csgb Vol. 74 ~Stream~ 2021年2月26日(金)20:00~26:00
配信:無料 / 入店: 2000yen(1D)*人数制限あり
DJ: shinshin, tdsgk, 5atoru, hirasho
pcではこのアドレスで、スマートフォンではアプリから視聴可能です。今回は事前にbar famのSNS(https://twitter.com/bar_fam )にDMいただければ予約して、そしてマスク着用の上で入店可能です。
今週の金曜日になります。現場orご自宅でお楽しみくださいませ!今回は、えーっと、明日頑張って一気に選曲しますが、懐かし気味な感じ、かな・・・。
と言う本は昨年、多分在宅時間が長くなるだろうと思って買っていたのだ。しかし、全然そんなことにもならず床に重なっていたのだが、この間の地震で崩れて私の方に近づいて来て、手に取ってくれ、と訴えかけてきた。で最近毎日読んでいるのだが、べらぼうに面白い。女性への性差別への怒りと隠喩に満ち、異性愛も同性愛も全て飲み込んだ短編が8つ入っていて、とりあえずとても読みやすいし、訳も大変スムーズで読み進めやすい。
というか読むことを止められなくなる。とんでもなくセクシャルなところもあるのだけれども、全体として何が起こるのだろう、とドキドキしてしまって病院の待合室で、とかラーメンが出てくるのを待っている間、とかなんなら家で2枚組のレコードの2枚目をターンテーブルに載せる前に、とか最近どかどか読んでいる。今読むとコロナ禍のことを描いているようなディストピア的な部分もあったりして、ハッとさせられたりする。
私が南米の文学を物凄く夢中になって読んでいた時に、普通に平熱な感じで、ありえない奇異な出来事が語られる部分、というものに物凄く魅力を感じてそこに夢中になっていたのだが、それに通じるところがどの作品にもある、というのがもしかしたら今私が熱中して読んでいる理由なのかも知れない。勿論、それだけでなくクィアである、とか女性である、とかいうことから生まれてくるさまざまなことが背後にあっての物語、ということも見逃してはいけないのだけれども。
しかし、最近知ったのだけれどもPhoebe Bridgersの「Punisher」
に彼女の文章が付いているLPなんていうのがあったのか!?今それを知って慌てて我が家の奴のシュリンクもちょっと切ってゲートフォールドジャケの中まで見てみたけど、私の家の奴には付いていなかった・・・。くそー・・・。
Emmylou Harrisの「Red Dirt Girl」をアナログで入手したので聴いている。
2000年にリリースされたアルバムである。勿論当時CDで購入して、すんごい聴いたアルバムであるが、アナログでは今回初めて聴いている(2016年にアナログは出ているのだが今回盤が赤くなってオランダ盤で出たので安く買えたのだ)。Daniel Lanoisプロデュースの前作
からNonesuchに移籍しての2枚目なのだが、自作曲がほぼ全編、ということで大分気合の入ったアルバムである。最早カントリーとかそういう話題は飛び越えてアメリカの最高の女性シンガーソングライター、という括りで語れるような、そういうアルバム群の中の1枚である。Daniel Lanois一派のMalcolm Burnのプロデュースで空間処理はさすがの一言、アナログで聴くとCDよりも低音が出ていてより迫力がある。Emmylou Harrisの独特のヴォーカルも高音のかすれ具合を上手く生かした処理で、どの曲もゆったりとした空気と彼女の声の対比が凄く楽しめる名盤である。Luscious Jacksonのメンバーとかも参加していたりするが、彼女のNonesuchでのアルバムはマジで全て名盤なので今から追いかけてもまだ遅くはないんだぜ、と生まれた時からEmmylou Harris聴かされてた人間としては断言したい。当然ながら2000年当時このアルバムが出て、買って帰ったら今は亡き父が買ってきてて実家には既にあったな、と今さら思い出したりもした。ちなみにそんなアルバムをアナログで今仙台で、少なくとも4人くらいの40代半ばの男たちが楽しんでいる、という状況は、何だか面白いことになってきたな、と思ったりして。