Turn It Up

皆さまお久しぶりです。1週間以上更新しなくてすみませんでした。お元気にお過ごしでしたでしょうか?台風、それに伴う大雨とか大風とか、被害に遭われてないことを願っています。今日は1週間以上更新していなかった記念に丁寧語で全て書いていこうと思っています。

さて、昨日のニューウェーヴ講習会「Nag Nag Nag」にお越しの皆さま、そして都合がつかず参加できなかったけど参加したかった意思をお伝えしてくださった皆さま、まことにありがとうございました!大体にして私が人前で音楽について、飲み会で、とかならいざ知らずマイク使って皆さまの目と耳を拝借して、なんておこがましいことがまかり通るのかおい、というのが結構先週1週間の人知れぬ悩みだったのですが、前日に痛飲(凄く楽しいメンバーの1次会、そしてやっぱり楽しいメンバーの2次会だったので後悔はしていない)したお陰で何だか妙なテンション(二日酔い気味)だったのと、大雨のせいで電車止まったり、という波乱含みの当日だったのが全てプラスに働いて、いや2時間ももたないだろう、と思っていた会が2時間を優に超える勢いになっていたのは自分でも驚きました。

別に学術的な物でもなんでもなく、単に私が色々聴いて色々読んで得た「感覚」をベースに話を組み立てて色々聴いて行った会だったのでまとまってそうでまとまらなかったような気がしているのですが、要はニューウェーヴ、と一言で言っても全然それは特定の何かをバシッとさすのではなく、細かい「○○系」を沢山集めて集めて集めて集めて「ニューウェーヴ」になるのではないか、というのは伝えられたかなあ、と思います。あとThe Flying LizardsとScritti Polittiの面白さと日本盤LPの帯のヤバさが伝わっていればよかったな、と。あとMarc And The Mambasの笑うしかない素晴らしさと・・・。

ただ、昨日色々かけて色々話して色々やったにも関わらず、決め台詞的なのをすっかり言うのを忘れてしまっていたのでここで。

「おら、ニューウェーヴが好きだ!」

あ、言わなくて良かったのかもな・・・。まあ、もしかしたら第2回目とかあるかも知れないので第1回目にいらした方も、また今回来れなかった方もまた興味あればいらしてくださいませ!

Factory Floorの「Factory Floor」を聴く。DFAからのデビューアルバムである。以前日本盤だけで出た編集盤、またその前のミニアルバムとかもあるので結構なキャリアを感じるのだが、やはり彼らの場合Blast First Petite以降の快進撃の印象が強烈なのでここ最近乗ってる感じがビンビンにする。私が彼らに興味を持ったのは大体お察しの通り、Stephen MorrisやらChris CarterやらRichard H. Kirkやら、といったリミキサー選びのセンスや、Carter Tuttiと連名でメンバーがアルバム出したり、という何と言うか昨日定義したばかりのニューウェーヴ臭漂う活動具合のせいである。まあ、それだけだったらはいはい、と終わりになりそうであるが、このアルバムがまたしっかりと出来ているからこれは今後大変なことになるんじゃないか、と思う。人力ビートにシーケンサーにクールな女声ヴォーカル、という要素はとくに目新しいものはないのかも知れないのかも知れないけれども、人力ビート故のドラムの揺れとかどこまでもミニマルな展開、クールすぎるくらいにクールな全体に漂う冷静さ、どれをとっても凄みがあって本当にファーストアルバムなのだろうか、と思うくらいである。それでてダンサブルだし、アルバムの中にはノイズ成分多目のインタールードがあったり、と全体の構成も見事でここ最近聴いた新作アルバムの中では断トツで面白い1枚である。DFAというかMetro AreaのDFAリミックスを彷彿とさせるあの頃のときめきを思い出すダンスビートで何か個人的には熱い何かを蘇らせてくれた1枚、である。アナログ買おうかな・・・。