Empty Eyes

csgb@bar fam 2020年2月28日(金) 21:00start ¥1500(1D)

Guest DJ: Sara, tmym

DJ: 5atrou, tdsgk

今回サッコちゃんが出られなくなってしまいましたが、前回とても楽しいDJをしてくれたサラちゃんがまたしても登場してくれます。よろしくです!そろそろ皆さん遊びにいらしてくださいませ・・・。

 

そしてちょっと先の話ですが

AOBA NU NOISE  @Hi-hat Sendai 2020年4月11日(土)(第一部)19:00~23:00 ADV.¥2500(+1D)DOOR.¥3500(+1D)

Live: Olololop、Contraire、Waikiki Champions、Masaki Saito

(第二部)23:00~ DOOR.¥2000(本編第一部参加の方は無料)

Live: ShiShi Yamazaki、こまどり社(獅子舞パフォーマンス)

DJs: Casin, SIF, EVOL, RYOTA, RAMBO

SHOP: 呑処 神

こちらも仙台では楽しいイヴェントが同日に色々ありますが、AOBAも是非ふらっとお立ち寄りくださいませ!

 

さて、Marc Almondのライヴを観てきましたよ。とても良かったです

 

・・・で終わりにしておいた方が良いかもしれないくらいめんどくさく、いまだに私の中では盛り上がっているのだがまあ兎に角観れて良かった・・・。しかも午後の部と夜の部、2回とも行って良かった・・・、という思いでいっぱいである。

 

ギターにSigue Sigue SputnikのNeal X、鍵盤にJames Beaumont、後は打ち込み、という簡素な編成であるが、もともとが簡素な打ち込み(悪い意味ではなく、Soft Cellとか初期のThe Mambas時代のあの音作りは発明だったと思うのだな)と親和性の高いMarc様なので、若干カラオケショー的な感じでも全く問題はないわけである。

 

で、15時半から1時間ほどビルボードのテーブルでビールを飲みながら開演を待っていたのだが、後ろの2人に続いてMarc様がにこやかに登場した時には、あこれはやばい、というほど高まってしまっていたのでオープニングの「My Hand Over My Heart」の初っ端から何だかずーっと涙が目にたまっているような、そしてずーっと心臓がどきどきしているような感じが最後まで続いてしまって、あっという間に90分が経っていたのであった。

 

演奏自体は多分この編成では久々なのかな、という感じで若干よちよち歩きな感じが否めず、曲順をMarc様が間違ったり、なんだかやり直したり、とかあったのだけれどもまあ、関係ないわけであるそんなの。選曲も新譜から中心なのかな、とか思っていたら意外に渋く満遍なく(とはいえキャリアが長いので全くスルーされているアルバムとかもあるわけでそれはしょうがない)、シングル2種でしか出てない曲とか買う意味あんのかよ、とか思いつつも新曲1曲のために買ったベスト盤

Hits & Pieces: Best of Marc Alond & Soft Cell [12 inch Analog]

Hits & Pieces: Best of Marc Alond & Soft Cell [12 inch Analog]

  • アーティスト:Marc Almond
  • 出版社/メーカー: Imports
  • 発売日: 2017/10/13
  • メディア: LP Record
 

からその1曲とか、Soft Cellのアルバム曲とか・・・。でもまあ、兎に角良い曲しかないわけである。そんな中でもとくにThe Mambas時代の2曲にはうおおおおおおおおお、となってしまった。

 

それは他のお客様(とくに女性)もそうだったようで、そんな極初期の妖しい曲に黄色い声が飛び交うわけである。そしてハイエナジーな(チープではあるが)Soft Cellの「Chips On My Shoulder」とかになるとあのビルボードのテーブルの間の狭い通路で踊り始める方々が続出するわけである。そこから間髪入れずにNeal XがMartin Degvilleを完全になぞりながら歌うSigue Sigue Sputnikの「Love Missile F1-11」に突入(Marc様がコーラス)してしまうわけで、どんどんテーブルが邪魔、みたいな世界になっていてあれは凄かった。どんだけガチ勢の集うライヴなんだ・・・、と感嘆したがまあ誤解を恐れずに言えば私もその中の1人、であったのは間違いない。さすがに暴れはしなかったが、もう何だかとくに「Love Missile~」の時とかあんなに好きだったSigue Sigueとこんなにも愛して止まないMarc様が合体・・・、と頭がおかしくなりそうだったのである。

