csgb Vol.85 2022年1月21日(金)20:00~25:00
入店: 2000yen(1D)*人数制限あり
Guest DJ; tmym
DJ: shinshin, 5atoru, tdsgk,
さてと、この頃には世の中どうなってるのかなあ・・・。無事に開催できれば良いのですが、現famでは最後になるcsgb、よろしくお願いいたします。tmymさんも出る予定です。私はあんまり新譜買ってなかった、というか全くcsgbにしっくりくる良い感じの新譜を買ってはいなかった2か月間だったのでどうなることやらお楽しみに!
Tindersticksといえばたぶん仙台では私しか好きではないんじゃないか、と断言できそうなUKの30年選手バンド、であるがこのCOVID-19のせいでツアーがなくなった時間で制作された新作は、結構今までのノリとは違う作りのアルバムで、異色作といえば異色作なのだけれどもめちゃくちゃ最高である。今までの重厚なストリングス等に彩られたシンプルだけれどもどっしりとしたバンドサウンドはここにはなく、リズムマシーンと簡素なバックの上で相変わらずのStuart A. Staplesのソウルフルっつーかドスの効いたクセのあるヴォイスが乗っかるわけで、今までありえなかったようなヴォイス多重録音の長尺ナンバーもあれば、Neil YoungやTelevision Personalities(!)のカヴァーも飛び出す、結構色々気の赴くままにやってみました、みたいなフットワークの軽さが感じられるアルバムである。意外なことにニューウェイヴっぽさが実はあるんだな、とここまで全部のアルバムを聴いてきた私ですら新しい発見のある、魅力的な1枚。ソウルっぽい、とかギターサウンドを引っ込め気味にしたThe Only Onesみたいだよな、とかいう今までのバンドに対する見方がちょっと揺さぶられる体験をしたので、地道に30年選手はやはり違うな、と大いに感心。ちなみに結構ひそかに愛聴していたものの、あんまりこの思いをなかなかシェアできないんだよな、とこれまでもずっと思っていたものだが、なんと大沢伸一が2021年のベスト10にこのアルバムを選んでいて、超衝撃。ニューウェイヴ育ちにはやはり訴える展開、あるんだよなあこのアルバム。