのである。とは言え、懐古的、もしくは時代遅れ、と言う音なわけでは当然ながらなく、実に優しげなアンビエント調の曲もあってアルバムとしてバランスの取れた、何だか奥ゆかしい作品に仕上がっているのだった。ヴォーカルも交えたこのメランコリックな感じは、やはり彼ならではなのだなあ、としみじみ感動する。