 

からの「Tainted Love」に「Say Hello Wave Goodbye」で終わるわけで、もう客席の方は大変なことになっていてMarc様にプレゼントを渡そうと、そして握手しようとステージ前に殺到するファンの方々の勢いには圧倒された。ステージ前に移動しているおかげで空席になった椅子に土足で上がって前に突進していく方もいて、激アツの光景であった。いや私も行きたくもなったけれども、さすがにな、と。さすがに感動しすぎて何だか動きが鈍くなっていた、というのもあるのだが・・・。

 

という午後の部が終わり、これは夜の部も心して臨まないとな、とまたビールで気合を入れて午後の部とはまた若干違う席で臨んだのだが、やはりまたしても登場からぶわー、となってしまってまあダメでしたね・・・。

 

夜の部はさすがに午後の部よりもかっちりとした演奏になっていて(とはいえMarc様が曲順間違えて、でももうそんな気分だから変えよう、とやっていたり)さらに午後の部ではやっていた新譜

Chaos And A Dancing Star [Analog]

Chaos And A Dancing Star [Analog]

  • アーティスト:Marc Almond
  • 出版社/メーカー: Bmg Rights Managemen
  • 発売日: 2020/01/31
  • メディア: LP Record
 

 からの「Chevrolet Corvette Stingray」(名曲)がカットされていたり、と若干のブラッシュアップがあった。でもやはりお客様のガチ勢ぶりは変わらず、やはり「Chips On My Shoulder」からの流れで「Love Missile F1-11」で「Tainted Love」「Say Hello Wave Goodbye」という最後の方はまあ午後の部以上に大変な騒乱であった。

 

そうしたら午後の部にはなかったSoft Cellの「Sex Dwarf」が続き、そんでトドメにT.Rexの「Children Of The Revolution」でフィナーレ、という殺しにかかった夜の部、であった。

 

印象的だったのは62歳のMarc Almondのまだまだ全然いける伸びやかな美声、そして非常ににこやかで楽し気であった、ということである。本当にお客さんのことを大事にしているのだなあ、ということが伝わるステージ上での全方向に向けてのサーヴィスにたどたどしい日本語も含めて、さすがエンターテイナー、というよりも優しい人なのねえ、と先日氷川きよしの誕生日コンサートの模様を録画して観た時と同じ気持ちになってしまった。

 

ということで何だか良い意味で毒気に当たってしまったような感じで、せっかくの東京滞在なのにレコード探したり買う気もあんまり起きないなあ、とかいう先週末であった。あ、9枚くらいは買ったのだけれども。

 

で勿論最近色々聴きたいな、というものは我が家にあるのだけれども結局Marc And The Mambasの「Untitled」を聴いたりしていた。ところでこのCD我が家に3枚あるのだけれども何故だ・・・。

Marc & the Mambas

Marc & the Mambas

  • アーティスト:Marc & Mambas
  • 出版社/メーカー: Ais
  • 発売日: 2009/03/01
  • メディア: CD
 

Soft Cellの突如の成功によって色々バランスを崩しかけたMarc Almondがソロプロジェクトとして始めたThe Mambasの82年のファーストである。The TheのMatt Johnsonとか後もMarc Almondと一緒に活動するAnni Hoganとかもこのアルバムにはいる。ドラッグとかもちょっと大変だったようであるが、伝説の売人Cindy Ecstacyも参加しているので、まあズブズブの状態ではあったのだろうな、とは思われる。余談だが彼女が後にB-Movieのメンバーと組んだSix Sed Redも最高だったな、シングル1枚だけだったけど。ということでちょっとした気晴らし、的にもとらえられがちであるが、もうガンギマリのアルバムである。カヴァーも多く、好きな曲を歌いたかった、というMarc様の様子もうかがえるし、結構淡々としたアルバムでもある。それでもSoft Cellとはまた違ったリズムボックス使いは新鮮であるし、何よりも1テイクか2テイクでもさらっと歌い上げてしまうMarc様の最大の武器である美声、も炸裂しまくっている。ちょっとラフな感じ、というのもこのアルバムならではの魅力で他では聴けない、また違った感じの妖しさがあってそれも新鮮、ってか結局どれも最高、とかそういう結論になってしまいそうだけれども。