The Gum

今週金曜日!

csgb Vol.89 2022年10月14日(金)20:00~@ Monet

2000yen(1D)

Guest DJ: tmym

DJ: shinshin,  tdsgk, hirasho

tmymさんをお迎えして楽しくやりたいと思います!最近新譜、良いの多いですねえしかし・・・。結局選曲悩みます。

 

Tシャツもお願いいたします!

aobanunoise.thebase.inあkk

よろしくお願いいたします!

 

昨日の3連休最終日、明日から仕事行きたくねえな、と思いながら夕餉の準備をしていたのであった。

 

昨夜は豚バラとキャベツともやしとニラの鍋、という、つけダレ用にネギだのショウガだのニンニクだの刻むこと以外はたいしてめんどくさくないシンプルかつ美味いものを作ったのだが、その過程でふと、もやしのひげ根を取ってみよう、と思い立ったのであった。

 

思えば今までもやしをあんなに沢山食べてきたのに(私の好物の1つでもある)、いざ調理する段になってひげ根を取ったことはなかった。確かにもやしを煮たりすると若干、本当に若干、うっすらと土臭いというか大地を感じる、というかそういう風情があったことは認識しているのでそれがどうなるか、ということを試してみようという思いつきからだった。

 

ということで袋を裂き、綺麗もやし用のボウルと取ったひげ根用に皿を用意し、傍らにビールを置き、作業BGMとしてDiamanda Galasの新作を聴きながら(これが最適解だったかはわからない)

Broken Gargoyles [Analog]

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ひたすらもやしからひげ根を取る作業に勤しんだ。

 

ひげ根が既にないもやしも多数散見され、逆にひげ根が残っているものは小さいもやしだったりして、作業は丁寧な観察が必要とされたりしてなかなかしんどかったが、無心でひたすらひげ根を取る作業に没頭するのはある種、未経験なので推測ではあるが、多分写経とか座禅にも近いストイックさを自然と要求される行為であって、実に心が浄化されるような、そういう営みであった(Diamanda Galasが鳴り響いていたし、大体ビール飲みながらではあったが)。

 

結果、シンプルな鍋ではもやし由来の雑味的なものが除去されて非常に純度が高い美味しさで実に良かったし、何て言うの、デトックス?的な?心の安らぎがもたらされる一瞬でもあったので(Diamanda Galasだけれど)、実に連休最終日に心の平穏が得られ、これで翌日からも乗り切れそうだぜ、とポジティヴになれたものだぜ。なれたものだったけれども。

 

結局徹頭徹尾怒髪天を一日中衝き続けた連休明け、やっぱりGilla Bandの「Most Normal」はそんな気持ちに寄り添ってくれる常軌を逸したアルバムなのだった。

Girl Bandとして2枚のこれまたどうかしているアルバム

を出して改名以来、3年ぶりの新作である。ポストパンク、とかよく称されるバンドではあるが、The Fallはもちろんのこととして、実はいちばんThe Pop Groupに近しいのではないか、と個人的には思っている。しかしそれは音が似ている、ということではなくスタジオ作品では喜んで加工~解体(しかもズタズタ)というものを受け入れるその精神が近いのではないか、と思う。The Pop Groupの場合のダブ、という手法はそれはそれで勿論凄いのであるが、こちらGilla Bandの場合そういった名付けえる手法というよりは、自己否定の果ての破壊、のようなものが作品を覆っており、全く予想不可能なまま全編あっという間に終わってしまう。ある意味ネタをチョップするヒップホップ的なつくり(しかしバンドの音)に常軌を逸した咆哮と爆音ノイズが乗っかり次の瞬間静寂、とかそういうむちゃくちゃなことがさも当然と言った顔をして起こるのだからまあ度肝を抜かれる。しかしそういった暴虐の果てみたいな音なのになんだか人懐っこいのも昔から変わらず、でそこらへんを人は才能、と呼ぶのだろうな、という充実のサードアルバム。