Onirico

白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!2022年はAOBAできると良いなあー。その際には是非皆様このTシャツ着用の上でご参集いただきたい!
 
私がカップ麺を食べる際にはどん兵衛の天ぷらそば(あとのせサクサク)、しか食べないことはこのブログを長いことお読みの方はよくご存じのことであろう。

何と言うか、好きだから、というのは勿論あるのだが、一種の病のようなもので例えばコンビニでカップ麺を買う、という段になって色々棚を物色しても結局これしか買えない、のである。

 

先日もちょっと職場で食べる昼食を調達する必要があり、まだ早朝だったので天下のコンビニにもなんかパッとした食べ物がなく、カップ麺とおにぎり、と洒落こむ算段で、またこのどん兵衛を買ったのだった。実は買うのは結構久々である。昔はスーパーのどん兵衛とコンビニのどん兵衛では違いがあって、スーパーのどん兵衛は粉末つゆ、コンビニで買うどん兵衛は液体つゆ+七味、となっていることを指摘して周囲に不気味がられるくらいのヘヴィイーターだったのだが。

 

まあそんなわけで昼時になり、職場でお湯を入れて、当然コンビニで買ったものだからつゆは入れずに蓋をして、その蓋の上につゆの袋を置いてあっためて、といういつものやり方で作っていたのだが、何だか様子がおかしい。つゆの袋を持った時の手触りがおかしい。まあ久々だからな、とiPhoneで3分測って、どれ、と蓋を開けてつゆを投入、となったらなんとまさかの粉末つゆ、なのであった。

 

久々にうおー、と声が出て大慌てで蓋を全てはがし大急ぎで粉末つゆを中に入れ、物凄い勢いでかき混ぜて、それらしくリカヴァーはできたのだが、これはどん兵衛の100%のパフォーマンスの味なのだろうか、という疑念は最後まで晴れず、またなんとも私の気持ちも晴れず、だったので翌々日もどん兵衛を買い求め、今度はお湯を入れる前にきちんと粉末つゆを入れて作った。まあ心の安寧があったおかげで美味しく食べられたが実際、その前々日の突貫工事で修正した時のどん兵衛とどれくらいの味の差があったのかはよくわからない。

 

ということで、昔のやり方にすがっていては取り残されてしまう、という教訓を私に与えてくれた衝撃の出来事であったのだけれども、恐るべしどん兵衛・・・。しかしいつから変わっていたのか。液体つゆも良かったけどなあ、吉岡里帆にばかり気を取られていて、肝心のつゆに関してはノーチェックだったぜ・・・。

 

ノーチェックだったぜ、と言えばJocy De Oliveiraの「Raga Na Amazonia」が出ていることも全然スルーしていたぜ。

Raga na Amazonia [Analog]

Raga na Amazonia [Analog]

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ブラジルの女流作家の1987年から1993年の初レコード化曲を集めたアルバムである。1936年生まれでメシアンクセナキスとも交流、というばっきばきの前衛ピアニストだった彼女が健康上の理由からピアノから離れシンセサイザーに向かった時期の音源で、乱れ飛ぶ声とシンセ音と電子ヴァイオリン、またサンプルされたタブラなどの音色も印象的なラーガなど、時に瞑想的な、時に大きなうねりをあげる即興(多分)がめちゃくちゃスリリングである。作曲と即興の関係とか、環境問題、フェミニズムなど彼女の作品には結構複雑なコンテクストがあるのだけれども、ここに収められたエレクトロアクースティック系の音はなんだかすごく肉感的な感じで不思議と熱を帯びているように思うのだな。